
日本一の旅|豪快に流れ落ちる落差日本一の名瀑「称名滝」(富山県)
富山県の立山町にある称名滝(しょうみょうだき)は、立山連峰の裾野に位置する迫力満点の滝です。その落差は約350メートル。日本一の落差を誇る滝として知られています。山懐に深く刻まれた名瀑を望む滝見台園地へは、バス停または駐車場から徒歩約30分と、ちょっとしたハイキング気分で滝の全貌を見ることができます。 富山地方鉄道の立山駅からケーブルカー、高原バスを乗り継いでいけば、立山黒部アルペンルートの室堂にある、日本一高い場所にある温泉にも入浴できます。今回は、称名滝の魅力と周辺のおすすめスポットについてご紹介します。
目次
富山県の立山町にある称名滝(しょうみょうだき)は、立山連峰の裾野に位置する迫力満点の滝です。その落差は約350メートル。日本一の落差を誇る滝として知られています。山懐に深く刻まれた名瀑を望む滝見台園地へは、バス停または駐車場から徒歩約30分と、ちょっとしたハイキング気分で滝の全貌を見ることができます。
富山地方鉄道の立山駅からケーブルカー、高原バスを乗り継いでいけば、立山黒部アルペンルートの室堂にある、日本一高い場所にある温泉にも入浴できます。今回は、称名滝の魅力と周辺のおすすめスポットについてご紹介します。

画像提供:立山町
称名滝へのアクセス
称名滝へは、JR富山駅から富山地方鉄道で約1時間の立山駅からバスに乗り、約15分のところで下車。そこから徒歩約30分で滝見台園地へ到着です。車の場合は、北陸自動車道立山ICから立山黒部アルペンルート方面へ約50分。駐車場に車を停車し、徒歩約30分です。徒歩約30分の道のりは、歩行者専用の舗装道路を、周囲の自然を楽しみながらのんびり歩いていきましょう。途中渓谷に架かる飛龍橋などを渡り、しばらくすると迫力満点の滝が目の前に現れます。
落差350メートルはまさに勇壮!

画像提供:立山町
350メートルという滝の落差は日本一であり、国指定の名勝および天然記念物にも指定されています。少し離れた位置にある滝見台園地からは、全容が望めます。その迫力は圧巻で、滝つぼからとんでくる水しぶきも心地いいです。滝は西側を向いていて、午前中は逆光になります。昼過ぎからは陽光が滝に当たり、運がよければ美しい虹を見ることもできます。
四季折々に変化する周囲の自然も魅力

画像提供:立山町
滝の魅力はその迫力もさることながら、四季に移ろう自然も見事です。残雪の春、緑豊かな夏、鮮やかに彩る紅葉の秋など、季節によって違った雰囲気が満喫できます。
特にすばらしいのが、立山連峰の雪解け水が多く流れ込む春から初夏。雪解けの時期には、称名滝の右側に落差約500メートルのハンノキ滝も現れます(常に現れない滝であるため、日本一の落差は称名滝です)。さらに水量が増した場合には、称名滝・ハンノキ滝周辺にいくつもの小さな滝があふれるように流れ、とても美しい光景に出会うことができます。
バス停近くには休憩所やレストハウスもあります

画像提供:立山町
バス停近くにある称名平休憩所は無料で自由に利用できるので、滝見学の前後に立ち寄りたい場所です。称名滝について模型や映像で説明しており、その奥にあるレストハウスではおいしいソフトクリームを食べることもできます。
所在地:富山県中新川郡立山町芦峅寺
電話番号:076-462-1001(立山町観光協会)
通行可能期間:4月下旬~11月下旬頃(積雪状況により変わります)
通行時間:7:00~17:30(7・8月は6:00~18:30) ※悪天候による通行規制あり
立山黒部アルペンルートの日本一高所にある温泉

画像提供:みくりが池温泉
富山地方鉄道の立山駅からケーブルカー、高原バスでアクセスする立山黒部アルペンルートの室堂にあるみくりが池温泉は、称名滝の旅の拠点に最適です。標高2,410メートルと日本一高所の天然温泉として知られています。山岳地帯なので登山客が多いですが、ゆっくり泊まって、神秘的なみくりが池のまわりを散策するのもおすすめです。日帰り入浴もできます。
所在地:富山県中新川郡立山町室堂平
電話番号:076-463-1441
営業日:4月15日~11月24日(6月9日~7月5日は休業)
宿泊料:1泊2食付12,800円~
日帰り入浴料:700円(9:00~16:00営業)
日本一の称名滝は、秘境、難所ではなく30分ほどのウォーキングで落差350メートルという滝を目の当たりにできます。岩肌を滑るように流れる姿は壮観です。水量が増す春が、お出かけにぴったりの季節です。
※掲載されている情報は2019年2月現在のものです。
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