散策|神秘の大幽洞窟で氷筍が見られる雪道散策ツアー(群馬県)
群馬県利根郡みなかみ町には、日本百名山のひとつ「武尊山」にある大幽(おおゆう)洞窟を目指して、スノーシュー(西洋風のカンジキ・写真上)で雪原を散歩するという人気の洞窟ツアーがあります。見どころは、洞窟内で見られる逆さのつらら「氷筍(ひょうじゅん)」です。 遊歩道入口から徒歩約60分のコースで、女性の参加者も数多く、ガイドもしてもらえるので安心です。
画像提供:みなかみ町観光協会
群馬県利根郡みなかみ町には、日本百名山のひとつ「武尊山」にある大幽(おおゆう)洞窟を目指して、スノーシュー(西洋風のカンジキ・写真上)で雪原を散歩するという人気の洞窟ツアーがあります。見どころは、洞窟内で見られる逆さのつらら「氷筍(ひょうじゅん)」です(写真下)。
遊歩道入口から徒歩約60分のコースで、女性の参加者も数多く、ガイドもしてもらえるので安心です。
画像提供:みなかみ町観光協会
大幽洞窟へのアクセス
大幽洞窟へは、JR上越線水上駅よりバスで約30分の「上の原入口」で下車した後、徒歩約60分で到着します。
車の場合は、関越自動車道水上ICより約30分のところに駐車場があります。歩くとすぐに遊歩道入口に着きますので、そこから約60分の距離を歩いて登り、雪道散策を楽しみましょう。
冬は、吹雪の心配もある地域なので、ガイドつきツアーに参加してください。
※ツアーの集合場所は開催会社により異なります。詳しくはホームページや電話でお確かめください。
冬だから見ることのできる氷の神秘
大幽洞窟の人気の秘密は氷筍です。氷筍とは、マイナス3℃程度で洞窟内に発生するつららのことで、滴り落ちた雫が瞬時に凍りついて積み重なり、筍のような形をしているため、「氷筍」と呼ばれています。厳冬の季節が生み出す自然の神秘や、地表から伸びたような氷筍と天上に咲いた霜の華は見応え十分です。(写真下)
画像提供:みなかみ町観光協会
洞窟は猟師の宿として使われていたといわれています。入口から末広がりの形をしていて、間口は約13メートル、奥行きは約21メートルと、広々とした休憩所だったことがうかがえます。
画像提供:みなかみ町観光協会
ガイドつきツアーで氷筍を学ぼう
氷筍が見られる期間は、1月下旬~2月いっぱいです。コースは2種類あり、レジャースポーツタイプと、自然について解説をしてもらいながら自然に親しみ、のんびりリフレッシュできるネイチャータイプがあります。1日コース、半日コースなどのプランがあるので、みなかみ町観光協会公式サイト(みなかみパーフェクトガイド)で確認してみましょう。
画像提供:みなかみ町観光協会
日帰り温泉でひとやすみ
大幽洞窟の帰りにおすすめなのが、みなかみ町の18にも及ぶ温泉です。日帰り、宿泊など数多くの温泉施設が点在しています。
開湯は永禄年間(1558年~1570年)とされる歴史ある温泉地で、泉質は硫酸塩泉です。切り傷、やけど、慢性皮膚病、動脈硬化症などに効果が期待できるといわれています。JR上越線水上駅から徒歩約10分という立地の良さなので、冷えた体を温めてから帰られてはいかがでしょうか。
画像提供:みなかみ町観光協会
所在地:群馬県利根郡みなかみ町後閑2265
電話番号:0278-62-1022
営業時間:3月~10月 10:00~20:00/11月~2月 10:00~19:30
定休日:第3水曜、元旦
料金:大人360円、小人160円
「不二洞」「洞窟観音」なども見てみよう
群馬県には大幽洞窟だけではなく、ほかにもおすすめの洞窟があります。まず全長2.2キロメートルという関東一規模の大きい「不二洞」で、未だにすべての洞窟が発見されていないほど巨大です。1,200年ほど前に発見され、400年ほど前から仏教の修行の場として使われていたといわれています。
画像提供:ググっとぐんま公式サイト http://gunma-dc.net/
所在地:群馬県多野郡上野村川和665
電話番号:0274-59-3117
受付時間:9:00~16:30(11月は9:00~16:00、12月~3月中旬は10:00~15:00)
定休日:年中無休
料金:大人800円、小中学生500円
さらには高崎市観音山中腹にある「洞窟観音」も神秘的です。JR上越新幹線高崎駅から巡回バスで約20分、約400メートルにわたる洞窟内に39体もの観音像があります。人の手で作られた洞窟で、コンクリートの坑道や岩石を積んだような壁面、各所に祀られた観音様など荘厳な雰囲気があります。
画像提供:ググっとぐんま公式サイト http://gunma-dc.net/
所在地:群馬県高崎市石原町2857
電話番号:027-323-3766
開演時間:10:00~16:00 (土日祝17:00まで)
定休日:毎年12月26日~12月30日
入館料:12月1日~3月31日は 大人600円、小中学生300円/ 4月1日~11月30日は大人800 円、小中学生400円
群馬県には数多くの洞窟がありますが、なかでも大雪原を散策できる大幽洞窟のツアーはおすすめです。帰りは水上温泉の名湯でほっこりして、体を休めることができます。氷筍が織りなす自然の美しさを味わいに、ぜひ大幽洞窟を訪れてみてはいかがでしょうか。
※掲載されている情報は平成30年11月現在のものです。
関連する投稿
ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。
キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。
語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来
季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。
イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに
6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。
散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)
十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。
最新の投稿
「ブリ御三家」のひとつとして知られる魚「カンパチ」。刺身としてよく食べられている魚ですが、煮てもおいしく味わえる栄養豊富な魚です。今回は、カンパチとよく似た魚との違いやカンパチに含まれる栄養、おすすめの食べ方についてご紹介します。
うな重として食べるのがポピュラーなうなぎですが、もう一つ、名古屋名物の「ひつまぶし」もうなぎの食べ方としてよく知られています。ひつまぶしは食べ方が3種類あるのが大きな特徴で、うな重とは異なるうなぎを味わえます。今回は、ひつまぶしの由来や食材に含まれる栄養などについてご紹介します。
ここ数年耳にすることの多い「ブラックフライデー」。さまざまな小売店やネットショップが大きなセールを行うので、なんとなくセールをやっている日と覚えている方も多いのでは。今回は意外なブラックフライデーの由来や、ブラックフライデーで上手にお買い物するコツなどをご紹介します。
野菜の豆知識|ビタミン&カルシウム補給に「豆」! 備蓄もできる便利食材
味噌や醤油、豆腐など大豆製品は日本人の食卓の定番食材ですが、大豆以外にも豆はたくさんの種類があります。栄養も豊富な上に長期保存が可能なタイプもあるので、備蓄や非常食としても優秀です。今回は、身近なようで、意識しないとなかなか摂る機会が少ない方も多いかもしれない豆の栄養や食べ方についてご紹介します。
そばは1年を通して多くの場所で提供されている、日本で定番の麺メニューですが、秋に旬を迎える「新そば」をご存じでしょうか。そば本来の味や香りが堪能できる新そばは、秋の風物詩のひとつです。今回は、秋の旬の食べ物でもある秋の新そばの基本情報と栄養、おすすめの食べ方についてご紹介します。