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日本一の旅|青ヶ島(東京都) 日本一人口の少ない島は東京都! 絶海の孤島ガイド

日本一の旅|青ヶ島(東京都) 日本一人口の少ない島は東京都! 絶海の孤島ガイド

日本一人口の少ない村・青ヶ島は、伊豆諸島に浮かぶ小さな孤島で、なんと「東京都」です。1年を通じて温暖なこの島は、世界でも珍しい二重カルデラの地形、地面から湧き上がる水蒸気、星の箱舟を銘打つほどの満天の星と絶景の宝庫です。直行便はなく、アクセスは船かヘリコプター。なかなかたどり着けない絶海の孤島・青ヶ島をご紹介します!


日本一人口の少ない村・青ヶ島は、伊豆諸島に浮かぶ小さな孤島。1年を通じて温暖なこの島は、世界でも珍しい二重カルデラの地形、地面から湧き上がる水蒸気、星の箱舟を銘打つほどの満天の星と絶景の宝庫です。直行便はなく、アクセスは船かヘリコプター。なかなかたどり着けない絶海の孤島・青ヶ島をご紹介します!

絶海の孤島 青ヶ島とは

青ヶ島の稀有な見た目は、火山の活動でできた窪地・カルデラによるものです。島全体が大きなカルデラであり、そのなかにもう1つカルデラがあるという、世界でも珍しい二重カルデラ地形になっています。島民はおよそ170人、5つの民宿、居酒屋2軒、雑貨屋1軒があり、そのほかにお店はありません。島内の住所は全て「東京都青ヶ島村無番地」で、配達は名前のみで判断します。内側のカルデラ(丸山)には周囲を1周できる遊歩道があり、景色や動植物を眺めながらゆっくり歩いて20分ほどの散策ができます。

青ヶ島への直行便はなく、八丈島を経由して船で3時間、ヘリコプターなら20分で到着します。しかし、そう簡単にはたどり着けません。週に4、5便の船の就航率は50%ほど。これは断崖絶壁の青ヶ島では少しの高波でも船は着岸できないため、海が荒れる冬と台風時には1週間運航しないことも。ヘリコプターは往路・復路ともに1日1便、定員9名で、こちらは島民の大事な足でもあるため、予約するのも一苦労です。しかも、出発1時間前の天候調査によって運航の可否が決まります。厳しい条件を乗り越えた人だけが、孤島の絶景を堪能することができるのです。

火山の驚異を自然の恵みに「ひんぎゃ」

青ヶ島は活火山の島であり、1785年の天明の大噴火によって島民200人余りが避難を余儀なくされ、一度は無人の島となりました。再び人が戻ったのは50年ほど後のことでした。

池之沢地区(青ヶ島レリーフマップ参照)では、今でも地熱で熱せられた水蒸気がいたるところで噴出していて、これを島言葉で「ひんぎゃ」と呼びます。ひんぎゃは火の際(ひのきわ)が語源となっています。このひんぎゃの周辺には地熱がこもっていて、座れば真冬でもじんわりあたたか。ひんぎゃは雨水が熱せられたものなので無臭で、温泉地にある蒸気のような硫黄の香りはしません。

この青ヶ島ならではの地熱エネルギーは、かつては暖房や調理に利用されていました。今では食材を調理する公共の「地熱釜」や「村営ふれあいサウナ」、島の名産である「ひんぎゃの塩」の製造に利用されています。

自然を利用する島の知恵「ふれあいサウナ&地熱釜」

池之沢地区には民家はありませんが、「村営ふれあいサウナ」と「地熱釜」があり、ぜひ足を運びたいエリアになっています。

村営ふれあいサウナはひんぎゃを利用したサウナで、室温およそ60℃とゆったりできる温度。湿度が高いため、スチームサウナのような趣です。シャワーとジャグジーがあり、大人1人300円(タオルとマット付き)で利用できます(平日は16:00~20:00、土日祝日は14:00~20:00。定休日は毎週水曜日と最終週の火曜日)。

サウナですっきりしたら、次は地熱釜で食事にしましょう。ふれあいサウナからほど近い場所にある地熱釜は、石窯にひんぎゃを閉じ込めて食材を蒸し上げる、24時間無料で使える公共の調理場です。あらかじめ民宿にお願いしておけば、卵・じゃがいも・ウインナーや魚などの材料を用意してくれます。釜のフタを閉めて待つこと30~40分。仕上げは地熱で精製した名産「ひんぎゃの塩」を使うのがおすすめ。素材そのもののおいしさとまろやかな塩味がたまりません!

青ヶ島旅のハイライト「星の箱舟」

民家もお店も少ない青ヶ島は、夜になると真っ暗になります。そんな島の夜の楽しみは降り掛かってくるような星の海です。島内ではどこでも美しい星空が見られますが、おすすめは「尾山展望公園」と「村営ふれあいサウナ」周辺です。ごろりと寝転がれば、視界いっぱいの星空。まさに「星の箱舟」にふさわしい景色です。

尾山展望公園の標高は約423メートル、そこから眺めれば視界は360°に開け、青ヶ島の造形や、2重カルデラの内側のくぼみも一望です。尾山展望公園は集落からおよそ1キロメートル、約15分の軽い山登りとなります。視界が良い反面、風がとても強いのでご注意ください。夜間はもちろん懐中電灯必須です。


民宿の周辺を散歩したら、地熱釜でふかした食材でピクニック。オオタニワタリの群生するエリアを散策して、丸山をぐるりと1周して、ふれあいサウナで疲れた体をすっきりさせる。日が暮れたらあたたかな地面に横たわって満天の星を眺める……なんていかがでしょうか? 難関を乗り越えてもまた行きたいと思える、素晴らしい1日になるでしょう。

※掲載されている情報は平成30年5月現在のものです。

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