
野菜の豆知識|ダイエット中にも!「サツマイモ」で心身ともに健やかに
秋の味覚としておなじみのサツマイモですが、実は秋から冬にかけて旬を迎える食材で、冬もおいしく食べられる時期です。今回は、薬膳的な効果も期待できるサツマイモの栄養や賞味期限、正しい保存方法についてご紹介します。
秋の味覚としておなじみのサツマイモですが、実は秋から冬にかけて旬を迎える食材で、冬もおいしく食べられる時期です。今回は、薬膳的な効果も期待できるサツマイモの栄養や賞味期限、正しい保存方法についてご紹介します。

胃を元気に、気力も養うサツマイモ

サツマイモは、整腸作用のある食物繊維が豊富ということがよく知られていますが、抗酸化作用により、美肌や動脈硬化予防などの効果が期待できるビタミンCも多く含む食べ物です。ビタミンCを多く含む食べ物といえば、レモンなどの柑橘類を連想する方が多いかもしれませんが、サツマイモのビタミンC含有量は柑橘類に匹敵するほど多く、リンゴの約10倍以上も含まれています。サツマイモのビタミンCはでんぷんに包まれているため、水溶性のビタミンCでも水や熱に比較的強く、栄養を摂取しやすいのが特徴です。
薬膳的には、サツマイモは胃腸を元気にして気力を養い、心身を整えてくれる食べ物。胃腸を整えて消化吸収、水分代謝を促進することにより、体力をつける効果があります。また、サツマイモにはストレスなどの精神面が原因による食欲不振などにも効果が期待でき、心身を養ってよい状態にできるといわれます。
ダイエット中の方のおやつにもおすすめ

サツマイモは、甘いものなどの間食を控えているダイエット中の方のおやつとしてもおすすめの食材。主食のパンやごはんをサツマイモに置き換える、サツマイモダイエットという方法もあります。
食後の血糖値が急上昇しやすい食材は、血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌されやすく、その結果エネルギーにならない血糖を脂肪に変えてしまいます。
食物繊維を豊富に含むサツマイモなら、吸収スピードがゆっくりで、食後の血糖値上昇が緩やかなので、ダイエット中の方にもおすすめです。しかも、食物繊維の効果で腹持ちがよく、胃腸の働きを活発にすることで便秘やむくみ改善効果も期待できます。
サツマイモの皮の周囲には食物繊維のほか、抗酸化作用でアンチエイジング効果が期待できる「アントシアニン」、整腸作用のある「ヤラピン」などが含まれています。これらの栄養を効果的に摂取するためにも、サツマイモを食べる時はできるだけ皮をむかずにそのまま食べましょう。
傷み具合の分かりにくいサツマイモ。賞味期限は?

スーパーで販売されている一般的なサツマイモの賞味期限は、約1ヵ月です。土や泥が付いたままのサツマイモであれば、最大3ヵ月ほど保存が可能ですが、スーパーで取り扱うサツマイモの多くは洗浄して土や泥を取り除いてあります。洗浄して常温で保存されたサツマイモは土や泥が付いたものより傷みが早いので、1週間を目安に食べきりましょう。できるだけ新鮮な状態のサツマイモを購入したい場合は、土や泥が付いたままのものを選ぶのがおすすめです。
傷み具合が分かりにくいサツマイモですが、傷んでいるものを見分けるには、カビが生えていないかどうか、黒く変色していないか、カビ臭や酸っぱい臭いがないかどうかをチェックしてください。柔らかく、広範囲が黒ずんでいるサツマイモは腐っている可能性があるので避けましょう。
賞味期限を長く保つ、サツマイモの上手な保存方法

上手に保存すれば、サツマイモの賞味期限を長く保てます。購入したサツマイモは冷蔵庫にそのまま入れがちですが、まず、光を遮断するために1本ずつ新聞紙で包みます。サツマイモの保存に最適な温度は10~15℃なので、夏以外は常温で保存するのがおすすめ。夏は野菜室で保存しましょう。
前述したように、スーパーで販売されている土や泥を落としたサツマイモは、そのままの状態ではあまり日持ちしません。早いうちに焼く、または皮付きのままカットしてアク抜きをした後にレンジで加熱してから冷凍保存すると、長期間保存ができます。
サツマイモは、スイーツや料理など幅広いメニューにマッチする食材。世田谷自然食品では、料理人が監修した本格的なお惣菜を手軽に楽しめる「温彩特選便 味わい惣菜」でも、サツマイモを添えたお惣菜「鶏と野菜のレモンソース」を提供しています。鶏肉とレモンソースにマッチしたサツマイモの味わいを家庭で楽しめるメニューです。
サツマイモは胃腸を元気にして心身を整えてくれる栄養が豊富な、ダイエット中にもおすすめの食材です。健康的な食生活の一環として、サツマイモを日ごろの食事やおやつに積極的に取り入れてみてください。
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