健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品公式SNS

LINE連携でもっと便利に!

マイページへのログインがかんたんに!
おトクな情報、お知らせも定期的にお届け!

閉じる
元気のちから
爪は健康のバロメーター

爪は健康のバロメーター

爪は、指先を護る重要な役割を果たしていますが、特に気にせず日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか? 実は全身の健康状態を表すサインを送ってくれる大切な存在でもあります。改めて爪のことをよく知り自分の健康を見つめ直してみましょう。


教えていただいたのは

監修:東 禹彦(ひがし のぶひこ)

東皮フ科医院 院長

大阪市立大学医学部卒業後、関西医科大学助教授、市立堺病院副院長兼皮膚科部長などを経て、東皮フ科医院を開院。医学博士、日本皮膚免疫アレルギー学会名誉会長。爪の重要性にいち早く着目した、爪研究の第一人者。最新刊「知っておきたい爪の知識と病気」など、著書多数。

数字で知る爪のトリビア

あなたは爪のことをどれくらい知っていますか?ここでは、意外と知られていない爪の雑学をご紹介。爪のアレコレに目を向けてみましょう。

手指の爪は1日でどれ位伸びる?

一般的には1日に約0.1mm伸びるとされています。手の親指の爪は、10日間で、6歳男児は0.86mm、20歳男性は0.96mm伸びたとの報告があります。20歳位の成長速度が最も速く、50歳位を過ぎると、成長速度は幼児よりも遅い傾向に。ちなみに足の指の爪は、その半分の1日に約0.05mm伸びると報告されています。
(三重県立大学 安永朋喜先生、名古屋大学大学院 上田都郎先生の研究データより)

爪に含まれるカルシウムは実は少ない。

皮膚科医が患者からよく聞かれるという、「爪を強くするために、カルシウムを摂った方が良いですか?」という質問。実は、爪はカルシウムの多い骨や歯とは全く別の性質で、カルシウムは、わずか0.1~0.2%しか含まれていません。爪は、髪の毛と同様に、主にタンパク質からできているのです。

縦ジワは爪に表れる老化現象。

爪の縦ジワが気になり「何かの病気では?」と気にされる方もいますが、この原因のほとんどは老化です。年齢を重ねると、爪の水分保持力が失われることにより、40代位から爪表面の筋や線が目立つようになります。幼少期に表れる場合もありますが、これは、爪の先よりも根元の幅の急激な成長によって起こるもの。しばらくすると目立たなくなるはずです。

爪の最長記録は?

年齢や生活習慣によっても変わる爪の長さは、小指の爪を伸ばしている人でも、せいぜい1~2cmです。ところが、アメリカのダイアナ・アームストロング氏が2022年3月13日に測ったところ、25年間かけて伸ばした右手の親指の爪が138.94cmもあったとの記録があります。
(「ギネスブック」より)

足の「爪」の水虫の人は多い?

お悩みの方も多いかもしれません。日本人の5人に1人は足水虫で、さらに10人に1人は爪にも水虫があるといわれています。足についていた白癬菌(カビ)が、爪に移るのが主な原因と考えられ、年齢が高くなるほど、罹患者は増加傾向です。

陰ながら体を支える爪の役割

護り、整え、支え、器用な動作をフォロー

指先にものが触れるとき、硬い爪が指先を護ります。摩擦による刺激で指先が荒れないのも、爪のおかげです。
また、爪は指先の形を整え、美しい指先にする役割があります。さらに、指の腹にかかる力を支える役割もあります。重い荷物を手で持って運べるのも、足で立って体重を支えられるのも、爪なしでは難しいのです。そのほか、小さいものを拾ったり、缶詰のふたを開けたりするなど、指先を使った細かい仕事をサポートする一面もあります。

爪の構造

全身の不調が一目瞭然

爪を観察すると、体のSOSがわかります。透明な爪は、すぐ下を流れている血管が透けて見えるため、血流が悪くなると色や形に変化が現れます。体調が悪いときに顔色が悪くなったり、肌荒れが起きたりすることと同じです。

ポイント

~爪ができるまで~

爪=爪甲は、皮膚が折れ込んでできた溝にはまり込んでおり、根元にある爪母で作られます。できた爪甲が爪床の上で押し出され進んでいくことが「爪が伸びる」現象です。後爪郭から伸びる半透明の角質が、いわゆる甘皮です。

知って予防 よくある爪トラブル

数ある爪のトラブルの中でも、ありがちなものを紹介。原因と対策を知ることで未然に防ぐことができます。

※症状が起きた場合は皮膚科を受診しましょう。

陥入爪(かんにゅうそう)

