健康食品、自然派化粧品、美味しい食品なら世田谷自然食品

世田谷自然食品公式SNS

LINE連携でもっと便利に!

マイページへのログインがかんたんに!
おトクな情報、お知らせも定期的にお届け!

閉じる
世田谷自然食品がお届けする「せたがや日和」
健康メニュー|実は赤身魚!「サワラ(鰆)」の旬と郷土料理

健康メニュー|実は赤身魚!「サワラ(鰆)」の旬と郷土料理

春を告げる出世魚であるサワラは、刺し身に煮物、塩焼きとさまざまな調理ができる使い勝手のいい魚で、岡山県の郷土料理には欠かせない存在です。このサワラ、実は赤身魚だということをご存じでしょうか。この記事では、ちょっと人に教えたくなる、サワラの2つの旬や豆知識、岡山のサワラを使った郷土料理をご紹介します。


春を告げる出世魚であるサワラは、刺し身に煮物、塩焼きとさまざまな調理ができる使い勝手のいい魚で、岡山県の郷土料理には欠かせない存在です。このサワラ、実は赤身魚だということをご存じでしょうか。この記事では、ちょっと人に教えたくなる、サワラの2つの旬や豆知識、岡山のサワラを使った郷土料理をご紹介します。

身が柔らかい「春のサワラ」、脂がのった「冬のサワラ」

身が柔らかく、うっすらと上品な甘さがあり、マグロのトロのような食感のサワラは、青魚特有の臭みがなく、「魚は苦手だけどサワラは食べられる」「魚のなかでも一番好き」という声も聞かれるほどおいしい魚です。「魚」偏に「春」と書いてサワラと読むため、春が旬の魚というようなイメージがありますが、実は旬といわれる時期は地域によって異なります。

春のサワラを旬とするのは、瀬戸内海を中心とした関西圏。産卵期を迎える3~5月のサワラは身が柔らかく、淡白な味わいです。産卵期に水揚げするため、関西では真子や白子もよく食べられています。一方で関東圏では、12~2月の最も脂がのった冬のサワラ(寒鰆)が好まれます。

「春の魚」で「鰆」と読むのは江戸時代以降

サワラは初めから「魚」偏に「春」と書いていたわけではないようです。日本名のなかったころには中国語で「馬鮫魚」と書いてサワラと読み、江戸時代にさまざまな植物・動物・鉱物をまとめた『大和本草(やまとほんぞう)』には、「狭い」「腹」と書いてサワラ(狭腹)を紹介しています。これをきっかけに「狭腹」と書くようになり、だんだんと「鰆」に移っていったのではないか、と考えられています。

見た目は関係ない? サワラは赤身魚

切り身のサワラは筋肉が白いので白身魚と思われがちですが、実はマグロやサバ、ブリなどと同じ赤身魚です。赤身・白身は水産学上の分類であり、体内の「ミオグロビン」と「ヘモグロビン」の量で決まるため、見た目を表す言葉ではないのです。

ちなみにサワラはスズキ目・サバ科で、大きくなるに従ってサゴシ・サゴチ、ナギ、サワラと呼び名が変わり、60センチ以上のものをサワラと呼びます。サワラはギザギザの鋭い歯を持っていて、同じ大きさの魚をも捕食するほど獰猛です。中国語で「馬鮫魚」と強そうな名前がつけられているのも、そうした理由かもしれませんね。

岡山では、郷土料理に欠かせない魚

サワラをよく食べる地域といえば岡山県。南部では刺し身といえばサワラをイメージするほどポピュラーな魚です。刺し身やたたき、塩焼きとさまざまな食べ方がありますが、ここではサワラの町として有名な、備前市日生町の郷土料理である「こうこずし」と「炒り焼き」の2つをご紹介します。

「こうこずし」は、陸揚げしたサワラで豊漁を祝い、漁の安全を祈願して食べられてきました。サワラを酢に漬け、その酢を用いて酢飯を作ります。酢飯に千切りのたくあん(=こうこ)を混ぜ込んで、酢漬けのサワラと木の芽をのせていただきます。

