健康法|気圧・天気による頭痛 今日からできる「耳マッサージ」で改善
天候が変化するタイミングで、心身のつらさを感じる「天気痛(気象痛)」。近年、話題になった言葉で、「もしかして私も?」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、症状緩和にも予防にも有効な「耳マッサージ」をはじめ、生活習慣などで改善する方法をご紹介します。
天候が変化するタイミングで、心身のつらさを感じる「天気痛(気象痛)」。近年、話題になった言葉で、「もしかして私も?」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、症状緩和にも予防にも有効な「耳マッサージ」をはじめ、生活習慣などで改善する方法をご紹介します。
気圧や天候の変化でズキズキ……その痛み「天気痛(気象痛)」かも
天気痛とは気象痛とも呼ばれ、気圧や天気の影響を受けて体調を崩すこと全般を指します。天気の変わり目がきっかけで不調が現れ、そのタイミングは雨から晴れ、晴れから雨、または低気圧から高気圧、高気圧から低気圧など、人によって異なります。
天気痛として現れる症状は以下のように、体の痛みが強くなる人や、心がつらくなる人などさまざまです。
<天気痛(気象痛)の例>
・頭痛、首・肩・腰の痛み
・めまい
・歯の痛み
・過去のムチウチやケガ・手術跡の痛み
・神経痛や関節リウマチの悪化
・眠気
・気分の落ち込み
痛い時にも・予防にも効く!「耳マッサージ」
気象の変化を体に伝えるセンサーの役割をしているのが、耳の奥にある「内耳」です。天気痛を和らげるには、この内耳の水分(血液やリンパ液)のめぐりをマッサージで促すことが有効です。
ここでご紹介する耳マッサージは1分程度ででき、症状がある時はもちろん、痛くなる予感がする時にもおすすめ。続けることで予防にもなりますから、まずは1日3回~、2週間くらい続けてみてください。起床時・夕飯前・就寝前など、タイミングを決めておくと習慣化しやすいですよ。
■耳マッサージ①
耳をつまんで、上→下→横にひっぱる(各5秒)。
■耳マッサージ②
耳をつまんでひっぱりながら、後ろに向かってゆっくり回す(5回)。
■耳マッサージ③
両耳を包むようにたたんで、5秒キープする。
■耳マッサージ④
手のひらで耳全体を覆って、後ろに向かってゆっくり回す(5回)。
天気痛(気象痛)は予防できる?
天気痛(気象痛)は、その人の体質のウィークポイントや持病を狙って起こります。普段から自覚のある不調や原因(虫歯や関節痛、首・肩の痛み、更年期障害など)は、治療やセルフケアで治していきましょう。
また、気象によるストレスに負けない体作りも大切です。健康には不可欠な「バランスのよい食事」「適度な運動」「十分な睡眠」が満たされていれば、少しくらいの外部ストレスでは揺らぎにくくなります。
さらに、天気痛(気象痛)は、自律神経の乱れも関係しているといわれています。午前中は日光を浴びる、夜はぬるめの風呂につかってリラックスするなど、1日の中でメリハリをつけることを心がけましょう。
メリハリのある生活習慣については、こちらの記事も参考にしてみてください。
つらい時は、無理せず市販薬などに頼る
天気痛(気象痛)は、天気が安定すれば改善に向かうため、ひたすら我慢する人もいらっしゃいます。しかし、その日の生活に支障が出るほどつらいのであれば、我慢せずに市販薬を飲むのも一案です。普段家に常備している頭痛薬を飲んで、しばらく安静にしましょう。
また、体の水分の流れを良くする漢方薬に、ドラッグストアでも病院でも入手できる「五苓散(ごれいさん)」があります。天気痛(気象痛)のほか、乗り物酔いやめまいなどにも処方される薬です。飛行機に乗る時に用いる「気圧調整機能付き耳栓」も有効なケースがあるので、気になる方は試してみてください。
ただし、市販薬はあくまでも一時的な緩和に用いるものです。長期連用は避け、つらさが続くようなら頭痛外来や天気痛外来・気象病外来などで、医師に相談することを検討しましょう。
「この不調は天気痛なのかも?」と思ったら、ここでご紹介した耳マッサージを日々行いつつ、自律神経を整える習慣をいくつも持って、積極的に試すようにしてみてください。以下の記事でもアロマや睡眠など、さまざまな方法をご紹介しています。
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