健康法|季節の変わり目に 自律神経を整えるアロマ活用法
日常生活にアロマを取り入れている人は、そうでない人に比べて幸せ度が高いという説があります。気持ちの切り替えやリラックス、リフレッシュと、アロマは効果的なセルフメンテナンス法のひとつです。そこで今回は、マグカップを使ってすぐできる芳香浴の方法と、秋冬の不調におすすめのアロマをご紹介します。
目次
日常生活にアロマを取り入れている人は、そうでない人に比べて幸せ度が高いという説があります。気持ちの切り替えやリラックス、リフレッシュと、アロマは効果的なセルフメンテナンス法のひとつです。そこで今回は、マグカップを使ってすぐできる芳香浴の方法と、秋冬の不調におすすめのアロマをご紹介します。
季節の変わり目に「アロマ」で整う
“○月病”や“○○バテ”など、月や季節の名前がついた不調はたくさんあります。これらは正式な病名ではありませんが、それだけ季節の変わり目には調子をくずす方が多いということでしょう。
ご存じのように、季節の変わり目には、天気に気温、気圧に日照時間といった変化に体が追いつかず、不調を感じがちです。季節性の不調は、いつの間にか治まっていることが多いものの、その渦中はやはりつらく、少しでも改善したいと思うものです。
そこでおすすめしたいのが、気持ちを落ち着けて、ストレスを和らげるようなアロマを用いたセルフケア。今回ご紹介する「マグカップ法」は、専用の道具いらずで、アロマオイルがあればすぐにできるので、ぜひ試してみてください。
意外と知られていない「マグカップ法」が便利
芳香浴のしかたはいろいろあります。部屋全体に香りを広げるアロマディフューザーや、玄関や洗面所に使いやすいリードディフューザーにアロマストーン、寝る前の夜のひとときにアロマキャンドルをたいて過ごすのもすてきですね。
「マグカップ法」は、お湯をいれたマグカップにアロマオイルを1~2滴たらすだけ。シャッキリしたい時はミントやオレンジ、リラックスしたいならラベンダーなど、その時々に合わせていろいろな香りを楽しめる、とてもお手軽な芳香浴です。
「マグカップ法」は、カップから立ち上る香りを楽しみます。両手でカップを持って、ゆっくりと深呼吸を繰り返しましょう。深呼吸と芳香浴を同時に行えるマグカップ法は、仕事の合間に、寝る前のひとときに、気分を変えたい時に、さまざまなシーンで活躍します。
以下の記事では、よい香りで疲れた部分をあたためる「アロマホットタオル」や、使い勝手のよい「アロマスプレー」の作り方をご紹介しています。
自律神経に働きかける、心を穏やかにする代表的なアロマ
自律神経が乱れがちな季節の変わり目に試してほしいアロマをご紹介します。ストレスや緊張、やる気が出ないなど、用途もあわせて解説していますから、参考にしてみてください。
ひとつだけ考慮しておきたいのが、「どんなによいとされる香りでも、本人が不快な香りと感じるなら効果的ではない」ということです。できれば店頭に行き、テスターで香りを試してみるのがおすすめです。ご自身が「よい香り」と感じたものを活用してくださいね。
■不安感や気分が沈んだ時、落ち着きを取り戻す「ラベンダー」
「アロマといえば」で多くの方が想起するほどメジャーな香りのラベンダー。甘すぎない花の香りと、ほんのり感じる森林系の香りが特長です。
抗不安や鎮静作用があるとして、ヨーロッパでは古くから薬用として用いられてきました。同様の効果が期待できる香りに、「カモミール」や「スイートとオレンジ」があります。
緊張が続いた時や、気持ちが不安に高ぶる時、眠る前など、心を鎮めたいシーンでおすすめです。
■過剰な食欲やイライラは「柑橘系」で抑制
秋冬の代表的な不調のひとつとして、「食欲が高まり、甘いものや炭水化物が食べたくなる」というものがあります。健康的な食欲ならよいのですが、この場合は空腹でなくても、夜中でも、たくさん食べたくなるのが困りものです。
菓子パンやスイーツ、お米たっぷりなどんぶり系をやたらと食べたくなってしまう時には、食欲を抑制するとされる「グレープフルーツ」や「オレンジ」など、柑橘系の香りがおすすめ。気持ちをリフレッシュさせてくれるので、仕事や勉強で根を詰めた時、イライラを感じた時、気持ちが沈んでいる時にも活用できます。
