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日本一の旅|日本の原風景 日本一大きな棚田「丸山千枚田」(三重県)

日本一の旅|日本の原風景 日本一大きな棚田「丸山千枚田」(三重県)

丸山千枚田(三重県)は日本最大規模の棚田。急傾斜に小さな水田が幾重にも連なる様子は、日本一の棚田景観ともいわれ、現在も地元の方による保全活動が行われています。四季折々、朝に夕にと、その時々にうつろう景観はどれも美しく、毎年6月に行われる「虫送り」は、キャンドルの明かりがとても幻想的な風景です。


丸山千枚田は日本最大規模の棚田。急傾斜に小さな水田が幾重にも連なる様子は、日本一の棚田景観ともいわれます。四季折々、朝に夕にと、その時々にうつろう景観はどれも美しく、今も地元の方による保全活動が行われています。

画像提供:熊野市

日本一の規模を誇る丸山千枚田

画像提供:熊野市

丸山千枚田は三重県熊野市丸山地区にある、日本最大規模の棚田です。急傾斜に平均10坪ほどの小さな田んぼが幾重にもつくられ、その数は1,340枚にのぼります。石垣でつくられた棚田の段数は100段近くにもなり、上の田から下の田までは100メートルの高低差があります。

慶長6年には2,240枚の田があったとされる丸山千枚田ですが、稲作転換対策による植林や高齢化に伴って、平成初期には530枚まで減少しました。しかし、美しい棚田の景観を残し伝えようと丸山地区住民全員による保存活動が行われ、810枚の田の復元に成功しました。

現在では丸山千枚田7.2ヘクタールのうちの約1.6ヘクタールを「千枚田オーナー制度」で運用。「千枚田オーナー制度」とは毎年募集が行われているもので、オーナーとなった人は昔ながらの手作業の田植えや稲刈りなどを体験できます。

視界いっぱいに広がる稲作の風景は、四季折々に目を楽しませてくれます。特に、早朝の霧がかかった千枚田、夕焼けに染まる水を張った千枚田は、一度は見ておきたい日本の風景。展望台から千枚田を見下ろせば、日常を忘れる心地よい時間が流れていきます。

幻想的な丸山千枚田の虫おくり

画像提供:熊野市

一年を通じて美しい景観を楽しめる丸山千枚田ですが、「虫おくり」の日は特に多くの人が訪れます。「虫おくり」とは、かつては日本の各地で行われた伝統行事のひとつで、松明の火や太鼓・鐘など音の出るものを手に、田の中を練り歩いて稲作の害虫駆除と豊作を祈願するものです。農薬などがなかった時代には全国各地で見られました。

丸山千枚田でも「虫おくり」は昭和28年までは毎年行われていましたが、今はイベントのひとつとして毎年6月の第1土曜日の夕方から農耕行事として復活させています。夕刻の千枚田にキャンドルの明かりが浮かび上がる風景はなんとも幻想的。普段ののどかな田園風景とは異なる表情を見せてくれるひとときです。

あわせて行きたい 朝もやに浮かぶ天空の城「赤木城跡」

三重県熊野市は、丸山千枚田のほか、世界遺産の熊野古道、海岸景勝地の鬼ヶ城(おにがじょう)、日本の滝百選のひとつ布引の滝(ぬのびきのたき)、「天空の城」とも呼ばれる赤木城(あかぎじょう)など、史跡や名所にあふれています。

画像提供:熊野市

赤木城跡は丸山千枚田から車で5分ほどで行ける近隣の名所です。築城名人といわれた戦国時代の武将・藤堂高虎(とうどうたかとら)がつくる城は石垣を高く積み上げるのが特徴で、今の赤木城跡にもしっかりした石垣が残されています。朝もやに包まれた赤木城跡は、「天空の城」の呼び名にふさわしい佇まいです。理想的な朝もやが発生するのは、秋だと月に10日ほど。天空に浮かぶ赤木城に出会うチャンスは多いにありそうです。また、この地域では秋から冬にかけて「雲海」が発生し、まるで雲の上にいるような錯覚を体験できます。秋に訪れるなら天空の城と雲海を一緒に楽しみたいですね。

朝もやに浮かぶ赤木城
画像提供:熊野市/撮影者:小林良美

熊野市は豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、この土地ならではの見どころが満載です。虫おくりの日には、熊野市観光公社による虫送り行事の見学や赤木城跡案内、トロッコ列車と行事をゆっくり楽しむ1泊プランも。一年を通じて市内ガイドによるガイド付きツアーや、1泊ツアーなども行っているので、点在する名スポットをスムーズに周りたい方はツアーで訪れてみてはいかがでしょうか。また、以前ご紹介した「湯の峰温泉 つぼ湯」へは、丸山千枚田から車で1時間ほどでアクセスが可能です。ぜひ合わせて訪れてみてください。

※掲載されている情報は平成30年4月現在のものです。

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