
健康法|梅雨の不調を改善する健康メニュー5選
湿度も気温も高くなる梅雨。急激な気候の変化は、体調にさまざまな不調をもたらし、食欲もなくなりがち。そんな時は、体をいたわりながらさっぱりと味わえる健康メニューを取り入れてみてはいかがでしょうか。おいしく食べて、梅雨に負けない体作りを目指しましょう。

湿度も気温も高くなる梅雨。急激な気候の変化は、体調にさまざまな不調をもたらし、食欲もなくなりがち。そんな時は、体をいたわりながらさっぱりと味わえる健康メニューを取り入れてみてはいかがでしょうか。おいしく食べて、梅雨に負けない体作りを目指しましょう。
梅雨の時期の食養生

梅雨の時期に起こる不調の主な原因は、体内の余分な水分や冷えだと考えられています。そこで、毎日の食生活にひと工夫。余分な水分の排出を促してくれる食材を積極的に摂りましょう。体内の水分バランスを整える働きを持つ玄米やハトムギなどの穀類、利尿作用のある小豆や大豆などの豆類がおすすめです。このような食材を意識して摂りながら、「冷たい・濃い・甘い・生食・脂っこい」の5つを避けるようにすることもポイントです。
梅雨の不調から体を守るおすすめメニュー5選
■1:食欲が出ない時は「薬味」の力を借りよう

料理の味わいや彩りに欠かせない薬味。独特の香りは、気分をスッキリさせたり、食欲を増進させたりする効果もあるといわれています。薬効が高く、生薬として漢方薬に入っているものも少なくないようです。のどの調子がおかしい時にぴったりのみょうがや、胃腸の働きを助けてくれるシソなど、体の不調に応じてうまく活用してみてください。
■2:“三毒”を断つ「梅」を食卓に取り入れよう

「梅雨」という名前は、梅の実が熟する頃に降る雨であることに由来するという説があります。梅は古くからその効能が知られ、江戸時代には「梅は三毒を断つ」「梅干しの七徳」などと謳われていたようです。「三毒」とは、水毒(体内に余分な水分がたまった状態)、食毒(不規則な食生活により体内のバランスがくずれた状態)、血毒(血液の状態が滞った状態)のこと。身近な食材でありながら意外と知らない、梅干しの効能をご紹介します。
■3:さっぱりと味わえる「イワシの梅煮」

イワシは梅雨の時期に旬を迎えます。特に、この時期に水揚げされるマイワシの別称を「入梅イワシ」といい、脂がのって美味。良質の動物性たんぱく質や、骨を健やかにするカルシウム、カルシウムの働きを助けるビタミンB6などの栄養素が豊富です。骨ごとじっくり煮物にすれば、栄養を逃さず食べられます。梅と組み合わせて、イワシの梅煮にするのがおすすめですよ。
■4:優しい味わいの「卯の花」でたんぱく質補給

梅雨の時期は、普段あまりむくみを感じない人でもむくみやすくなります。食養生の観点では、梅雨の1~2ヵ月前から水分代謝を助ける食材を積極的に摂り、体に準備させておくことが重要です。大豆は余分な水分代謝を促し、むくみの解消に役立つ食材だと考えられています。大豆からできたおからを使った副菜の定番「卯の花」を、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
■5:疲れた胃をいたわる「はもの吸い物」

関西や九州などで、夏の風物詩として親しまれている「はも」。細長い姿が特徴で、独特のうま味があります。筋肉や血液をつくるのに欠かせないたんぱく質や、エネルギーの元となる脂肪も豊富で、夏の活力源としてぴったりの食材です。梅雨の時期には、あたたかいお吸い物で味わってみてください。
心も体もずっしりと重たく感じられる梅雨の時期。旬の食材を取り入れたバランスのよい食生活をすることで、症状がやわらぐかもしれません。雨が続く憂鬱な日々を軽やかに乗り切りたいですね。
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