温泉|城崎温泉(きのさきおんせん)(兵庫県) 1300年の歴史と情緒が息づく昔ながらの湯の街
城崎温泉は、平安時代より続く歴史ある温泉地。街の中心を流れる大谿川(おおたにがわ)と昔ながらの石橋、両岸に並ぶ柳の風景は有名で、観光客に親しまれています。温泉はもちろん、グルメに観光、歴史と情緒が息づく、昔ながらの魅力がたっぷりの城崎温泉、その見どころをご紹介します。
城崎温泉は、平安時代より続く歴史ある温泉地。街の中心を流れる大谿川(おおたにがわ)と昔ながらの石橋、両岸に並ぶ柳の風景は有名で、観光客に親しまれています。温泉はもちろん、グルメに観光と魅力たっぷりの城崎温泉、その見どころをご紹介します。
画像提供:豊岡市役所大交流課
個性豊かな温泉と風情ただよう風景
城崎温泉の特徴と言っていいのが、宿泊先以外の温泉をはしごする「外湯めぐり」。現在も、ハーブの香りや滝の音に満ちたエキゾチックな「駅舎温泉 さとの湯」や、桃山様式の歌舞伎座を思わせる重厚な建物で有名な「一の湯」など、個性豊かな七つの “外湯”が湯治客をもてなしています。それぞれにご利益や古来の言い伝えが残る温泉はもちろん、風情ただよう街並みを、“城崎温泉の正装”と言われる浴衣姿で湯から湯へそぞろ歩くのも楽しいひとときです。
四季を彩る城崎温泉の祭り
春 夜桜月間&温泉まつり
4月の城崎はライトアップされた夜桜が美しい夜桜月間。そして温泉まつりは毎年4月23日と24日に行われる、城崎温泉の開祖・道智上人の開山を祝うお祭りです。雅やかな古典行列や稚児行列などが行われ、道沿いには露店が並びます。
画像提供:豊岡市役所大交流課
夏 夢花火&ふるさとまつり・灯籠流し
なんと期間中の平日、毎日花火が楽しめる夢花火。毎年8月4日のふるさとまつりの日は色とりどりの浴衣と露店で街が賑わう中、さらに盛大な花火大会が行われます。8月下旬、大谿川を幻想的に彩る灯籠流しも人気のイベントです。
画像提供:豊岡市役所大交流課
秋 秋祭り
毎年10月14日と15日に行われるのが、200年以上も前から続く四所神社(ししょじんじゃ)の秋祭りです。但馬随一と名高い豪華絢爛な大だんじりや神輿が勇壮に街を駆ける姿は迫力満点!地元を挙げて盛り上がる様子も見応えたっぷりです。
冬 かに王国
海に近い城崎の冬の味覚といえば、なんといっても“かに”です。松葉がに漁が解禁される11月~3月、城崎温泉では「かに王国」を開国!街中でかに料理やお土産品を提供するのはもちろん、賞品の松葉ガニを目指して声をからさんばかりに張り上げる「絶叫大会」など、さまざまなイベントが開催され、まさに街中がかに一色に染まります。
城崎温泉ロープウェイ
温泉街から大谿川を登ったところにある大師山(たいしやま)は、城崎温泉の開祖・道智上人(どうちしょうにん)が温泉寺を開いた山です。温泉寺の山門脇から頂上までを結ぶ「城崎温泉ロープウェイ」は城崎観光の目玉のひとつ。山頂の展望台からは城崎温泉の全景はもとより、日本海へと開けた絶景を楽しめます。一願成就をかけ、眼下の的をめがけて素焼きのお皿“かわらけ”を投げる「かわらけ投げ」も山頂名物です。中腹の温泉寺駅まで降りれば、重要文化財にもなっている温泉寺の本堂や但馬地方唯一とされる多宝塔、貴重な寺の所蔵品を公開している城崎美術館を見学できます。
画像提供:豊岡市役所大交流課
文学碑巡り
城崎温泉は多くの文豪、歌人に愛された街でもありました。有名な志賀直哉「城の崎にて」など当地ゆかりの作品を残している作家も多く、城崎温泉駅の島崎藤村文学碑をはじめとして、吉田兼好や松尾芭蕉、与謝野晶子、司馬遼太郎など24名もの作品を刻んだ文学碑が街中に建てられています。文学碑めぐりのモデルコースは1~2時間程度で、温泉街から大師山までの散策コースとしてもおすすめです。短歌の心得がある方なら、ぜひ旅の思い出を歌にしたためて城崎文芸館前など4か所に設けられた「歌のポスト」へ。毎春選評が行われ、優秀作の作者には名物の麦わら細工が贈られています。
画像提供:豊岡市役所大交流課
気軽に寄れる足湯や華やかな色浴衣など、新しい温泉文化を柔軟に取り入れながら、昔から残る名所や多くの人に愛されてきた風景も同じように大切にしているのが、城崎温泉の魅力の奥深いところ。温泉も観光も、ぜひ時間をかけてゆっくりと味わいたいところです。
※掲載されている情報は平成28年3月現在のものです。
関連する投稿
ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。
キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。
語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来
季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。
イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに
6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。
散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)
十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。
最新の投稿
健康メニュー|暑くなる前に「煮込まないスープ」のレパートリーを増やそう
「煮込まないスープ」は、短時間で手軽に作れるので忙しい朝や暑い時期にもぴったりだと最近話題のメニューです。今回は、煮込まないスープを作る際に押さえておきたい煮込み時間を短縮するためのコツやおすすめの具材・味付けのバリエーションを解説します。
健康メニュー|「春雨」の名付け親は日本! その由来とおいしい活用法
「春雨」と聞くと、天気と食材のどちらを思い浮かべますか。実はこの二つは、まったく無関係ではありません。今回は、身近な食材である春雨の名前の由来や特徴、便利な使い方など、知っておきたい豆知識をご紹介します。
洋食店や喫茶店など、幅広い飲食店で提供されているナポリタンは、パスタの本場イタリアには存在しない日本生まれのメニューであることをご存じでしょうか?今回は、老若男女に愛されているナポリタンの発祥や名称の由来、ご当地メニューとしてのナポリタンなどについて解説します。
2026年4月1日から改正道路交通法が施行され、自転車の交通違反に「交通反則通告制度(いわゆる青切符)」が導入されます。今後は、交通事故の原因となるような、悪質・危険な違反であった時には反則金が科されることになります。「自転車だから大丈夫」と思っていた行為が、実は違反だった――そんなケースもあるかもしれません。この機会に、自転車の交通ルールをあらためて確認しておきましょう。
健康メニュー|せいろ蒸し 素材のうま味や栄養を逃さずおいしく
食材を並べて蒸すだけの「ほったらかし調理」で、素材のうま味や栄養を逃さず調理できる「せいろ蒸し」は、ヘルシーな調理方法として人気が再燃しています。今回は、せいろ蒸しの基本とせいろの選び方、おすすめメニューをご紹介します。
