2022年03月29日

健康メニュー|旬の春野菜を食べよう!苦味も体のためになる

みずみずしくほろ苦い味わいが魅力の春野菜。春の味覚としてさまざまな方法で食べられますが、苦味が苦手という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、これから旬を迎える春野菜の基本や食べ方、積極的に取り入れたい春の野草や山菜についてご紹介します。


みずみずしくほろ苦い味わいが魅力の春野菜。春の味覚としてさまざまな方法で食べられますが、苦味が苦手という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、これから旬を迎える春野菜の基本や食べ方、積極的に取り入れたい春の野草や山菜についてご紹介します。

 

まずは春野菜についておさらいしよう

春に旬を迎える野菜といえば、春キャベツや新玉ねぎ、新じゃがなど、比較的よく聞く食材が多いもの。春野菜は、他の季節に収穫される野菜にはない、独特の柔らかな食感やほろ苦さが魅力です。春野菜は新しい季節を感じられるだけではなく、豊富な栄養も含んでいます。

例えば、春キャベツには肝臓の解毒機能を高めるといわれる「イソチオシアネート」や「ビタミンU」が含まれています。また、ウドやたらの芽などの春野菜のほろ苦さは、腎臓のろ過機能や肝臓の解毒機能を高める効果が期待できる「植物性アルカロイド」が由来です。

これら以外にも、春野菜にはビタミン類や食物繊維が豊富。季節の春野菜をたくさん食卓に取り入れれば、栄養満点なメニューが楽しめます。

身近な春野菜を見直そう

 

旬の春野菜は、季節を感じられるだけではなく、栄養も豊富です。そこで、身近な春野菜を見直してみましょう。

春キャベツ

春野菜といってまず思いつくのは、春キャベツではないでしょうか。水分が多い春キャベツは通年販売されているキャベツよりも柔らかく、生で食べるのに適しています。通常はサイズが大きく食べきれないことも多いキャベツですが、春キャベツは丸くて小さいのが特徴。芯の部分に豊富なビタミンCを含んでいるため、まるごと食べるのがおすすめです。千切りキャベツや常備菜で大量消費して、春キャベツの栄養をしっかり摂りましょう。

アスパラガス

アスパラガスも、3~6月に旬を迎える春野菜です。ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスの2種類がありますが、どちらも元は同じ品種。日光を当てて育てた方がグリーンアスパラガスに、当てなかった方がホワイトアスパラガスになります。栄養面では、ビタミンA、C、Eと、疲労回復に効果が期待できるアスパラギン酸を含むグリーンアスパラガスの方が優れています。

スナップエンドウ

「スナックエンドウ」と呼ばれることもあるスナップエンドウも、春から夏にかけて旬を迎える春野菜。生のまま保存すると味や色合いが落ちてしまうため、筋取りをしてから、ゆでるか電子レンジで加熱して下ごしらえを済ませておきましょう。下ごしらえしたあとのスナップエンドウは、1ヵ月程度なら冷凍保存が可能です。

そら豆

春が旬のそら豆は、4~5月に多く出回ります。たんぱく質やビタミン類が豊富で、むくみ対策、疲労回復におすすめの食材です。そら豆は「鮮度が命」といわれるほど足が早く、収穫後3日程度しか日持ちしません。そのため、購入後はすぐにさやから出して、豆をゆでて冷まし、下ごしらえを済ませておきましょう。

クレソン

最後に、身近な野菜でいうとクレソンも春が旬の野菜の1つです。クレソンは独特の苦味や辛みがある野菜。クレソンの辛みは抗菌・殺菌性の高い「シニグリン」という成分によるもので、抗菌作用や口臭予防効果が期待できます。また、ビタミンやミネラルも豊富なので、積極的に食べたい春野菜です。
クレソンについては、先日公開した、こちらの記事も参考にしてください。

春といえば野草や山菜も

 

春が旬の食材は、野菜以外にも野草や山菜などが挙げられます。

よもぎ

春に芽吹く野草には、よもぎがあります。道端で見かけることも多く、よもぎもちや天ぷらなどの材料として比較的なじみ深い野草ですが、実は、よもぎはヨーロッパではハーブとして扱われる、代表的な和ハーブの1つ。鉄分やビタミン、ミネラルが豊富で、さまざまな効能があることから漢方薬にも使われています。日本でも薬湯として、浴槽によもぎを入れる「よもぎ湯」として活用されています。

ふき・ふきのとう

春の山菜といえば、ふきやふきのとうを連想する方も多いでしょう。ふきとふきのとうは、同じキク科ふき属の山菜です。ふきの若い芽がふきのとうですが、ふきのとうが成長してふきになるわけではなく、茎の部分がふきとして食べられます。どちらも苦味がありますが、これは「植物性アルカロイド」によるもので、腎臓や肝臓の機能を高めてくれる効果があります。

以下の記事では、ふきについて詳しく紹介しています。

イタドリ

四国地方や三重県、和歌山県でよく食べられるイタドリも、春が旬の山菜です。赤みを帯びた長い若芽の茎が食べられる部分で、シャキシャキとした食感と酸味があります。イタドリをよく食べる地方では、煮物や炒めものなど、郷土料理として地域ごとに異なる食べ方で楽しまれています。アク抜きをして、シャキシャキの食感を活かした酢のものや和え物もおすすめです。

ほろ苦い味わいとみずみずしさが魅力の春野菜。苦味にさまざまな栄養が含まれているので、積極的に春野菜を食卓に取り入れて、栄養を摂取しながら旬の味わいを楽しんでみましょう。