郷土料理:きりたんぽ鍋 主食、主菜、汁物を兼ねる万能食(秋田県)
秋田県の郷土料理「きりたんぽ鍋」は、主食、主菜、汁物を兼ねる万能食です。 また、「きりたんぽ鍋」に入っている「たんぽ」は、炊いたうるち米をつぶして、太い秋田杉の串に握るようにしてつけ、外側をあぶり焼きにする餅の一種です。 今回は「きりたんぽ鍋」の具材や栄養素、「たんぽ」のアレンジ方法などをご紹介します。
秋田県の郷土料理「きりたんぽ鍋」。今回は、「きりたんぽ鍋」の概要と、おすすめの食べ方についてご紹介します。
秋田県の郷土料理「きりたんぽ鍋」とは
■きりたんぽとは「切ったたんぽ」のこと
きりたんぽ鍋の「きりたんぽ」には、実は「切ったたんぽ」という意味があります。「たんぽ」というのは、炊いたうるち米をつぶして、太い秋田杉の串に握るようにしてつけ、外側をあぶり焼きにする餅の一種。いろりのなかに、火を囲むようにぐるりとたんぽの串を刺してあぶるのが、昔ながらの作り方です。
■たんぽを串から外して切り、具材と煮込む「きりたんぽ鍋」
きりたんぽ鍋は、たんぽの代表的な食べ方のひとつです。焼いたたんぽを串から外し、食べやすい大きさに切った「きりたんぽ」にして、比内地鶏や野菜などの具材と一緒に煮込みます。出汁は鶏ガラを水から煮込んでとり、醤油で味付けするのが本来の作り方ですが、市販の比内地鶏スープや、鶏ガラスープの素などでもおいしく作れます。
きりたんぽ鍋の代表的な具材と栄養素
■鶏肉はたんぱく質やビタミンがたっぷり
きりたんぽ鍋できりたんぽに次いで欠かせないのが、比内地鶏です。鶏肉は、血液や筋肉の材料となる動物性たんぱく質を豊富に含みながら、牛肉や豚肉よりも脂質が少なめでヘルシーなのが特長です。皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAや、疲労回復が期待できるビタミンB群もたっぷり含まれています。
■体の冷えを防ぎ、血管・血液を健やかにするネギ
ネギは、血管を広げて血行をよくするため体が温まり、さらには発汗・利尿作用が活発になる「アリシン」という辛み成分が多く含まれています。アリシンには他にも、血圧を下げる、血栓を防ぐなどの効果が期待できます。ネギの白い部分に含まれる成分「ネギオール」は、殺菌効果や解熱作用を持っています。また、ネギは青い部分にもさまざまなビタミン・ミネラルが含まれているのです。
■目を健やかにしてくれるセリ
独特の香りを持つセリは、天然色素のβカロテンを多く含みます。βカロテンは体内でビタミンAに作り変えられ、体の成長を促したり、視力や目の角膜を健やかに保つ働きをします。
■血圧や血糖値、コレステロール値を下げるマイタケ
マイタケには、免疫力を高め、血圧・血糖値・コレステロール値を下げるなどの働きを持つβグルカンがきのこ類のなかでも多く含まれています。カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、新陳代謝に必要な亜鉛なども多い食材です。
■体を温め、おなかも健やかにするゴボウ
ゴボウは食物繊維が豊富なことで知られていますが、それに加えてビタミンやミネラル類も豊富なので、体を温めてくれます。
たんぽをアレンジしてみよう
■味噌をつけて焼くのは本来の食べ方のひとつ
たんぽ1本には、およそ茶碗一杯分のご飯が使われていて、適量は1人あたり1~2本といわれます。きりたんぽ鍋で食べ切れない分は、別のメニューにアレンジするのもおすすめです。例えば、味噌をつけて焼くのは、たんぽ本来の食べ方のひとつ。焼きおにぎりのようなものですから、醤油をつけて焼いてもおいしくいただけます。
■肉巻きおにぎり風にしてボリュームアップ!
たんぽの形状を活かして、牛バラ・豚バラなどの薄く長い形状の肉で巻いてから焼く、いわゆる肉巻きおにぎり風もおいしい食べ方のひとつです。メインのおかずと主食を兼ねたボリュームたっぷりのメニューになります。
■スープやチーズで洋風の味にアレンジして
きりたんぽの状態でスープに加える、串を抜いたあとにチーズを入れて焼くなど、洋風にアレンジする食べ方も人気があります。もとはご飯ですから、カレー味との相性も抜群です。
ユニークな見た目のきりたんぽと相まって、秋田県以外でも広く知られているきりたんぽ鍋。秋田杉の串や、比内地鶏は地元ならではですが、通販などで材料も販売されていますし、身近な材料でもきりたんぽ鍋風の味を楽しむことができますので、ぜひ作ってみてくださいね。
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