
日本一の旅|極寒日本一の「陸別町」だからこそ楽しめる冬旅(北海道)
北海道東部のほぼ中央に位置する陸別町(りくべつちょう)は、2018年に開町100年を迎えた「全国で最も寒い町」です。過去10年の観測データから、1月の平均気温・最低平均気温が日本で最も低く、学術的にも「日本一寒い町」ということが証明されました。 そんな陸別町は、「しばれフェスティバル」や星空観察など、寒い冬を楽しむイベントが満載です。
目次
北海道東部のほぼ中央に位置する陸別町(りくべつちょう)は、2018年に開町100年を迎えた「全国で最も寒い町」です。過去10年の観測データから、1月の平均気温・最低平均気温が日本で最も低く、学術的にも「日本一寒い町」ということが証明されました。
そんな陸別町は、「しばれフェスティバル」や星空観察など、寒い冬を楽しむイベントが満載です。

画像提供:陸別町しばれフェスティバル実行委員会
陸別町へのアクセス
陸別町は、東北海道のほぼ中央に位置していて、道路網も整備されているので、空港からスムーズに行くことができます。車で向かう場合は、女満別空港から約1時間10分、 帯広空港から約2時間30分、釧路空港から約2時間で到着です。また、十勝川温泉、摩周湖、阿寒国立公園、大雪山国立公園などの観光地に行くにも便利な場所なので、旅の拠点としてもおすすめです。
真冬の一大イベント「しばれフェスティバル」

画像提供:陸別町しばれフェスティバル実行委員会
毎年2月の第1土曜と日曜に行われる「しばれフェスティバル」は2019年で38回目を迎える、全国から観光客が訪れる人気イベントです。オープニングセレモニーで巨大な火をともす「命の火点火式」にはじまり、地元小学生による太鼓演奏、しばれ花火、人間耐寒テストなど、極寒の世界を楽しむさまざまなイベントが盛りだくさんです。
雪原をラリーカーで走行するスノーラリーや、乗馬体験、スノーラフティングなど、冬ならではのアクティビティも楽しめます。
フェスティバルのメインイベントは「人間耐寒テスト」

画像提供:陸別町しばれフェスティバル実行委員会
「人間耐寒テスト」は、日本一寒い陸別町の厳しい寒さに“耐える”イベントです。過ごし方は自由で、チャレンジャーは各々、朝まで寒さに耐えながら宿泊します。宿泊先は、テント生地の丸形風船を氷で固めたかまくら「バルーンマンション」で、なかにストーブなどはありません。純粋に、日本一の寒さを楽しみます。
翌朝にチャレンジャー全員でラジオ体操を行い、耐え抜いた方には耐寒テスト認定証が授与されます。
オーロラが出現したことも! 美しい星空を天体観測しよう

画像提供:陸別町
陸別町は、1987年に環境庁(現:環境省)から「星空の街」に選定され、1997年には「星空にやさしい街10選」に認定されました。空気の澄んだ冬には、満天の星を望むことができ、腰を据えて観賞すれば、銀河や星雲なども楽しむことができます。
オーロラで有名なカナダの都市・イエローナイフの冬の気温と陸別町の気温が近いこともあって、陸別町では成層圏・対流圏の大気やオーロラなどの研究も行っています。過去には実際に低緯度オーロラが町内で観測されたことも。実際にお目にかかれる確率は低いですが、「りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)」ではオーロラの記録や画像を見られます。
天体観測なら「りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)」へ

画像提供:陸別町
「りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)」は、一般公開型天文台としては日本最大級の115センチメートル反射望遠鏡をはじめ、小型望遠鏡4基、大型双眼鏡、4連太陽望遠鏡などを備える天文台です。1階展示ホールでは、オーロラや宇宙の美しいパネル展示、70インチ大型モニターによる宇宙の体験学習ができます。エアドーム内のプラネタリウムも好評です。
2階では115センチメートル大型望遠鏡での惑星や月、星雲や星団、銀河などの観測が楽しめます。昼間でも晴れていれば、明るい恒星などを見ることができます。
所在地:北海道足寄郡陸別町宇遠別
電話番号:0156-27-8100
営業時間:10月~3月は13:00~21:30/4月~9月は14:00~22:30
休館日:月・火曜(5月3日~5日、8月14日~16日は無休)、5月第3月曜~第4金曜、12月30日~1月5日
入館料:300円(10月~3月17:00~、4月~9月18:00~は500円)
天体観測やオーロラ体験など、満天の星を眺めてロマンチックな雰囲気が楽しめます。メインイベントの「しばれフェスティバル」もとてもユニークで話題性が充分なイベントです。想像以上の極寒なので、スキーウエアや耳当て、手袋、マフラーなど防寒対策をして、色々な冬を満喫できる陸別町をぜひ訪れてみてください。
※掲載されている情報は平成30年11月現在のものです。
関連する投稿
ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。
キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。
語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来
季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。
イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに
6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。
散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)
十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。
最新の投稿
野菜の豆知識|野菜を無駄なく使おう! 皮も芯も食べられる野菜使い切りワザ&ポイント
野菜の高騰が続く昨今。買った野菜は余すところなく使いたいものです。野菜を無駄なく使うと節約になるうえ、栄養を余すことなく摂取できるようになります。今回は野菜をまるごとおいしく&上手に使い切るワザやポイントをご紹介します。
スパゲティのソースとして親しまれている「ミートソース」。イタリア料理にはよく似たパスタソースとして「ボロネーゼ」がありますが、その違いをご存じでしょうか?今回は、ミートソースとボロネーゼとの違い、由来について解説します。
スマホカメラの性能はどんどんよくなっているのに、自分で撮った写真を見返してみるとイマイチと感じる……雰囲気のある写真って何かコツがあるの?という「スマホ撮影初心者さん」のための、ちょっとしたスマホ撮影のコツをご紹介。ほん少しのコツで、ずっとキレイに撮れるようになります。
健康メニュー|青のりとも、あおさのりとも別モノ!? 「あおさ」
「あおさ」は、比較的日常的に食べるメニューによく使用されている海藻の一種ですが、「青のり」や「あおさのり」のような、よく似た海藻との違いはご存じでしょうか。これらの海藻は一見似た種類に思われますが、実はまったく異なる海藻なのです。今回は、あおさの基本とよく似た青のり、あおさのりとの違い、あおさの栄養や食べ方についてご紹介します。
健康メニュー|皮ごと食べたい「鮭」 おいしい切り身の見つけ方
鮭は身をほぐしやすく、食べやすい味わいで、日本人にとってはおなじみの魚。鮮魚店やスーパーで通年手に入りますが、大まかに三つの種類があり、味わいに個性があることをご存じでしょうか?この記事では、鮭の種類や栄養、おすすめの食べ方をご紹介します。