日本では「マヨネーズとケチャップで作るソース」として知られているオーロラソース。しかし発祥の地であるフランスのオーロラソースは、見た目こそよく似ていますが、実は材料も調理法も日本とは違っているのです。今回は、オーロラソースの概要と栄養素、組み合わせたい食材やメニューについてご紹介します。
2023年05月31日
日本では「マヨネーズとケチャップで作るソース」として知られているオーロラソース。しかし発祥の地であるフランスのオーロラソースは、見た目こそよく似ていますが、実は材料も調理法も日本とは違っているのです。今回は、オーロラソースの概要と栄養素、組み合わせたい食材やメニューについてご紹介します。
日本では「マヨネーズとケチャップで作るソース」として知られているオーロラソース。しかし発祥の地であるフランスのオーロラソースは、見た目こそよく似ていますが、実は材料も調理法も日本とは違っているのです。今回は、オーロラソースの概要と栄養素、組み合わせたい食材やメニューについてご紹介します。
日本でよく食べられている「オーロラソース」は、マヨネーズとケチャップにレモン汁や調味料などを混ぜ合わせて作る、サーモンピンク色のソースのことをいいます。
エビのオーロラソース炒めや、牡蠣(かき)フライの味付けなど、魚介類の料理によく用いられます。
このマヨネーズとケチャップを合わせたソースのルーツとされるのがフランス料理の「オーロラソース」ですが、実は素材も調理法も日本のソースとは異なります。
フランスでのオーロラソースは、小麦粉とバターを炒めたホワイトルーをフォン(だし汁)で溶いて煮詰めた「ブルーテソース(ヴルーテソース)」、または、ホワイトルーを牛乳で味付けした「ベシャメルソース」とトマトピューレを合わせてさらに煮詰め、仕上げにバターを加えたものをいいます。
素材の配合比などにもよりますが、見た目は日本のオーロラソースに近いのが一般的です。そもそも、この色が夜明けの空のようだということから、ローマ神話に登場する暁の女神の名にちなんで「オーロラ」と呼ばれるようになったといわれています。
日本のオーロラソースが魚介類によく用いられるのに対して、フランスのオーロラソースは卵料理や子牛・鶏・豚などの肉料理によく用いられています。
マヨネーズとケチャップのおいしさを兼ね備えた日本のオーロラソース。続いては、オーロラソースと組み合わせたい食材やメニューの栄養について見ていきましょう。
エビには抗酸化作用に優れた天然色素のアスタキサンチンやビタミンE、カルシウムなど、若々しさをサポートする栄養素が豊富に含まれています。
先ほど挙げた炒め物や、ゆでたエビをオーロラソースで和えたサラダ、えびカツにオーロラソースをかけて食べるなど、食べ方もバリエーション豊富です。
エビについて詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
タイ・ヒラメ・タラなど、身の部分が白い「白身魚」もオーロラソースと相性のよい食材。そして実は、身の赤い鮭も白身魚の仲間です。白身魚に共通する特徴は、他の魚よりも低脂肪で、良質なたんぱく質が豊富に含まれている点。オーロラソースを添えたムニエルは、洋食の定番メニューでもあります。
白身魚やムニエルについて詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
貝類も、オーロラソースとよく組み合わせられる食材です。特に牡蠣は、アミノ酸やミネラルなど体の調子を整えるのに欠かせない栄養素をたっぷり含んでいます。オーロラソースのレモン汁に含まれるビタミンCは、牡蠣に含まれる亜鉛の吸収率をアップさせるので、栄養面でも相性よしというわけです。
牡蠣について詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
鮮やかな緑色で彩りもよく、栄養豊富なブロッコリー。オーロラソースがよく用いられる洋食で定番の付け合わせでもあります。味はもちろん、実は栄養面でも、オーロラソースの油分がブロッコリーのβ-カロテン吸収を助けるといういいコンビなのです。
水に溶けやすいブロッコリーのビタミンCを逃さないよう、ゆでるのではなく「蒸し」調理で食べるところもポイントです。
さまざまな食材をおいしくいただけるオーロラソースですが、冷蔵庫などで保管できるような既製品があまり普及しておらず、食べる際に毎回手作りすることが多くちょっと手間のかかるソースでもあります。