ヘアケア|花粉は髪に付着しやすい 花粉症対策のためのヘアケア方法
2月も下旬になってくると、徐々に気になってくるのが花粉の飛散状況。毎年、春が近づくと憂鬱になってしまう方も多いのではないでしょうか。マスクをしたり、入室時に衣類の花粉を払ったりと、しっかりと対策をしている方でも、意外と盲点になるのが髪に付着した花粉。実は、髪は体のなかでも特に花粉が付着しやすい場所です。今回は、花粉が髪に付きやすい理由と、その対策のためのヘアケア方法についてご紹介します。
2月も下旬になってくると、徐々に気になってくるのが花粉の飛散状況。毎年、春が近づくと憂鬱になってしまう方も多いのではないでしょうか。マスクをしたり、入室時に衣類の花粉を払ったりと、しっかりと対策をしている方でも、意外と盲点になるのが髪に付着した花粉。実は、髪は体のなかでも特に花粉が付着しやすい場所です。今回は、花粉が髪に付きやすい理由とその対策についてご紹介します。
花粉が髪に付着しやすい理由
空気中を飛散している花粉が顔まわりの髪の毛に付着すると、花粉を吸いこみやすくなり花粉症の症状を悪化させかねません。特に髪の毛は、その構造や性質によって花粉がくっつきやすく落ちにくい場所。まずは、なぜ花粉が髪に付きやすいのか、その理由を確認しましょう。
■髪のキューティクルにひっかかりやすい
髪の表面は、キューティクルといわれるたんぱく質がうろこ状になった組織でおおわれています。髪の内部組織を守る働きのあるキューティクルですが、紫外線や静電気、摩擦など、日常のちょっとしたダメージで毛羽立った状態になってしまいます。その毛羽立ちに花粉が入り込むため、髪の毛には花粉が付着しやすいのです。
■静電気により花粉が付着
髪の毛は、常に擦れ合い静電気が発生しやすい場所。特にキューティクルが整っていないダメージを受けた毛は、乾燥しやすく放電しにくいため、より静電気が発生しやすくなってしまいます。静電気が発生すると、より多くの花粉が引き寄せられ、付着してしまうことになります。
髪に付いた花粉が及ぼす髪への影響
髪に花粉が付着すると花粉症の悪化を招くだけでなく、髪や頭皮そのものへ悪影響を及ぼすことがあります。ここでは、花粉が髪に与えるダメージについて見ていきましょう。
■ごわつきやパサつきの原因になる
髪に大量の花粉が付いてしまうと、ごわつきを感じやすくなります。また、まとまりがなくなり毛先がパサついてしまうことも……。花粉は目には見えませんが、髪のなめらかさやツヤ感を奪ってしまうのです。
■頭皮の炎症を引き起こす
花粉症に悩まされている方は頭皮のアレルギー反応にも要注意。髪の毛に付着した花粉が頭皮に付くと炎症を引き起こし、乾燥やかゆみを招くことがあります。毛穴が炎症を起こすと、健康な髪の毛を作ることが難しくなり、薄毛や抜け毛といったトラブルが発生します。
■髪が乾燥する
髪に付いた花粉は水分を奪い、髪を乾燥させてしまいます。特にキューティクルがめくれ上がったダメージ毛は、内部まで花粉が入り込み、さらに乾燥させてしまいます。するとキューティクルが乱れ、花粉症はもちろん、髪のダメージが進んでしまいます。
花粉症対策になるヘアケアの方法
花粉症の付着を軽減するために必要なのは、キューティクルが整った健康的な髪の毛を取り戻すこと。キューティクルが整うと花粉がひっかかる箇所が減り、花粉が付着しにくくなります。最後に、花粉症を悪化させないためのヘアケアの習慣をご紹介します。
■外から帰ってきたら髪をブラッシング
帰宅時に衣服のブラッシングを行い、花粉を外で落としてから入室するようにしている、という方は多いかもしれません。家に入る前に髪の毛もブラッシングし、花粉を室内に持ち込まないようにしましょう。ポイントは、髪のブラッシングをしてから、衣服の花粉を払い落とすこと。上から下に向かって花粉を落としていくことが重要です。
■アウトバストリートメントを取り入れる
髪の乾燥を改善するために、シャンプー後のトリートメントは、しっとりとするタイプを選ぶことがおすすめです。さらに、お風呂からあがったあとは、アウトバストリートメントでケアしましょう。アウトバストリートメントとは、洗い流さないトリートメントのこと。ドライヤーの熱や乾燥から髪を守り、髪のコンディションを整えることで、花粉が髪に付着しにくくなります。
■頭皮を保湿する
頭皮が乾燥すると、花粉の刺激を感じやすくなり、かゆみや赤みなどのトラブルが起こりやすくなります。保湿タイプの頭皮用美容液を取り入れ、頭皮のバリア機能を高めましょう。炎症を起こしている時に新しいアイテムに挑戦すると刺激になることがあるので、花粉の季節に入る前、頭皮が健康的な状態の時からケアしていくことがおすすめです。
花粉症の症状がなくても、春先になると髪のごわつきや頭皮のかゆみが気になりだすという方は、もしかしたら花粉によって髪がダメージを受けているのかもしれません。髪や頭皮の保湿ケアを日常的に取り入れ、花粉の付きにくいツヤのある髪の毛を目指しましょう。
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