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間違いやすい日本語|「自愛」「一番」 表現の重複にまつわる間違い

間違いやすい日本語|「自愛」「一番」 表現の重複にまつわる間違い

同じ意味の言葉を重ねることを重言(じゅうげん、じゅうごん)といいます。「頭痛が痛い」「馬から落馬した」などがその典型ですが、同じ漢字が入っていればまだ注意しやすいものの、一見わかりにくいことや語呂の良さなどで、ついつい使ってしまう重言もありますよね。今回は表現の重複に気づきにくい言葉「自愛」と「一番」をご紹介します。


同じ意味の言葉を重ねることを重言(じゅうげん、じゅうごん)といいます。「頭痛が痛い」「馬から落馬した」などがその典型ですが、同じ漢字が入っていればまだ注意しやすいものの、一見わかりにくいことや語呂の良さなどで、ついつい使ってしまう重言もありますよね。今回は表現の重複に気づきにくい言葉をご紹介します。

体を大切に、という気持ちをどう伝える? 「自愛」

年賀状を書き始めると、しばらくお会いしていない方の健康のことが気になるものではないでしょうか。年賀状に限らず、手紙やメールを書く時には、相手の体を気遣う気持ちを込めたいものです。そんな時、文末にさりげなく使えるのが「ご自愛ください」という言葉です。

問. 手紙などで「自分の体を大切にしてください」と伝えるのに「お体、ご自愛ください」と書くのは正しい?

1. 正しい
2. 間違い

答えは、2の「間違い」です。
「お体、ご自愛ください」は、同じことを2度伝えていることになるので、誤用にあたります。

「自愛」を辞書で調べてみると、「自分自身を大切にすること」「自分の健康状態に気をつけること」といった意味が出てきます。「自=自分自身」のことで、これは自分の体のことも含んでいるのです。もし「お体を~」と書きたいのであれば、「どうぞお体に気をつけて、お過ごしください」と書くと良いでしょう。

「ご自愛ください」だけですと、なんだか手紙の最後がしまりにくい感じもしますね。そうした時は、「時節柄~」「寒さ厳しい折~」など、時候を表す言葉を前に入れると自然ですし、「ご無理などなさらないよう、くれぐれも~」などと書くと、相手を思う気持ちがより丁寧に伝わります。

しかしながら、よく使われる言葉のなかには、目上の人へ使うと失礼になる言葉もあります。例えば、年賀状でよく使う「賀正」は、目上の人宛てに使ってはいけないとされ、「謹賀新年」などの言葉ならOKとされています。詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。

さて、「ご自愛ください」は目上の方に使っても良い言葉でしょうか。答えは、使っても問題ありません。相手への思いやりを表した言葉で、目上の人にも、目下の人にも使える言葉なのです。

「ご自愛ください」と書く時には、もう一つ注意したいことがあります。それは、相手が体調不良だとわかっている時です。そうした場合は「一日も早いご回復をお祈りいたします」と書きましょう。

「最」との重複に注意 「一番」

順序や順番のなかで最初であることを表す「一番」。この言葉の使い方についてクイズです。

問. 「一番最初」という表現は正しい?

1. 正しい
2. 間違い

答えは、2の「間違い」です。「一番」という言葉には「最も」や「最初」という意味が含まれていて、「最初」という言葉の意味は「いちばんはじめ」という意味です。つまり、「一番最初」は重複表現で誤用なのです。同じような言い回しで正しく言い換えるなら「一番初め」と使いましょう。もちろん「一番最後」も誤用です。

重複表現のなかでよくある間違いに、「ダントツの一番」もあげられます。ダントツは「断然トップ」の略なので、「断然トップの一番」ではおかしいのです。詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。

ちなみに「一番」の「番」は、多くあるものの順序や等級を表す際に用いられる助数詞ですが、ほかにも、能、狂言、将棋、相撲などの曲や取り組み、勝負などを数えるのにも使います。特に、勝負事における「一番」には特別な意味があり、相撲では最後の取り組みのことを「結びの一番」といいますし、「大一番」といえば重要な勝負のこと、「ここ一番」といえばその場面が重要な転換点であることを指します。「一番」は、やはり特別な価値があることを伝える言葉なのです。

一番であることの価値をより強調しようとして言いがちな「一番最初」。意味の重ねすぎにはご注意ください。

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