健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品公式SNS

LINE連携でもっと便利に!

マイページへのログインがかんたんに!
おトクな情報、お知らせも定期的にお届け!

閉じる
世田谷自然食品がお届けする「せたがや日和」
語源・由来|「野次馬」「面白い」 日常でよく使われる言葉の意外な由来

語源・由来|「野次馬」「面白い」 日常でよく使われる言葉の意外な由来

日常会話の中でよく用いられる表現には、思いもよらない由来を持つものがいくつも存在しています。今回は、自分には無関係なことに関して興味本位で騒ぎ立てたり、人に便乗して面白半分で口を出したりする人のことを指す「野次馬」と、楽しく感じ笑いたくなるような時に用いる「面白い」の二つをご紹介します。


日常会話の中でよく用いられる表現には、思いもよらない由来を持つものがいくつも存在しています。今回は、「野次馬」と「面白い」の二つをご紹介します。

野次馬

野次馬とは、「となり町で火事が起き、大勢の野次馬が集まった」のように、自分には無関係なことに関して興味本位で騒ぎ立てたり、人に便乗して面白半分で口を出したりする人のことを表します。
江戸時代から使われているとされるこの表現の由来には諸説ありますが、老いた馬という意味の「親父馬(おやじうま)」から来たという説が有力だといわれています。

基本的に馬は、集団で行動する動物。馬の集団の中でも、老いた馬は体力や権力がなくなり、若い馬の後をついて歩くことが多くなります。さらに、体力のない老いた馬は人間にとっては仕事に使えず、利用価値が低いものです。これらの意味を合わせ、人の後をついて回るだけで価値の低い老いた馬の様を人に例えたのが、野次馬という表現になったと伝えられています。

「野次」の部分は当て字といわれていますが、人に対して大声でからかいや非難の言葉を浴びせることを「野次を飛ばす」といいますよね。この「野次」は元をたどると「野次馬」が略されたもので、明治時代から使われているそうです。そして「野次る」も、野次が動詞化した言葉として定着しています。さらに、野次馬をするような気質を表す「野次馬根性」という言葉もありますが、いずれもあまりいい意味を持たない表現です。

面白い

「面白い」という表現は、多くの場合は何かを見たり聞いたりした際に楽しく感じ、笑いたくなるような時に用いるもの。しかし、もともと「面白い」は別の意味を持つ言葉なのです。この表現は奈良時代以前から使われているといわれるほど歴史が古く、「面白い」の由来は数多くの説が伝わっています。
中でも有力とされているのが、「面白」説。面は目の前、白は明るくはっきりしている様子を表しています。つまり「面白い」とは目の前が明るくなった状態のことで、これが転じて目の前の美しい景色という意味を持ちました。さらに意味が転じ、楽しい、心地よいなどの明るい感情を表現するようになったといわれています。そしてこれらの感情を表す広い意味が、現在使われている「面白い」の意味となったそうです。

この「面白」説には、日本神話に登場する太陽・光の神様である天照大神(あまてらすおおみかみ)が関わっているという説も存在しています。日本神話には、天照大神が天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまい、世界が真っ暗になったという「岩戸隠れ」の伝説があります。この中で、天照大神を外へ出そうと八百万(やおよろず)の神々が天岩戸の外で宴会を開くのですが、その騒ぎが気になった天照大神は少しずつ天岩戸を開けてしまいます。その際に闇に包まれていた世界がパッと明るくなり、戸の前にいた神々の顔(面)が白くはっきり見えるようになったのだとか。その様子が、「面白い」の由来のひとつとされています。
ちなみに、天照大神を天岩戸から引っ張り出して太陽が戻った時に八百万の神々が発した「あなおもしろ、あなたのし」という喜びの言葉があります。「おもしろ」は「面白」を指していますが、「たのし」は「手伸し」と書き、「楽しい」という言葉の語源にもなっていると伝えられる、全身で喜びを表すという意味を持つ言葉です。

別の由来として、「思う」と「著(しるし)」から成り、思いが強く際立っているという意味の「おもしるし」という言葉が「おもしろい」に変化した、「思著」説もあるようです。

いかがでしたか?ごく当たり前のように使っている表現にも、「野次馬」のように江戸時代から使用されている言葉や、「面白い」のように神話にも通じる言葉があるとは興味深いですね。何気ない表現にも、調べてみると奥深い意味が隠されているようです。

関連する投稿


散策|新緑の時期に歩きたい、自然豊かな観光地5選

散策|新緑の時期に歩きたい、自然豊かな観光地5選

ゴールデンウィークから初夏にかけては、陽気に誘われて過ごしやすい時季です。そこで今回は、これまでご紹介してきた旅記事のなかで、「丸山千枚田」「奥入瀬渓流」「尾瀬国立公園」などの、新緑が美しい自然豊かな観光地や散策ルートをご紹介します。


日常生活マナー|いまさら聞けない、クレジットカードの使い方

日常生活マナー|いまさら聞けない、クレジットカードの使い方

キャッシュレス決済を利用する方が増えるなか、最も使用されているのがクレジットカード。しかし、これまでクレジットカードをあまり使用されていなかった方や、これからクレジットカードの使用を考えている方には分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、いまさら聞けないクレジットカードの使い方や、注意したいポイントについてご紹介します。


語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来

語源・由来|「お雑煮」「羽根つき」 正月にまつわるめでたい由来

季節ごとの習わしや行事食は多々あれど、中でもお正月にまつわるものは、多く現代に残っています。今は簡略化されてしまって、そもそもの由来に思いを馳せることは少なくなっているかもしれません。今回は「お雑煮」と「羽根つき」が始まった理由や、言葉の意味をご紹介します。


イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに

イベント事のマナー|年の前半の締めくくり「夏越の祓」で、後半も健やかに

6月の終わりに行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、半年分の穢れを祓って夏を迎え、残りの半年を健やかに過ごすための神事。日本各地の神社で行われ、基本的にどなたでも参列できます。今回は、年の前半の締めくくりである夏越の祓について、また、茅の輪(ちのわ)くぐりのふるまい方についてご紹介します。


散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)

散策|美しい渓流や苔に癒やされる川沿い散策「奥入瀬渓流」(青森県)

十和田八幡平国立公園(青森県)を代表する景勝地のひとつが「奥入瀬(おいらせ)渓流」です。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝、天然記念物にも指定されています。四季折々の自然が満喫でき、遊歩道もしっかり整備されています。高村光太郎作の乙女の像でも知られる十和田湖と合わせての散策がおすすめで、ガイド付きのネイチャーツアーも開催されています。「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」で大人で優雅なリゾートも楽しめます。


最新の投稿


健康習慣|寿命を延ばすスポーツ第1位はテニス、その理由とは?

健康習慣|寿命を延ばすスポーツ第1位はテニス、その理由とは?

人生100年時代に向けて寿命の捉え方も変化し、日常を制限なく生活できる期間とされる健康寿命への関心が高まっています。健康的な人生の時間を延ばすには、どんな生活を送るといいのでしょう。近年の研究では、テニスをする人はまったくしない人に対して死亡率が47%少なく、習慣化している人は平均寿命が9.7年も長いことが分かっています。今回は、テニスの習慣化による健康効果や寿命を延ばす理由について解説します。


楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。