2022年03月08日

健康習慣|【花粉症シーズン中の対策】衣類や髪の毛から花粉を除去しよう

多くの人を悩ませる花粉症。花粉症シーズン中の対策は、花粉を物理的に除去することが何より重要です。花粉が付着しにくい素材の衣類を身に付けたり、髪の毛に付着した花粉を取り除いたり、身の回りからできるだけ花粉をなくしましょう。今回は、花粉症対策につながる習慣と、花粉症体質の改善につながる食生活の工夫をご紹介します。


 

多くの人を悩ませる花粉症。花粉症シーズン中の対策は、花粉を物理的に除去することが何より重要です。花粉が付着しにくい素材の衣類を身に付けたり、髪の毛に付着した花粉を取り除いたり、身の回りからできるだけ花粉をなくしましょう。今回は、花粉症対策につながる習慣と、花粉症体質の改善につながる食生活の工夫をご紹介します。

花粉症シーズンのファッションは、花粉が付きにくい素材を選ぶ

 

花粉の時季に屋外に出ると、衣類には目に見えない花粉が大量に付着します。そのまま屋内に入ると、くしゃみや鼻水など花粉症の症状が出続けてしまいます。外出から帰ったらすぐ、衣類に付着した花粉を洋服ブラシや粘着クリーナーで落とすのが鉄則です。

衣類への花粉の付着量は、衣類の素材と、素材の組み合わせで発生する静電気によって変わります。ナイロンやポリエステルのような表面がなめらかな素材は花粉が付きにくく、付いても落ちやすいのが特徴。一方、ウールやフリースのような凹凸のある素材は花粉が付きやすく、繊維に絡んで落ちにくいのです。

また、衣類の素材にはプラスの電気を帯びやすいものと、マイナスの電気を帯びやすいものがあります。プラスとマイナスの素材がこすれ合うと静電気が発生。静電気が発生しにくい素材の組み合わせを知っておけば、より快適に過ごせます。

花粉の時季を快適に過ごすためのファッションについては、下記の記事も参考にしてみてください。

外出から帰ったら、手洗い・うがい・鼻うがい

 

手洗い・うがいは感染症予防の基本ですが、花粉症対策にも欠かせません。手やのどに付着した花粉を落とすことで、花粉症のわずらわしい症状を軽減できます。帰宅後すぐに入浴して全身を洗い流すのも効果的です。

鼻水や鼻づまりなど、鼻炎の症状をやわらげるには「鼻うがい」がおすすめ。専用の洗浄剤が市販されていますが、食塩と水があれば簡単にできます。人間の体液と浸透圧を等しくした生理食塩水(25~30℃程度のぬるま湯1リットルに対して食塩9グラム)を作り、鼻から吸い込んで口から吐き出します。はじめはコツが必要ですが、徐々に慣れていくはずです。鼻うがいは朝晩2回行うと効果的だといわれているので、習慣として取り入れてみてください。

花粉症対策におすすめの鼻うがいについては、下記の記事も参考にしてみてください。

花粉が付きにくい髪の毛にするためのヘアケア

 

髪の毛は体のなかでも特に花粉が付きやすい場所ですが、ケアを忘れてしまいがち。髪の毛は常にこすれ合っているため静電気が起こりやすく、花粉を引き寄せてしまいます。さらに、髪の毛の表面はうろこ状のキューティクルに覆われているので、隙間に花粉が引っかかりやすいのです。帰宅時に衣類に付いた花粉を落とす時に、髪の毛もブラシで払うとよいでしょう。

髪の毛に花粉が付いていると、花粉症の症状が悪化するだけでなく、髪の毛のごわつきやパサつきなどにつながりかねません。また、頭皮の炎症を引き起こしてしまうことも。髪の毛に花粉が付きにくくなるシャンプーやコンディショナー、ヘアスプレーなどもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。

花粉症対策のためのヘアケア方法については、下記の記事も参考にしてみてください。

花粉症体質の緩和につながる食生活

 

食生活で花粉症体質を改善できる可能性があります。特に積極的に摂りたいのは、乳酸菌を含む食品。乳酸菌には腸内環境をととのえる働きがあり、免疫機能を高めるのに役立ちます。ヨーグルトやチーズ、漬け物や味噌などは乳酸菌が豊富です。

一方で、摂りすぎに注意したいものもあります。それは脂質の多い食べ物やアルコール。脂質は、腸内の悪玉菌を増やしてしまいます。アルコールは、体内で分解される時に発生するアセドアルデヒドが、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を促してしまいます。

花粉症体質の改善に効果的な食生活については、下記の記事も参考にしてみてください。

花粉症の方にとって、春先はつらい季節かもしれません。衣類や鼻うがい、ヘアケアといった外側からの対策と、食生活の工夫による内側からの対策の両面から取り組み、少しでも快適に花粉症シーズンを過ごしたいですね。