
健康メニュー|夏バテに「梅はその日の難逃れ」梅干しの食べ方 いろいろ
真夏の不快な暑さによる夏バテで、食欲不振や体のだるさなどの症状を感じている時におすすめの食材が、梅干しです。そこで今回は、梅干しが夏バテによい理由や梅干しを使ったレシピなどをご紹介します。

真夏の不快な暑さによる夏バテで、食欲不振や体のだるさなどの症状を感じている時におすすめの食材が、梅干しです。そこで今回は、梅干しが夏バテによい理由や梅干しを使ったレシピなどをご紹介します。
夏バテには梅干しがいい理由

夏の高温や蒸し暑さで夏バテを起こすと、どうしても体にだるさを感じたり食欲が落ちたりしがちです。何も食べたくないからと冷たいものやのど越しのよいものばかりを食べていると、栄養が偏ってしまいます。そんな夏バテで落ちた食欲を回復させるためにおすすめなのが、梅干しです。
梅干しのような酸っぱい食べ物を摂ると、胃液や唾液の分泌が増え、胃の活動が活発になります。梅干しで食欲アップが期待できるのは、この効果によるものです。また、梅干しに含まれるクエン酸には疲労回復効果があり、さらに酸味による収れん作用により汗や尿が体外に余分に排出されることを防ぐ効果も期待できます。「梅はその日の難逃れ」ということわざのように、朝に梅干しを食べれば、その日1日悪いできごとや病気なく過ごせるというわけです。
このように、梅干しは夏バテによる体調不良を予防するために効果的な食べ物です。ただし、梅干しは塩分が高いため、食べすぎは禁物。1日1個程度を目安に摂取しましょう。
夏の不調対策には、早いうちに食事から見直してみましょう。以下の記事も参照ください。
余らせがちな梅干しを、夏にしっかり摂るレシピ

梅干しを買ったはいいけれど、消費できずに余らせてしまうことはありませんか?そんな時は、梅干しをアレンジしてみましょう。料理に使えば、1粒そのまま食べるよりも酸っぱさを軽減でき、食欲が落ちがちな夏でも食べやすい、梅干しのサッパリとした味わいが楽しめます。
■主食のごはんをサッパリと「梅ごはん」
米2合に対して梅干し2粒を普通の水加減で炊くと、簡単な梅ごはんができます。炊きあがったら梅干しの種を取り除いて、ごはん全体を混ぜ合わせます。水の代わりに塩、みりんを加えただし汁を用意し、といで浸水させた米に加えて炊くと、より風味豊かになります。
■クエン酸で吐き気や胸焼けを抑える「梅干し茶」
胸焼けや吐き気、妊婦の方がつわりによる胃の不快感などを抱く時は、お茶に梅干しを入れて飲むのもおすすめです。車酔いで吐き気を感じる際にも効果的。クエン酸が胃の調子を整えてくれるので、不快な症状の緩和が期待できます。
■普段のメニューに使いやすい「梅干しペースト」
サラダのドレッシングとして、または野菜の梅肉和えなどを作る際に便利なのが、梅干しの果肉を使った梅ペースト。市販品もありますが、梅干しを使っても簡単に作れるので、余った梅干しの大量消費にぴったりです。作り方は、梅干しの種を取り除き、ペースト状になるまで叩いた後に砂糖や顆粒だし、味噌など好みの調味料を混ぜ合わせて鍋で煮詰めるだけ。梅干しを一晩水に浸けて塩抜きをすると、塩分を控えられます。
自分のお気に入りを見つける!梅干しの選び方

梅干しは酸っぱいものというイメージが強いですが、控えめな酸っぱさの梅干しも増えています。例えば、はちみつ味の梅干しは酸っぱさが少なく、はちみつの甘さがまろやかな味わいです。反対に、昔ながらの酸っぱくてしょっぱい梅干しが好みなら、昔ながらのしそ漬けの梅干し、風味豊かなかつおぶしを使った梅干しもおすすめです。
世田谷自然食品では、大粒の紀州南高梅を使った3種類の味わいの梅干しが楽しめる「梅干し3種セット」を販売しています。とろけるような食感の大粒の南高梅を使い、手作業で一粒ずつ丁寧に作った、酸っぱい梅干しが苦手な方でも食べやすい、低塩タイプの梅干しです。
蒸し暑い夏は食欲が落ちやすく、十分に栄養を摂取できずに体調を崩してしまう悪循環に陥りがちです。この夏は梅干しを食べて、夏バテ対策をしてみてはいかがでしょうか。
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