「炒り焼き」は、船上で食べられてきた漁師めしが家庭料理になったといわれています。サワラの骨でとった出汁にしょう油や砂糖、みりんなどを加え沸騰させた鍋に、新鮮なサワラの切り身をサッとくぐらせ、半生の状態で食べます。甘辛い味が食べやすく、すき焼きとしゃぶしゃぶの間のようなユニークなメニューです。

淡白な味わいを活かした「幽庵焼き」はいかが

「幽庵(ゆうあん)焼き」とは、同量の酒・しょう油・みりん、そして柚子やかぼすなどの柑橘系の輪切りを加えた漬けダレ(幽庵地といいます)に魚をつけて焼く調理法。江戸時代の茶人・北村幽安(きたむらゆうあん)が創案したといわれています。西京焼きは幽庵焼きと混同されやすいのですが、こちらは西京味噌を用いた漬けダレを使います。

サワラや鮭、カマスによく合う、ほんのりと柑橘が香る爽やかな一品で、ご飯にも肴にもぴったり。世田谷自然食品の「厳選さかな定期便」は、毎月違ったお魚メニューをボリューム満点の20食(10種類x2食)でお届け。初回お届けメニューには「さわらの幽庵焼き」が入っています。1食分ずつ小分けされ、湯せんするだけで手軽に魚料理が味わえますから、この機会にぜひお試しください。

関連する投稿


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。


健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

健康メニュー|旬の食材をあしらい、四季を感じる「お吸い物」

日々の食卓を彩る、上品な味わいの「お吸い物」。起源は奈良時代まで遡り、当時の文献にはお吸い物の元となった「羹(あつもの)」の記載が残っています。室町時代には「吸い物」と呼ばれるようになり、江戸時代には具材の数が増え、季節ごとに趣向を凝らしたお吸い物が登場したといわれています。今回はお吸い物の基本から主役となる具材、お吸い物をいただくマナーをご紹介します。


健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ

健康メニュー|頭に体にだんぜんヘルシー! 手軽に魚料理を取り入れるコツ

魚を食べることは体にいいと分かっているのに、調理の手間や骨が苦手といった理由で敬遠する方も多いよう。実際、どの世代でも性別に関わらず魚の摂取量は減少しています。そんな今だからこそ知ってほしい、魚を食べることのメリットや、手軽に食事に魚を取り入れるコツをご紹介。今より少しだけ魚を食べることからはじめましょう!


最新の投稿


健康習慣|寿命を延ばすスポーツ第1位はテニス、その理由とは?

健康習慣|寿命を延ばすスポーツ第1位はテニス、その理由とは?

人生100年時代に向けて寿命の捉え方も変化し、日常を制限なく生活できる期間とされる健康寿命への関心が高まっています。健康的な人生の時間を延ばすには、どんな生活を送るといいのでしょう。近年の研究では、テニスをする人はまったくしない人に対して死亡率が47%少なく、習慣化している人は平均寿命が9.7年も長いことが分かっています。今回は、テニスの習慣化による健康効果や寿命を延ばす理由について解説します。


健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

健康メニュー|朝食をちょっとした工夫でヘルシーに

朝食は、1日のスタートを切るための大事な栄養源です。できるだけ栄養バランスのとれたヘルシーメニューを摂りたいものですが、毎朝続けるのはなかなか難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。今回は、少しの工夫で朝食をヘルシーにするコツをご紹介します。


楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

楽しいコミュニケーションで心身の健康アップ!

コミュニケーションの大切さや、心身の健康維持に効果的なポイントをご紹介します。


健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

健康メニュー|春の郷土寿司、全国津々浦々の美味しさを訪ねて

春の旬の食材が味わえる「郷土寿司」。古くから保存食としてや、お祭りやお祝いの席で食べられてきた趣のある料理で、地域ごとにさまざまな個性を持っています。今回は、長く愛され続けてきたその歴史や味わいについて詳しくご紹介します。


健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

健康習慣|毎月違う品種が開花する、花の女王「バラ」を愛でる

華やかで愛情を表現する花の代表格といえる「バラ」。バラは5~6月に咲くのが一般的ですが、品種によっては1年を通して楽しめるのも特徴です。今回は、バラが咲く時期やバラの花言葉、さまざまな健康効果も期待できるバラ茶やバラの香りについてご紹介します。