郷土料理|「こしね汁」(群馬県) 夏冬それぞれ楽しめる、地野菜の郷土汁
こしね汁は、群馬県の名産物や地野菜をふんだんに使った郷土料理。レシピは2種類あり、夏はさっぱり、冬はコクのある風味を楽しむことができます。
画像提供:群馬県ぐんまブランド推進課
こしね汁は、群馬県の名産物をふんだんに使った郷土料理。レシピは2種類あり、夏はさっぱり、冬はコクのある風味を楽しむことができます。
こしね汁のいわれ
群馬県の名産といえば、こんにゃく、しいたけ、ネギ。この3つの野菜の頭文字をとったおみそ汁が「こしね汁」です。この3種類だけでなく、地元の野菜をふんだんに使っています。
群馬県はこんにゃくと原木しいたけの生産量が日本一。群馬県下仁田(しもにた)町の特産品「下仁田ネギ」は、他品種と比べると丈が短く、太めなのが特徴です。加熱すると強い甘みと滑らかなとろみが出て、冬の食材として大変人気があります。昭和後期あたりから他県にも出回るようになりましたが、すでに江戸時代には下仁田ネギの記録が残っています。実は歴史のある品種なのですね。
夏仕立てと冬仕立て
こしね汁の基本の具材はこんにゃく、しいたけ、ネギ。そこに大根やにんじん、ごぼうなどが入っています。香りづけにゆずの皮を入れるのがポイントです。
こしね汁は、さっぱりした「夏仕立て」、体があたたまる「冬仕立て」と、季節によって味わいを変えて楽しめる珍しいおみそ汁。 「冬仕立て」には、先述した具材のほか、里芋と豚肉が入ることでボリューム感とコクがアップします。
夏仕立てのこしね汁はうどん入りがおすすめ
群馬県のうどんといえば水沢うどん。さぬきうどん・稲庭うどんと並んで「日本三大うどん」とされることもあります。畑作農業が盛んで、おいしい水にもめぐまれた水沢は、良質な小麦の産地としても知られています。
地元のお店では冷たい水でしめたざるうどんが人気で、あたたかいうどんのメニューがないお店も。キリッとしめたコシの強い水沢うどんは、うだるような暑さの夏日でもさっぱり食べられます。食欲がない夏には、濃いめの味付けにしたこしね汁に冷たい水沢うどんを入れて、つるっといただくのもおすすめです。
冬仕立てには豚肉と里芋が入るのはなぜ?
一方、冬仕立てには里芋と豚肉が入ります。里芋のぬめりには痛んだ粘膜を修復してくれる効果が期待でき、また、豚肉はビタミンB1が豊富で体のだるさや疲労感を回復してくれます。乾燥して風邪をひきやすくなる冬にはこの2つの食材を追加して、アツアツの冬仕立てでいただきましょう。
生産量日本一 こんにゃくの効能は?
こんにゃくはダイエット食品にも使用されているように、低カロリーの食材として有名ですね。ですが、栄養面でのお話はあまり聞きません。では、こんにゃくの利点はカロリーが低いだけなのでしょうか。
かつて、こんにゃくは「おなかの砂おろし」と呼ばれ、食べ過ぎや便秘などの時に重宝されていました。これは、こんにゃくに豊富に含まれる食物繊維のおかげです。突出した栄養素はありませんが、野菜が苦手な方や食物繊維が不足しがちな方、生活習慣病が気になる方には積極的に摂っていただきだい食材なのです。
こしね汁は群馬県の名産品として全国に出荷している食材を使っているので、スーパーなどで手軽に食材がそろうのがうれしいですね。夏と冬でレシピを変えて、季節に応じた2つの郷土汁を味わってみてはいかがでしょうか。
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