間違いやすい日本語|「ダントツ」「情けは人の為ならず」
間違えて使いがちな言葉の意味を正しく覚えておくには、根本的な言葉や意味をたどってみるのがおすすめ。今回は、そんな由来が鍵となる「ダントツ」と「情けは人の為ならず」の2つの言葉の正しい使い方や、言葉の意味をご紹介します。
間違えて使いがちな言葉の意味を正しく覚えておくには、根本的な言葉や意味をたどってみるのがおすすめ。今回は、そんな由来が鍵となる言葉を2つご紹介します。
重言に注意!「ダントツ」
競技の世界などではよく使われる俗語、「ダントツ」。実は使い方に注意が必要な言葉なのです。
スポーツのリーグ戦などでは、1位が2位を大きく引き離して勝っているケースや、最下位のチームが、ブービー(後ろから2番目)のチームに大きく引き離されて負けているケースがあります。
2. 間違い
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答えは2.間違い。よく使いがちな表現ですが、「ダントツの最下位」という言い方は日本語として間違っているのです。続けてもうひとつ。
2. 間違い
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こちらも答えは2。間違いなのです。ダントツは「断トツ」とも書き、実は「断然トップ」の略語なのです。2位以下を圧倒的に引き離してトップの座にあることを俗にいう言葉なのです。「ダントツの1位」では「断然トップの1位」となり、意味が重なってしまいます。また、「ダントツの最下位」では「断然トップの最下位」となり、意味が矛盾していることになります。
「ダントツでゴールイン」「ダントツの勝利」といった使い方はOK。ダントツという言葉の「圧倒的な差がある」というニュアンスだけが独立して、意味を勘違いしてしまうことがあるようですが、「トツ」は「トップ」と略される前の言葉を知っておけば、使い方を間違うことはありません。
ダントツを別の言葉で言い換えるなら、「圧倒的な」「ぶっちぎりの」「他を寄せ付けない」といった表現があります。「ダントツの首位」ではおかしいですが、「首位」という言葉を使いたい場合は「圧倒的な首位」とすればOKです。
親切はいいこと?悪いこと?「情けは人の為ならず」
2. 人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない
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答えは1。「人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる」が正解です。
しかし、文化庁が発表した「国語に関する世論調査」によれば、平成22年度の調査で正しく答えた人は45.8パーセント。対して、間違った意味で答えた人は45.7パーセント。なんと2人に1人は意味を間違えてとらえていました。
「情けは仇」ということわざがあり、こちらはまさに「思いやりがかえって相手のためにならず、悪い結果になること」を指します。こうしたことわざや、「人に情けを掛けて助けるとその人の自立を妨げる」という考え方が、間違った解釈につながっていったのかもしれません。
実はこのことわざには続きがあり、「情けは人の為ならず、巡り巡って己が為」と、いうのだそう。これを覚えておけば、間違えにくいですね。
江戸の古典落語の演目の一つ、「佃祭(つくだまつり)」はまさに「情けは人の為ならず」をテーマとした話。お祭りから帰るために船に乗ろうとした主人公が、知らない女に袖を引かれて船に乗れなくなってしまいます。しかし、その女は、3年前に身投げするところを主人公が救った女で、礼をしたくて引き留めたことと知ります。一方、主人公が乗るはずだった船は沈没し、客は皆溺れ死んでしまいます。主人公は3年前に女に情けを掛けて救ったことで、命拾いするのです。人への親切は巡り巡って自分に恩恵が返ってくるという教え、心にとめておきたいものですね。
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