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健康メニュー|暑気払いの滋養ドリンク「冷やしあめ」

健康メニュー|暑気払いの滋養ドリンク「冷やしあめ」

夏になると関西のあちこちで売られる「冷やしあめ」。すっきりとした甘さのなかにピリリとしたしょうがの辛さを感じる、夏の定番ドリンクです。しかし、関西以外ではなかなか見かけることがありません。今回は、冷やしあめについてご紹介します。


夏になると関西のあちこちで売られる「冷やしあめ」。すっきりとした甘さのなかにピリリとしたしょうがの辛さを感じる、夏の定番ドリンクです。しかし、関西以外ではなかなか見かけることがありません。今回は、冷やしあめについてご紹介します。

夏にぴったり!冷たくてすっきり甘い「冷やしあめ」

「冷やしあめ」をご存じでしょうか。その名前だけを聞くと、冷蔵庫で冷やしたキャンディーのようなものをイメージするかもしれません。東日本ではあまりなじみのない冷やしあめですが、関西では夏のドリンクの定番です。

冷やしあめとは、麦芽水あめをお湯で溶き、しょうがの絞り汁を加えた「あめ湯」を冷やした飲み物のこと。麦芽水あめは、穀類の糖分を麦芽で引き出した日本古来の甘味料です。冷やしあめはとろりとした飲み口で、砂糖を使用していないのでやさしい甘みがあり、さわやかなしょうがの辛みがアクセントになっています。

商店の店頭にある専用サーバーからコップに注ぐスタイルもあれば、自動販売機で購入できる缶入りや瓶入りのタイプもあり、広く親しまれています。

おいしいのになぜ? 「冷やしあめ」がエリア限定の理由

関西では夏の風物詩ともいえる冷やしあめですが、関西以外ではなかなか見かけないのはなぜでしょうか。その理由は諸説あるようです。

冷やしあめのルーツは、江戸時代末期に大阪の心斎橋にあった「あめ湯」の屋台ではないかといわれています。あめ湯はあたたかい飲み物ですが、明治時代になると製氷技術が発達し、夏になると冷たくして飲む冷やしあめが誕生したそう。大正時代までは関東や東海地方でも飲まれていましたが、太平洋戦争の空襲によって冷やしあめの製造業者の廃業が相次ぎ、次第に姿を消したといわれています。空襲の被害が少なかった関西では、戦後も冷やしあめが存続。30~40年前まではリヤカーでも販売されていたそうです。

また、甘みに対する関西の文化にも、冷やしあめが長く親しまれている理由があるといわれています。戦後の日本では、アメリカから入ってきたチョコレートやケーキなど、砂糖がふんだんに使われた強い甘みの菓子やドリンクなどが普及しました。しかし、かつて京があった関西では、宮廷内で振る舞われ、次第に庶民にも広まった麦芽水あめや、ツル植物の汁を煮詰めた甘葛(あまづら)などのやさしい甘みが好まれていると考えられています。そのような甘みの嗜好が、関西で冷やしあめが好まれている理由のひとつともいわれています。

冷やしあめは夏バテ対策にもうってつけ

冷たくてすっきりとした甘みとしょうがの利いた冷やしあめは、夏バテ予防におすすめです。暑さで食欲がない夏もさわやかで飲みやすく、麦芽水あめは摂取した後の血糖値の上昇が穏やかなので体にやさしいといわれています。

冷房で冷えきった室内にいると体調を崩しがちですが、しょうがに含まれているジンゲロールは血行促進効果があり、ショウガオールは体を内側からポカポカにしてくれます。冷え予防には、冷やしあめをあたためた「あめ湯」を飲むのもよいでしょう。

夏バテ予防には、ビタミンB群とアミノ酸が多く含まれる「甘酒」も効果的。詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。

関西で夏の定番ドリンクとして親しまれている冷やしあめ。さわやかな飲み口でおいしく、水分補給ができるだけでなく、栄養価の高さからも夏バテ予防におすすめです。缶や瓶入り、濃縮タイプなどさまざまな商品が販売されており、お取り寄せすることもできます。暑い夏に冷やしあめを取り入れて、健やかに乗り切りたいですね。

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