2021年10月29日
年中手ごろな価格で手に入る、身近な野菜のにんじん。それだけに「旬の時期はいつか」と聞かれると、案外思い当たらないこともあるかもしれません。実は、にんじんの旬は秋から冬。今回は、にんじんの栄養や、冬に特におすすめの食べ方についてご紹介します。
年中手ごろな価格で手に入る、身近な野菜のにんじん。それだけに「旬の時期はいつか」と聞かれると、案外思い当たらないこともあるかもしれません。実は、にんじんの旬は秋から冬。今回は、にんじんの栄養や、冬に特におすすめの食べ方についてご紹介します。
にんじんの旬の時期は10~12月。この時期のにんじんは甘みが増して、βカロテンなどの栄養素も、他の季節にとれるにんじんより豊富なのです。汁ものや鍋料理、スープなどで煮込めばさらに甘く、寒い時期に体を温められて一石二鳥です。汁ものの塩分が気になる方には、余計な塩分を体外に排出するカリウムが多いことも見逃せません。
にんじんについて詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
クリームシチューに使われる牛乳には、にんじんのβカロテンの吸収を助ける働きがあります。もちろん、骨を健やかにするカルシウムもたっぷり。さらにシチューの定番具材、ジャガイモに含まれる熱に強いビタミンCが、カルシウムの吸収を助けてくれます。
ビーフシチューのソースに使われるワインにはポリフェノール、トマトにはリコピンと、若々しさを保つ抗酸化作用に優れた成分が豊富です。にんじんのβカロテンもまた抗酸化作用に優れているので、トリプルで若々しくなれます。
シチューについて詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
石狩鍋の定番具材である鮭にはアスタキサンチン、白菜やネギ、ジャガイモにはビタミンC、そしてにんじんはβカロテンと抗酸化作用に優れた成分がたっぷり。白菜やネギのビタミンCは熱に弱く水に溶けだしてしまいますが、汁ごといただく石狩鍋なら栄養を逃しません。
石狩鍋について詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
にんじんのβカロテンは皮に近い部分に多く含まれているので、栄養面を考えると皮ごと食べたり、むいた皮も料理に生かしたりしたいところです。具材を加熱したあと、ミキサーなどにかけて細かくするポタージュなら、皮ごと調理しても食べやすくなります。朝食や、食欲がない時などにも喉を通りやすく、消化にもよいのでおすすめです。
シチューや鍋、ポタージュはボリュームがあったり、手間がかかったりで毎日食べるとなるとちょっと大変かもしれません。そこで、旬のにんじんを毎日食べる方法としておすすめなのが「にんじんベースの野菜ジュース」です。冷たいもので体を冷やすのは避けたい季節でも、濃厚でとろみのある野菜ジュースなら、電子レンジや鍋で温めてスープ代わりにすることができます。
温めるだけでもおいしい野菜ジュースですが、あらびき胡椒を加えたり、刻んだパセリ(乾燥パセリでも)を加えたりしてアレンジするのもおすすめです。スープに加えるパセリは少量ではありますが、栄養豊富で、香りによって食欲を促す効果も期待できます。オリーブオイルを少したらせば、にんじんのβカロテンの吸収率を高められますよ。
ホットで飲む野菜ジュースについて、詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
冬らしくじっくり煮込みたいメニューから、毎日手軽に取り入れられる食べ方まで、冬のにんじんを使ったメニューはさまざま。もちろん、カレーや野菜炒めなど、季節を問わないメニューでもおいしくいただけます。この記事を参考に、我が家ならではの旬のにんじんを楽しむ方法を見つけてくださいね。