原因

足の爪で起こることが多数。つまづくなどで体重以上の力が足の親指にかかり、深爪をしている爪の先端や淵が周囲の皮膚を傷つけて、腫れや痛みを生みます。

対策

深爪が原因で起こることが多いので、次の「正しい爪の切り方」を参考に、爪切りを見直しましょう。

爪の水虫

原因

高温多湿の環境で白癬菌というカビが繁殖し、爪の一部が濁る、分厚くなるなどの症状が起きます。元々菌を持っていたり、バスマットやスリッパから感染して発症します。一日中通気性の悪い靴をはく人は要注意です。

対策

入浴時に足指までしっかり洗って清潔にし、水虫に感染している人とのはきものやマットの共有は避けましょう。

多重爪

原因

足先に衝撃が加わったり、フィットしない靴をはくと、爪の先端が二重や三重になり、はがれやすい状態になります。乾燥する時期に起こりやすい傾向があります。

対策

サイズの合った靴をはき、ひも靴の場合はひもをしっかり結びましょう。タンパク質をとり、爪を強くする心がけも有効です。

巻き爪

原因

先端の細いハイヒールや革靴をはくことで、指先に力が加わり、爪の両端が丸まるように変形。爪の下にある爪床の皮膚を挟み込み、歩行時に痛みを感じるようになってしまいます。

対策

窮屈な靴ではなく、先が丸くゆったりしたデザインの、サイズの合った靴を選びましょう。

思っているより長めが正解!正しい爪の切り方

幼い頃から「爪は短く切りなさい」と教わっている人も多いかもしれませんが、深爪は爪本来の役目を十分果たすことができません。それが原因で陥入爪のようなトラブルを起こすことも。手も足も、指先より爪を短く切らないことが大切です。

指先よりも長く

爪からわかる全身の健康診断

透明で血流の変化が読み取りやすい爪の状態から、健康状態の異変をチェック。疾患や不調が疑われる場合もあるので、日々観察することを心がけましょう。
※自己判断ではなく、気になった場合は病院の受診を検討ください。

ばち爪

解説

太鼓のばちのように指先がふくらんだ形になっていたら、指先の血流量の増加が疑われます。心臓のポンプ機能が弱くなって血液が指先などの先端にたまりやすくなっていたり、血液中の酸素濃度が低い状態かもしれません。

考えられる不調

・心肺機能の不調
・肝臓の不調
・慢性的な下痢

表面が薄くはがれる

解説

爪甲(一般的に爪と呼ばれる部分)の表面が薄くはがれる症状を「爪甲層状分裂症」といい、原因の一つに貧血があります。過去の患者さんのケースでは、鉄剤を投与したところ、2か月後には血液数値にも爪の状態にも、改善がみられました。

考えられる不調

・低色素性貧血

黄色っぽい

解説

手足の20本の爪すべてが厚く、黄色っぽくなり、爪が伸びるのが遅いと感じたら、気管支や副鼻腔の不調が原因の、「黄色爪症候群」が疑われます。肺に胸水がたまる場合もある病気で、多くは爪の変化から気づくことができます。

考えられる不調

・気管支の不調
・副鼻腔の粘膜の炎症(蓄膿症)

周囲が赤い

解説

突然、手足のほとんどすべての爪の周囲が赤くなり、はれてきた場合は、「皮膚筋炎」の始まりかもしれません。免疫異常やウイルスなどの感染、内臓の疾患、薬の影響などが原因で、皮膚と筋肉に炎症が起きる病気です。

考えられる不調

・免疫異常
・ウイルスなどの感染
・内臓の悪性腫瘍

白っぽい

解説

貧血が原因で、爪が白っぽい状態になることがあります。イギリスでは、肝硬変の患者100人中82人が、すりガラスのような白濁した爪になっていたケースも報告されています。ただし乳児は不調がなくても白っぽい場合があります。

考えられる不調

・鉄欠乏性貧血
・肝臓の不調

赤褐色

解説

腎臓が悪い場合にも、爪の根元半分がすりガラスのように白くなり、先の方は赤褐色を帯びる場合があります。イギリスの研究では、腎機能検査で異常が見つかる場合が多数報告されています。

考えられる不調

・腎臓の不調

豆知識

爪の”例え言葉”はなぜ多い?