秋冬には過剰な食欲のほか、「やたらに眠い」「何をするにもおっくう」「集中できない」などの不調が出やすくなります。こちらの記事では、秋冬の気持ちの不調を整える、さまざまなコツをご紹介しています。
番外編として、近年の研究でストレスに「コーヒー」の香りがストレス抑制に有効なことが分かってきました。ストレス緩和に期待して、コーヒーを飲む前にまずは香りを堪能してみるのもよさそうです。
アロマと「深呼吸」を組み合わせて深いリラックスへ
気持ちがしんどい時や、ストレスを感じる時、人は無意識に呼吸が浅くなります。深呼吸は頭へ新鮮な酸素を送り込み、心も体もリラックスへ導いてくれる、お手軽で即効性のあるリラックス方法です。
普段の生活で呼吸に意識が向くことは少ないですが、ぜひとも意識的に深呼吸をしてみてください。1時間に1回、タイマーを使って深呼吸タイムをとるのもすばらしい方法です。マグカップ法と合わせれば、よい香りのおかげで深呼吸が自然と丁寧になるでしょう。
<5回で実感! 効果的な深呼吸の方法>
1. 最初に、口から空気を吐ききります。
2. 鼻からゆっくりと空気を吸います。
3. 吸った時間の倍の長さで、ゆっくり口から吐き出します。口をすぼめるとやりやすいです。空気と一緒に、気持ちの曇りや悪いものも吐き出すイメージで。
4. 2と3を5回以上繰り返します。
不安や緊張は、積もり積もってしまう前に、できるだけその場で対処するのがコツ。自分がご機嫌でいられる方法をたくさん持っておくと、穏やかに毎日を過ごせます。ここで紹介したアロマの香りはもちろん、音楽を聴いたり、映画を見たり、手仕事に夢中になったり。ネガティブな気持ちをリフレッシュできる方法をたくさん見つけて役立ててくださいね。
関連する投稿
華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。
寒い季節に出番の多い使い捨てカイロですが、屋外で使うだけになっていませんか?カイロは風邪のひきはじめや、手足・おなか・全身の冷え緩和と幅広く使えます。最近は機能もアップしていますので、さまざまなシーンで役立ちます。体調のくずれ、冷え、疲れ、だるさなどに、カイロを使ってからだを養生することもできます。今回は、貼るタイプのカイロの活用法を中心にご紹介します。
秋から冬にかけては、日に日に乾燥が厳しくなります。この時期の風邪は、喉の痛みからはじまる方も多いもの。なかには、この季節になると、喉からくる風邪に悩まされている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、喉の痛みがつらい時にすぐ試したい、さまざまな対処法やおすすめの生活習慣についてご紹介します。
「美容のため」というイメージが強い保湿ケア。きれいでいるために欠かせなお手入れですが、肌の乾燥が進んでしまうと美容はもとより健康面でも弊害が出てしまいます。乾燥すると肌が美しく見えないだけでなく、かゆみや湿疹などの症状に悩まされることもあります。今回は、健やかな美肌を守るための保湿について、見直したいポイントをご紹介します。
パソコンやスマホによる目の疲れや、涙の量が減少するドライアイ、慢性的な目の疲れによる眼精疲労など、増加する目のトラブルは現代病のひとつ。目の疲れが続くと、肩こりや頭痛などの症状も出てしまうので厄介です。今回はご自身でできる、目のセルフケアをご紹介します。
最新の投稿
朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。
コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。
春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。
華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。
日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。