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散策|「上高地」(長野県) 心身が澄み渡る雄大な山岳景勝地

散策|「上高地」(長野県) 心身が澄み渡る雄大な山岳景勝地

長野県松本市にある上高地は、標高約1,500メートルの「国立公園特別保護地区」と「特別名勝・特別天然記念物」に指定された、日本屈指の山岳景勝地です。「趣味としての登山」という概念のなかった明治時代に、英国人ウォルター・ウェストンによって世界に紹介された場所でもあります。上高地を手軽に楽しめる大正池から上高地バスターミナルまでのコースを紹介します。


長野県松本市にある上高地は、標高約1,500メートルの山岳景勝地です。「趣味としての登山」という概念のなかった明治時代に、英国人ウォルター・ウェストンによって世界に紹介された場所でもあります。上高地を手軽に楽しめる大正池から上高地バスターミナルまでのコースを紹介します。

オススメ散策ルート

バス停大正池

徒歩すぐ
大正池

徒歩約20分
田代湿原・田代池

徒歩約27分
ウェストン碑

徒歩約13分
河童橋

徒歩約10分
上高地バスターミナル

徒歩約70分(約4.0km)
コースタイムや距離は目安です。

ゆっくり景色を楽しみながら回るには2時間~2時間半はみておきたいコースです。今回のコースの散策路は遊歩道が整備されていますが、砂利道やぬかるみもあるので山道向けの靴がおすすめ。途中に休憩所やお手洗いが点在していますが、少し離れている場合もあるので早めに備えておきましょう。

散策前には地図等でコースの確認を忘れずに。上高地内の各施設売店では『上高地散策マップ(鳥瞰図付き・税込100円)』を販売しています。

日本屈指の山岳景勝地「上高地」とは

上高地は「国立公園特別保護地区」と「特別名勝・特別天然記念物」に指定された日本屈指の山岳景勝地。毎年4月の半ばぐらいから11月中旬までの間が開山時期です。環境保護の観点から自家用車の乗り入れが制限されているため排気ガスも少なく、多くの動植物が生育する豊かな自然が残っています。

目の前にそびえる穂高連峰や、北アルプスの槍ヶ岳から流れる澄み切った梓川(あずさがわ)など、ここでしか見られない景観が広がり、清水で心と体を洗うような清々しさを体感できる場所です。

山々を映し出す鏡のような「大正池」

バス停「大正池」を降りてすぐ、爽快なパノラマビューを望む大正池があります。焼岳の噴火でできた湖で、水面にすっくと伸びる立ち枯れの木々が神秘的です。鏡のように静かな青い水面に焼岳と穂高連峰が映り込むその光景に、これからたどる散策路への期待もふくらみます。

写真愛好家からも人気の高い「田代湿原・田代池」

大正池から続く木道を歩いて20分ほど、原生林をぽっかりと開いたような田代湿原に到着します。木々の低い湿原から見える穂高連峰の眺めはまさに絶景で、写真愛好家も多く訪れる人気ビューポイントです。田代池は湿原の木々に囲まれた小さな池、澄んだ水は周りの風景とともに陽の加減や季節によって違う表情を見せてくれます。

日本近代登山の父とも言われるウェストンの碑

田代池のそばにある上高地自然研究路を歩いていくと、梓川のほとりにたたずむウォルター・ウェストンのレリーフ(石碑)を見つけることができます。ウェストン氏は宣教師であり登山家で、日本にテント・ザイル等を持ち込んだ人物。日本で最初の山岳会を設立するきっかけを作り、信仰や修行ではない「娯楽としての登山」を日本に浸透させた功労者としてたたえられています。

上高地の象徴「河童橋」を渡る

梓川に架かる木製の吊り橋・河童橋(かっぱばし)は「上高地と言えばここ!」というほど上高地のランドマーク的存在。多くの人がここで記念写真を撮り、周辺にはホテルや飲食店が集まる通称「上高地銀座」があります。橋上に行くと、正面は凛々しくそびえる穂高連峰や焼岳、下をのぞけば美しい梓川が流れます。作家・芥川龍之介も訪れた場所で、晩年の小説『河童』にはこの河童橋が登場しています。

「上高地バスターミナル」で帰路の前のひと休み

マイカーの乗り入れが禁止されている上高地では、バスが主な交通手段。上高地バスターミナルには市営食堂や旅館案内所、売店、登山案内やインフォメーションセンターなどが併設され、多くの登山・散策客が訪れます。

食堂では信州産そばのほか、信州豚や信州サーモンなどボリューム満点のお食事を、雄大な穂高連峰を眺めながら堪能できます。観光センター内の売店ではたい焼きならぬ「河童焼き」も! 疲れた体に甘い物が染み渡ります。散策路の風景を回想しつつ、帰りのバスの到着までひと休みしましょう。



どこで立ち止まっても雄大な景色や美しい緑に囲まれ、清々しい空気が満ちた上高地は、日常から離れてリフレッシュしたい方にぴったり。また、今回の終点である上高地バスターミナルからスタートして、終点を大正池にする逆のルートも可能です。2度目はこちらのルートで訪れて、時間帯によってその美しさを変える上高地の魅力を堪能してください。

※掲載されている情報は平成30年6月現在のものです。

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