
健康メニュー|栄養豊富で夏においしい「アジ」
日本の食卓で身近な魚といえば、アジを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。1年を通して食べられるアジですが、実はおいしく食べられる旬の時期があるのです。今回は、アジの旬や選び方、栄養素についてご紹介します。
日本の食卓で身近な魚といえば、アジを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。1年を通して食べられるアジですが、実はおいしく食べられる旬の時期があるのです。今回は、アジの旬や選び方、栄養素についてご紹介します。

夏はアジのおいしい季節

アジは暖流にのって移動する性質を持つ魚なので、全国各地で漁獲できます。日本で古くから食べられていた魚で、「アジ」という名前は「味がよい」ことがそのまま名前になったといわれます。
アジは100種類以上にものぼる種類がありますが、日本で主に食べられるのは「マアジ」という種類。その他にも、アカアジやシマアジなどさまざまな種類のアジが食べられています。1年を通して食べられているので、旬の時期は特にないと思われがちですが、5~8月にかけての時期に取れたアジは脂がのっていてうま味がたっぷりなので、「初夏から夏がアジの旬」ともいえます。この時期のアジは身が小さめではありますが、価格がお手頃でおいしいのが魅力。また、ムロアジは秋、メアジは秋から冬など、種類によっても旬の時期は若干異なります。
おいしいアジの選び方

鮮度は味わいに影響するので、店頭でおいしいアジを選ぶにはできるだけ新鮮なものを選ぶのがポイントです。まずチェックしたいのは、目です。鮮度が落ちているアジの目は白濁していくので、目が黒く澄んでいれば新鮮だと判断できます。しかし、鮮度を保つために水氷が使用されている場合は、鮮度がよくても水の影響で目が白くなることもあるため、目の色が白いからといって必ずしも鮮度が落ちているとは限りません。
アジは、体が全体的に丸みを帯びていて体に対して顔が小さめだと、肉付きがよいといえます。
身が大きすぎるアジは脂に偏りがありパサついている可能性があります。エラの内部が赤くおなかが固いものも、鮮度が高いと判断できるでしょう。
魚は漁獲される際に、体に傷がつくことがあります。傷が多かったりうろこがはがれていたりすると魚にストレスがかかっていたり、傷から雑菌が繁殖していたりすることもあるため、アジの表面に傷がないか、うろこがはがれていないかをチェックしましょう。なお、アジの尾の部分にある「ぜいご」と呼ばれるトゲのようなうろこは、とがっている方がおいしいアジと判断できます。
ビタミンBは皮に、カルシウムは骨に豊富

アジには、ビタミンB1やビタミンB2、カルシウムが豊富に含まれており、食べ方によってこれらの栄養を効果的に摂取できます。アジを食べる時、皮を残してしまうことがあるかもしれませんが、アジのビタミンBは皮の部分に多く含まれています。そのため、ビタミンBを摂取するにはまるごと食べやすく、こんがりと焼いたソテーで皮も食べるのがおすすめです。
アジのカルシウムを摂取するなら、骨ごと食べましょう。低温の油で揚げて甘酢に漬けた南蛮漬けなら骨が柔らかくなり、香ばしい風味が味わえます。アジの身をおろして残った中骨を低温でカラッと揚げれば、おやつやおつまみに最適な骨せんべいにも。
注目したいアジの栄養素

ビタミンBやカルシウム以外にも、アジにはさまざまな栄養素が含まれています。体の余分な塩分を排出して細胞の浸透圧を調整してくれるカリウムは、血圧の上昇やむくみ改善効果が期待できます。また、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDも含まれているので、アジの骨と一緒に食べることでカルシウムを効率的に摂取できるでしょう。
セレンという栄養素も、アジに多く含まれることで知られます。セレンはビタミンEと同様、強力な抗酸化作用によって活性酸素除去効果があるため、がん予防や動脈硬化予防、アンチエイジングなどに効果が期待できます。
おいしいアジ料理を食べるなら、世田谷自然食品の「厳選さかな定期便」がおすすめ。厳選された魚を使ったアジのみりん焼きなどの魚料理を、湯せんするだけで手軽に食べられます。
アジは1年中食べられますが、特に夏においしく味わえる、豊富な栄養を含むおいしい魚。夏はさまざまなメニューでアジを味わってみてはいかがでしょうか。
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