
野菜の豆知識|青々としているけれど、実は秋冬が旬のブロッコリー
青々とした彩りのよさでサラダなどに使われることが多いブロッコリーは、寒くなる秋冬に旬を迎える野菜です。ブロッコリーは食べやすさだけでなく、栄養価の高いスーパーフードとしても注目されており、筋トレに励む方々の間でも、積極的に食べられている食材です。ブロッコリーの栄養やおすすめの食べ方について、詳しくご紹介します。
青々とした彩りのよさでサラダなどに使われることが多いブロッコリーは、寒くなる秋冬に旬を迎える野菜です。ブロッコリーは食べやすさだけでなく、栄養価の高いスーパーフードとしても注目されており、筋トレに励む方々の間でも、積極的に食べられている食材です。ブロッコリーの栄養やおすすめの食べ方について、詳しくご紹介します。

ブロッコリーは、どんな野菜?
■もともと観賞用として登場
ブロッコリーは、アブラナ科・アブラナ属に属する緑黄色野菜です。キャベツの変種で、イタリアカンラン、ミドリハナヤサイ、キダチハナヤサイなどの別名でも呼ばれていました。似ているものにカリフラワーがありますが、いずれも祖先は同じで、ブロッコリーが突然変異したものがカリフラワーといわれています。
日本には明治時代初期に伝わった、歴史的には新しい野菜です。もともとは観賞用として珍重されていましたが、1970年代以降に食用として一気に広まったといわれています。日本では、北海道、愛知県、埼玉県、香川県などが主な産地となります。

■食べているのは、つぼみの部分?
私たちが食用としている部分は、花のつぼみと茎の部分で、大きなドーム状の部分を花蕾(からい)といいます。旬の時期は11月~2月頃で、地域の寒暖によって少しずつ異なります。ブロッコリーは、収穫後も成長が進んでいくため、黄色くなったり、花が咲いたりしますが、その状態でも食べることはできます。ただし、新鮮なほど栄養価は高いので、なるべく早く食べるのがおすすめです。
ブロッコリーの茎も、栄養価の宝庫

ブロッコリーは、ビタミンCの多さでは野菜の中でもトップクラスに入ります。100グラム食べると、1日に必要な量を摂れます。熱や水に弱いビタミンCは、ゆでるのではなく「蒸す」「焼く」「炒める」調理法がおすすめです。
抗酸化作用に優れたβ-カロテンをはじめ、カリウム、カルシウムなども豊富です。これらの栄養分は、茎の部分に多く含まれていますので、できるだけ捨てずに食べる工夫をしたいものです。
ブロッコリーには、抗酸化作用や解毒作用が期待できるスルフォラファンという特徴的な成分も含まれています。ブロッコリーの新芽である「ブロッコリースプラウト」は、スルフォラファンを高濃度に含んでいることから注目されています。
ブロッコリースプラウトの栄養を効果的に摂る方法については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
いつもと違う、ブロッコリーのおすすめの食べ方

ブロッコリーは、食べやすくクセのない味だからこそ、さまざまな調理法に合います。サラダや洋風の味付けが多くなりがちなブロッコリーを、いつもとひと味違ったメニューで楽しんでみませんか。お料理のレパートリーも広がります。
■中華あんかけ
ブロッコリーを飽きずに食べるなら、中華あんかけにアレンジしてみませんか。あんかけにすることで口あたりが滑らかに仕上がります。
■塩昆布和え
塩昆布を和えるだけで、箸が止まらなくなる和風メニューに。塩昆布の栄養もしっかり摂ることができる、うれしい一品です。
■卵炒め
油で炒めることで、β-カロテンの吸収率がアップします。合わせて卵の良質なたんぱく質も摂れるおすすめメニューです。
さまざまなアレンジメニューで、栄養価が高く彩りのいいブロッコリーをもっと食卓へ。たっぷりの栄養を壊さず調理して、つぼみも茎も余すところなく美味しくいただきましょう。
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