2022年11月15日

健康メニュー|チキン南蛮 宮崎県生まれのスタミナ料理

チキン南蛮は、宮崎県で生まれた郷土料理です。鶏の唐揚げに甘酢やタルタルソースを加えた一皿は、スタミナがある栄養満点なメニュー。今回は、チキン南蛮の基本情報や定番具材についてご紹介します。


 

チキン南蛮は、宮崎県で生まれた郷土料理です。鶏の唐揚げに甘酢やタルタルソースを加えた一皿は、スタミナがある栄養満点なメニュー。今回は、チキン南蛮の基本情報や定番具材についてご紹介します。

チキン南蛮とは

 

チキン南蛮とは、甘酢タレに漬けた鶏の唐揚げに、タルタルソースをかけた宮崎県延岡市発祥の料理です。延岡市の洋食店のまかない料理として出されたのが始まりとされていて、その後家庭でのごちそうとなり、現在では郷土料理として宮崎県全体に広まっています。

「南蛮」という名称は、チキン南蛮が唐辛子やネギ、玉ねぎが入った「南蛮酢」を使っていることから来ています。南蛮とは、元は戦国時代にポルトガル人やポルトガル文化のことを指した言葉で、ポルトガル人が日本にもたらしたもののひとつが、南蛮漬けだったことが由来です。

宮崎県では、甘酢タレをかけた鶏の唐揚げのみでもチキン南蛮としていますが、宮崎県外ではタルタルソースもかけるのが一般的。酸味のきいた南蛮酢とタルタルソースとの相乗効果で、食欲が進むメニューです。

チキン南蛮の定番具材とその栄養

 

チキン南蛮には、さまざまな栄養を摂取できる具材が含まれています。その中でも定番の具材の栄養について、詳しくご紹介します。

鶏肉

チキン南蛮のメインとなる鶏肉は、鶏もも肉が一般的。鶏もも肉には健やかな肌に欠かせないビタミンAや鉄などが含まれていますが、脂質やエネルギーが多くなりがちなので、鶏むね肉を使うのもおすすめです。鶏むね肉にはたんぱく質やビタミンB群が豊富で、さらに活性酸素を取り除いて疲労回復効果が期待できる「イミダゾールジペプチド」も含まれています。ビタミンB群とイミダゾールジペプチドの疲労回復効果と筋肉をつくるたんぱく質の効果で、スムーズに疲労回復をしながら筋肉の発達をサポートします。

ゆで卵

チキン南蛮のタルタルソースに使われるゆで卵も、鶏むね肉と同様にたんぱく質豊富な食材です。たんぱく質はアミノ酸で構成されていますが、ゆで卵には体内で合成できない必須アミノ酸もバランスよく含まれているのが特徴。ビタミンAやビタミンB群、ビタミンDも多く含まれているため、ゆで卵は「完全栄養食品」と呼ばれることがあるほど栄養豊富なのです。

お酢(甘酢)

チキン南蛮に欠かせない甘酢の原料となるお酢は、健康によいさまざまな効果が期待できることでも知られます。独特の酸っぱい風味には、食欲増進効果が高まるほか、糖分と一緒に摂ることで疲労回復に効果的なグリコーゲンの合成をサポートする働きも。また、塩味や素材の風味を活かしてコクを引き出してくれるお酢には、減塩効果も期待できます。

チキン南蛮と組み合わせたい副菜

 

チキン南蛮をメインのおかずにした時におすすめの副菜は、オクラのゴマびたし。オクラのねばねばに含まれる「ムチン」がたんぱく質の吸収を助けてくれるので、チキン南蛮の豊富なたんぱく質を効率的に摂取できます。ゴマにはビタミンEの分解を抑えて血行を促進する効果を持つセサミンが含まれており、健康によい効果が期待できる食材です。

世田谷自然食品の「温彩特選便 彩り御膳」では、レンジ加熱だけですぐ食べられるチキン南蛮を含む、バリエーション豊富な食事を毎月お届けしています。料理人と管理栄養士が監修した月替わりのメニューは栄養バランスがよく、全て主菜に副菜3品がセットなので食べすぎも防げます。

宮崎県で生まれた郷土料理のチキン南蛮も、今では日本全国で味わえる料理。いつもの唐揚げにひと手間加えて、栄養満点のチキン南蛮にアレンジしてみるのもおすすめです。