野菜の豆知識|脇役ではもったいない!栄養豊富な「クレソン」の食べ方
ステーキやローストビーフといった肉料理の付け合わせとして使われることが多いクレソン。添え物の印象が強く、普段の食卓ではあまり出番がないかもしれません。実は、クレソンは栄養面で非常にすぐれた野菜。爽やかな香りとピリッとした辛味があるのが特徴です。生食はもちろん、おひたしや鍋物など、加熱してもおいしくいただけます。今回は、クレソンの栄養やおすすめの食べ方、みずみずしさを保つための方法をご紹介します。
ステーキやローストビーフといった肉料理の付け合わせとして使われることが多いクレソン。添え物の印象が強く、普段の食卓ではあまり出番がないかもしれません。実は、クレソンは栄養面で非常にすぐれた野菜。爽やかな香りとピリッとした辛味があるのが特徴です。生食はもちろん、おひたしや鍋物など、加熱してもおいしくいただけます。今回は、クレソンの栄養やおすすめの食べ方、みずみずしさを保つための方法をご紹介します。
栄養価は100点満点!「クレソン」の栄養
クレソンは、ヨーロッパ原産のアブラナ科の多年草です。日本には明治時代の初期に伝えられたといわれ、現在は主に山梨県や栃木県などで栽培されています。別名「オランダ水ガラシ」と呼ばれていることから分かるように、すっきりとした香りと、カラシのような辛味があります。
クレソンの注目すべきポイントは、その栄養価です。アメリカ疾病予防管理センターが2014年に発表した「栄養素の高い果物と野菜トップ41」において、クレソンは100点満点を獲得。食物繊維をはじめ、カルシウムやカリウム、βカロテンや鉄分など、体にうれしいさまざまな栄養素を豊富に含んでいます。
クレソンの辛味は、シニグリンという成分に由来します。シニグリンは、食欲を増進させ消化を助ける働きをするほか、高い抗菌作用があり、口臭予防にも効果的です。
クレソンの食感と風味を楽しむためのおすすめレシピ
本来クレソンは3~5月が旬ですが、栽培もののクレソンは1年中出回っています。栄養満点のクレソンをたっぷり使って、栄養満点の一品を作りましょう。鮮やかなグリーンが、食卓をパッと華やかに彩ってくれますよ。
■シャキシャキの食感と爽やかな香りがクセになる「クレソンサラダ」
クレソンを生で食べると、その独特の風味を存分に楽しめます。クレソンだけでもおいしく味わえますが、生ハムやツナ、トマトとの相性が抜群。具材を食べやすい大きさにカットし、お好みのドレッシングをかけていただきましょう。クレソンは、調理前に15~20分ほど水に浸けておくとよいそうです。こうすることで、アクが抜けて苦味が穏やかになります。
■おみそ汁やおひたし、お鍋にも
クレソンは加熱すると辛味が弱まるため、より食べやすくなります。手軽にできるのは、クレソンのおみそ汁。クレソンは余熱で火が通るので、火を止めてから加えます。辛味が気になる場合は、卵を落とすとマイルドになります。おひたしにする時は、沸騰したお湯で1分ほどゆでたあと、冷水に取って冷まします。クレソンはお鍋の具材としてもおすすめ。スープはあっさりした味のもののほうが、クレソンの風味が引き立ちます。
おいしいクレソンの選び方と鮮度を保つ保存方法
■葉の緑色が濃くツヤのあるものを選ぶ
鮮度のよいクレソンは、葉が濃い緑色でツヤがあります。葉と葉の間隔が狭く、茎が太くまっすぐなものを選びましょう。曲がっているものは、収穫してから時間が経っている可能性があります。また、近くで嗅いだ時に香りを強く感じられるかどうかもチェックしておきたいところです。
■保存時のひと手間で鮮度をキープ
クレソンは乾燥に弱い野菜。保存する時は、根元の部分を濡らしたキッチンペーパーでくるんでください。もしくは水を入れたコップに差し、葉の部分をビニール袋で覆ってから、立てた状態で冷蔵庫の野菜室に入れましょう。クレソンを寝かせると茎が曲がってきてしまうので、注意してください。
独特の風味を楽しめるうえに栄養満点のクレソン。料理の脇役になりがちな野菜ですが、いろいろな食べ方ができ、そのおいしさは主役級です。調理法を工夫して、さまざまな料理に取り入れてみてくださいね。
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