散策|天草諸島 天草市牛深(熊本県) 陽気な唄が歌い継がれ、漁業で栄える海の街
天草諸島は熊本県南西部に位置する島々で、周囲を東シナ海・有明海・八代海の三つの海に囲まれています。今回は天草諸島の最南端、天草市牛深(うしぶか)をご紹介。天草市牛深の玄関口である牛深港(うしぶかこう)は、昔から海陸交通の重要な拠点で、現在も漁業が盛んです。江戸時代から伝わる船乗りたちの唄『ハイヤ節』は、『阿波踊り』や『佐渡おけさ』など全国40カ所以上の“ハイヤ系民謡”のルーツといわれています。
目次
天草諸島は熊本県南西部に位置する島々で、周囲を東シナ海・有明海・八代海の三つの海に囲まれています。今回は天草諸島の最南端、天草市牛深(うしぶか)をご紹介。天草市牛深の玄関口である牛深港(うしぶかこう)は、昔から海陸交通の重要な拠点で、現在も漁業が盛んです。江戸時代から伝わる船乗りたちの唄『ハイヤ節』は、『阿波踊り』や『佐渡おけさ』など全国40カ所以上の“ハイヤ系民謡”のルーツといわれています。
(画像は天草市牛深のランドマーク「牛深ハイヤ大橋」)
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
オススメ散策ルート
↓
徒歩約3分
グラスボート
↓
徒歩約15分
せどわ散策
↓
徒歩約10分
ハイヤ節発祥之碑
↓
徒歩約10分
うしぶか海彩館
スポット間の移動時間:約40分程度
散策にかかる見込み時間:約3時間
牛深ハイヤ節発祥の天草市牛深を、約3時間でまわるコース。遊覧船、漁師の住む集落など、海にまつわるスポットを巡っていきます。
フェリーで天草市牛深の玄関、牛深港へ
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
天草市牛深へ訪れるには、鹿児島県の出水(いずみ)駅からシャトルバスで蔵之元(くらのもと)港へ移動し、フェリーで牛深港へ向かう方が多いようです。牛深港に到着すると、さっそくハイヤ節の衣装をまとったオブジェがお出迎えしてくれます。同じポーズをとって、オブジェと一緒に記念写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
水中展望船“グラスボート”に乗って海底散歩
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
天草市牛深に来たら必ず乗っておきたいのが、名物の半潜水型水中展望船グラスボート。牛深港から乗船し、牛深海域公園へ向かいます。
牛深海域公園は、日本初の海中公園(現在は海域公園)で、色とりどりのサンゴが群生し、さまざまな魚が泳ぐ幻想的なスポットです。
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
牛深海域公園に到着すると、船底のガラス窓から海底の景色を観察することができます。海中散歩をしているかのような観察時間は15分ほど。天草市牛深の海中の美しさを堪能しましょう。
10月中旬~3月下旬までは越冬カモメが飛来する季節です。船内で販売しているエサを手に持っていると、カモメがサッと掠め取っていきますよ。
迷子にご注意 せどわ集落の迷路を散策
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
せどわ集落は、漁師たちが暮らした住宅が密集したエリア。道幅1mほどの路地が迷路のようにくねくねと伸び、そこに小さな家々が寄り添う光景は、昭和ノスタルジーの香りが漂います。
直線距離で200mにも満たないはずなのに、奥に進むにつれて方向感覚があいまいに。2階部分に干された新鮮な魚の干物や、サッと横切っていく猫に見とれていると本当に迷子になってしまいそうです。
ハイヤ節発祥之碑
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
「牛深といえばハイヤ節、ハイヤ節といえば牛深」といわれるほど、今も地域に親しまれているハイヤ節。全国40カ所の民謡のルーツとされ、ハイヤ節を永く後世に残そうとの思いから、昭和50年に「ハイヤ節発祥之碑」が建立されました。
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
ハイヤ節は船乗りたちの酒盛り唄として歌い継がれ、寄港船をもてなす際にも歌われたことから、全国の港町に広がっていったとされています。恒例の「牛深ハイヤ祭り」では、3日間に渡って南国調の旋律にのった陽気なハイヤ踊りが繰り広げられます。
いけすの新鮮な魚に舌鼓 うしぶか海彩館
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
うしぶか海彩館は、いけす広場、魚のレストラン、漁業の歴史資料館など、天草市牛深の魅力がギュッとつまった海の文化情報館。牛深港のほぼ中心に位置しています。
牛深港で水揚げされた魚が巨大ないけすで泳ぎまわっており、レストランでいただく魚はいけすからの捕れたてです。お土産も充実しており、特に練り物がおいしいと評判です。
画像提供:(一社)天草宝島観光協会
うしぶか海彩館は建物のデザインが特徴的で、なんと記事の冒頭に掲載した「牛深ハイヤ大橋」が敷地の中央を貫いています。レストランからは美しい弧を描く橋を眺めることができますよ。
海とともに文化を育んできた天草市牛深は、観光スポットも海の魅力がたっぷり。新幹線が出水駅まで通っているので、遠方の方も比較的スムーズにアクセスできます。お土産には特産のからすみ、きびなご、練り物、魚醤(ぎょしょう)が特におすすめ。新鮮な海の幸を堪能したら、ぜひお土産も探してみてくださいね。
※掲載されている情報は平成28年12月現在のものです。
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