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語源・由来|“他力本願・寝耳に水”の由来・語源

語源・由来|“他力本願・寝耳に水”の由来・語源

ごく普通に使っている言葉でも、どうやってできたのだろう、と思う表現はありませんか?語源をたどってみると、ユニークな由来の言葉は多いのです。今回は、認知度の高いものの、由来はなかなか知られていない「他力本願」・「寝耳に水」の語源をご紹介します。


ごく普通に使っている言葉でも、どうやってできたのだろう、と思う表現はありませんか?語源をたどってみると、ユニークな由来の言葉は多いのです。今回は、認知度の高いものの、由来はなかなか知られていない言葉の語源をご紹介します。

他力本願

「他力本願」とは、自分の力ではなく他人の力にまかせることを表現する言葉です。たとえば、「他力本願では、テストで良い結果は出せない」のように、「人まかせ」と同じく、自分がやらなくても誰かがやるだろうという意味で使われます。しかし、実はこの使い方は誤用から広まったものといわれているのです。
「他力本願」という言葉の元をたどると、浄土真宗の宗祖・親鸞(しんらん)へ行き着きます。親鸞の教えでは、「他力」とは他人の力ではなく阿弥陀如来の力のことを指します。そして「本願」とは阿弥陀如来が生命を持つすべての者を救い、極楽浄土へ往生させる願いのこと。つまり本来の「他力本願」とは、阿弥陀如来の力によって成仏させるという、浄土教や阿弥陀信仰の根本となる教義なのです。
しかし現在では、阿弥陀如来の力である「他力」の宗教的な意味が消え、単に「他人の力」に頼るという意味で多用されています。
ちなみに、阿弥陀仏が修行中、法蔵菩薩であった頃に、仏になるために立てたといわれる願い「四十八願(しじゅうはちがん)」。この中で一番重要だったのが、十八番目の願いに当たる「本願」だったそうです。これが転じて、得意なことを表す「十八番(おはこ)」という単語が生まれたという説があります。

寝耳に水

思いがけないことが起こったり、思いもよらない知らせを受けたりした時に使う言葉です。たとえば、「彼が自動車事故に遭うなんて、寝耳に水だった」のように、予想していなかった状況に直面した時に使います。この言葉の由来を、「眠っている時に耳に水が入り、驚いた様子を表している」と想像する方も多いのではないでしょうか。
この言葉の語源は、眠っている時に水の音が聞こえたことに由来しています。これは、豊臣秀吉の生涯を記した伝記『太閤記』の「城中は寝耳に水の入りたるごとく驚き給えり」という一節が元になっているそうです。この一節は、就寝中に洪水が起こり濁流の流れる音が聞こえた、または洪水を知らせる人の声が耳に入った様子を表しています。つまり「水」とは「洪水の音」、眠っている時に不意に洪水が起こるという予想外の出来事が、「寝耳に水」という表現につながったというわけです。それがいつしか、「寝耳」「水」という漢字から連想されて、「眠っている時に耳に水が入った」という意味に解されるようになったのでしょう。

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