
健康習慣|梅シロップ 1日1杯で疲れ知らずに
毎年初夏を迎える頃には、梅仕事が楽しみだという方も多いのではないでしょうか。時間はかかりますが、自宅で漬けた梅の味は格別ですよね。また梅には、疲労回復によいとされる栄養素も詰まっています。今回は、梅のエキスを抽出する梅シロップの栄養や作り方についてご紹介します。1日1杯の梅ドリンクで、早めの夏バテ対策に役立てましょう。

毎年初夏を迎える頃には、梅仕事が楽しみだという方も多いのではないでしょうか。時間はかかりますが、自宅で漬けた梅の味は格別ですよね。また梅には、疲労回復によいとされる栄養素も詰まっています。今回は、梅のエキスを抽出する梅シロップの栄養や作り方についてご紹介します。
梅にはダブルの疲労回復効果が!
■疲労のもとを分解してくれる「クエン酸」
梅には多くの栄養素が含まれていますが、特によく知られているのが疲労回復効果のあるクエン酸です。クエン酸には、乳酸(筋肉の疲れのもととなる成分)を分解する働きがあります。また、胃の粘膜を健やかにする働きや、唾液の分泌を促して、口内の雑菌繁殖を抑える効果も期待できます。独特の酸味が食欲をそそるのには、こういったことも関連しているのですね。
■疲労物質を運び去る「ビタミンE」
梅はビタミンEも豊富に含んでいます。ビタミンEはうなぎにも多く含まれる疲労回復成分で、血液の流れを促し、疲労物質を体内から運び去る働きを持っています。
梅シロップを作ってみよう
それでは、梅シロップの簡単な作り方をご紹介しましょう。ここでは殺菌効果や疲労回復効果のあるはちみつを使っていますが、定番の氷砂糖や黒糖などでもおいしく作れます。
※1歳未満の乳児に対し、はちみつは強い食中毒を起こすリスクがあります。少量でも与えないようご注意ください。

<材料・道具>
青梅または完熟梅:お好みの量
※青梅はエキスが出やすく扱いも比較的簡単、完熟梅は香りがよいもののエキスが出にくく、発酵しやすいといわれています。
はちみつ(氷砂糖や黒糖などでも):梅と同量
耐熱性の密閉容器(梅とはちみつ全量が入る容量のもの)
冷凍対応の保存用袋、竹串
<作り方>
1. 梅を手でそっと洗ってしっかりと水気をふき取ります。竹串でへたを取り除いて保存用袋に入れ、冷凍庫で一晩以上凍らせます。このタイミングで凍らせることにより、梅の繊維が壊れ、漬けた時にエキスが出やすくなります。密閉容器は熱湯やアルコールで消毒し、よく乾かしておきます。
2. 凍ったままの梅とはちみつを密閉容器に入れます。氷砂糖や黒糖を使う場合は、梅と氷砂糖や黒糖を交互に入れるようにします。
3. 密閉して冷暗所に保管すると、翌日からエキスが出始めます。はちみつなどは底に溜まってしまい、梅の実はエキスに漬かっていないと発酵しやすくなりますので、時々密閉容器をゆすってエキスを混ぜ、梅の実もまんべんなく漬かるようにします。
4. 10日ほどで飲める状態になります。1カ月ほどはそのまま保存してよいのですが、それ以上は梅の実が傷んできますので、梅がしわだらけの状態になり、エキスが十分に出てきたところで実を取り除きます。
5. 実を取り除いた梅シロップは、容器ごと湯煎するか鍋に移して15分ほど加熱殺菌し、冷ましたあとは冷蔵庫で保存します。
氷や炭酸はもちろん、お湯で割ってもおいしく
できあがった梅シロップは、薄めて飲むとちょうどよい程度の味になっているはずです。お好みで、氷や水、炭酸などを入れて薄めながら飲みましょう。体を冷やしたくない方は、お湯で割ってもおいしくいただけます。
梅シロップをお酒で割る飲み方や、甲類焼酎で梅を漬ける梅酒にも栄養面でのメリットはありますが、アルコールには睡眠を妨げるなどのデメリットもありますから、飲む量やタイミングには気をつけたいところです。1日1杯の梅ドリンクで、早めの夏バテ対策に役立てましょう。
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