2020年01月27日
気が付くと、手足の指先が荒れてかゆみが止まらない……この時期、いつの間にかできてしまったしもやけに悩まされている方も多いかもしれません。しもやけは、かかってしまうと薬などですぐ直すことは難しく、予防が特に重要だとされています。今回は、しもやけのできる原因や、予防法についてご紹介します。
気が付くと、手足の指先が荒れてかゆみが止まらない……この時期、いつの間にかできてしまったしもやけに悩まされている方も多いかもしれません。今回は、しもやけのできる原因や、予防法についてご紹介します。
身体やその一部が冷えたり温かくなったりすると、血管は収縮したり、逆に広がったりして体温を調整しようとします。これが繰り返されると血行のコントロールが効きづらくなり、血液の循環が悪くなって、腫れやかゆみが起こります。これがしもやけです。手足の指などでは特に細い血管のコントロールがしづらくなるため、発症しやすいのです。
しもやけは、1日のうちの寒暖差が10℃前後になると起こりやすくなるといわれます。1日中気温が低い真冬のほうが手足は冷えそうですが、実は冬の初めや春先のほうがしもやけになりやすいのです。
同じような環境で過ごしていても、しもやけになりやすい方とそうでない方がいると感じたことはないでしょうか。実は体質として、手足の指先など末梢の血液の流れを調節しづらい方がいるのです。この体質には、遺伝的要素もあるとされています。
しもやけは、かかってしまうと薬などですぐ直すことは難しく、予防が特に重要だとされています。続いては、しもやけの予防法について見ていきましょう。
しもやけが発生しやすい手足の指や耳などは、寒さで冷えてしまってもついそのままにしがちです。指先まで寒さを防げる手袋や厚手の靴下、耳まで覆える帽子などで、しもやけになりやすい部分をしっかりと保温して、冷やさないようにしましょう。
湿気や水分は皮膚表面を冷やす原因になります。手洗い後や、雨・雪で濡れた時などの手足の湿り気はしっかり拭いて、そのままにするのは避けましょう。手袋や靴下は、汗をかいたり濡れたりしたらまめに取り換え、靴はなかまでしっかりと乾燥させます。
暖房などで外側から身体をあたためても、すぐ冷えてしまう。冷え性の方にはよくあるケースです。自律神経のうち、活動をつかさどる交感神経が「頑張らないと!」と緊張している状態だと、血行も悪くなり、手足が冷えてきます。逆に、休息をつかさどる副交感神経が優勢になると、手足も自然にあたたまってきます。まずは気分をリラックスさせて、内側から冷えを防ぎましょう。
ポリフェノールたっぷりのココアや、シナモン100%のシナモンティ、ホットワインなどといったスパイス入りの飲み物のなかには、香りの成分で気分をリラックスさせたり、血行を促して身体をなかからあたためてくれるものがあります。逆に、コーヒーなどにはカフェインによって身体を冷やす働きがあるのです。
詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
冬に旬を迎える食材のなかには、血行を促す働きが期待できるものもたくさんあります。スープや鍋料理などの温かいメニューで根菜やとうがらしなどを積極的に摂るようにすると、その場で身体をあたためることもできておすすめです。
詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
あかぎれや水ぶくれなどの激しい症状を伴わないしもやけは、気温差が落ち着く季節を迎えれば、自然に治るといわれています。いつまでも治らない場合は、しもやけではなく他の病気の兆候ということも考えられますから、病院で相談するようにしましょう。