爪の例え言葉が多いのは、それだけ、昔から爪が重要なパーツだったと考えることができます。全身から考えれば小さなパーツですが、なくてはならない、大きな意味を持つ存在といえるのではないでしょうか。
例えば

全身の健康と密接に関わる「爪」。この機会に改めて向き合ってみませんか?爪を育む、タンパク質やビタミン類を意識した食事や質の高い睡眠、保湿ケアなどをきちんとしてみましょう。
健康状態を教えてくれるホームドクターとしての爪に心を配り、元気な体を作っていきましょう。

関連するキーワード


元気のちから

関連する投稿


楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。


脂質は大事な栄養素 見直そう!からだにイイあぶらの選び方

脂質は大事な栄養素 見直そう!からだにイイあぶらの選び方

肥満のもと、健康の敵と、なにかと悪者にされがちな「あぶら(脂質)」。しかし、生きていくために欠かせない栄養素であり、むやみに断ってしまうと健康に悪影響をおよぼします。最近はエゴマ油、アマニ油など体にいいと注目されている食用油もあります。あぶらの性質や効果を学び、美味しく健康的に摂り入れましょう。


心も体も健康的なお酒との「上手」な付き合い方

心も体も健康的なお酒との「上手」な付き合い方

普段あまり飲まないお酒を飲んで失敗したり、 つい飲み過ぎて二日酔いに悩まされたりすることはありませんか? 家族や友人と飲むお酒は楽しいものですが、飲み過ぎは健康にもよくありません。 お酒との上手な付き合い方を知り、健康を維持しながら楽しみましょう。


不調の原因は体の歪みにあり!

不調の原因は体の歪みにあり!

「体の節々が痛む」、「疲れが取れにくくなった」などの不調を抱え込んでいませんか?その原因には、偏った姿勢に慣れてしまったため生じた骨格の歪みがあるかもしれません。このまま放置していると、ボディラインが崩れるだけでなく歪みが大きくなって、さらなる悪循環を生むことに!体の歪みのメカニズムを知ることで、日々の不調を解消していきましょう。


脱!冬ごもり 外出を楽しんで心身の健康維持を

脱!冬ごもり 外出を楽しんで心身の健康維持を

冬の寒い時期は、どうしても外出するのがおっくうになるものですが、「寒いから仕方がない」と、暖かい部屋にこもりきりでいると運動不足になったり、気持ちが落ち込んだりしがちです。天気のいい日中は積極的に外に出て気分転換を図り、健康的な毎日を過ごしましょう。


最新の投稿


健康メニュー|秋の風物詩「新そば」を楽しむ

健康メニュー|秋の風物詩「新そば」を楽しむ

そばは1年を通して多くの場所で提供されている、日本で定番の麺メニューですが、秋に旬を迎える「新そば」をご存じでしょうか。そば本来の味や香りが堪能できる新そばは、秋の風物詩のひとつです。今回は、秋の旬の食べ物でもある秋の新そばの基本情報と栄養、おすすめの食べ方についてご紹介します。


招福祈願!「酉の市」の楽しみ方&熊手の買い方

招福祈願!「酉の市」の楽しみ方&熊手の買い方

神社の境内が賑やかに彩られる11月の風物詩「酉の市」。縁起物をたくさん乗せた豪華な熊手や威勢のよい掛け声に、一年の早さにおどろきつつ気分がウキウキするという方も多いのでは?この記事では酉の市がもっと楽しくなるその由来や、熊手を買う時のお作法、飾り方をご紹介します。


健康メニュー|野菜と味噌を一緒に発酵 食べる味噌「金山寺みそ」の魅力&使い方アイデア

健康メニュー|野菜と味噌を一緒に発酵 食べる味噌「金山寺みそ」の魅力&使い方アイデア

金山寺みそ(きんざんじみそ)とは、味噌の材料と野菜を一緒に発酵させた「食べる味噌」です。野菜の甘みや麹のうま味、塩分が重なり合って、ご飯のおともやお酒のアテにと、幅広く使えます。あると便利な金山寺みその由来や食べ方をご紹介します。


健康法|家でできる「体幹トレーニング」入門

健康法|家でできる「体幹トレーニング」入門

日常的にトレーニングをしている方にとっては、体幹トレーニングはごく一般的なトレーニングのひとつです。しかし、普段運動をあまりしていない方、体力に自信がない方にとっては、「トレーニング」はキツいものと思われがち。実は、家でもできて難易度が低い「体幹トレーニング」も多くあります。今回は、初心者でも実践しやすい基本の体幹トレーニングをご紹介します。


健康メニュー|新米の季節! おいしい炊き方&保存方法

健康メニュー|新米の季節! おいしい炊き方&保存方法

「新米」のラベルが貼られたお米が出回ると、1年の早さにおどろきつつもちょっぴりうれしい気持ちになりますね。ところで新米と呼べるのは、どんなお米のことかご存じですか?今回は新米の定義から、新米のおいしさを引き出す炊き方や保存のコツをご紹介します。