2020年09月21日

健康習慣|秋からはじめるインフルエンザ対策

インフルエンザと聞くと、慌ただしい年の瀬をイメージするかもしれませんが、2019年は、すでに9月初頭に都内の中学校でインフルエンザによる学級閉鎖がありました。インフルエンザを予防するために、初秋ぐらいから意識を高めていきましょう。ここでは、インフルエンザ対策について、おさらいできる記事をご紹介します。


インフルエンザと聞くと、慌ただしい年の瀬をイメージするかもしれませんが、2019年は、すでに9月初頭に都内の中学校でインフルエンザによる学級閉鎖がありました。インフルエンザを予防するために、初秋ぐらいから意識を高めていきましょう。ここでは、インフルエンザ対策について、おさらいできる記事をご紹介します。

 

コロナ禍では、よりいっそうのインフルエンザ対策を

インフルエンザは秋くらいから感染者がポツポツと出てきて、例年11月下旬~12月上旬に流行がはじまり、1月下旬~2月上旬にピークを迎えます。急な高熱、頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛・関節痛などが主な症状で、風邪とくらべて全身症状が急速かつ強く出るというのが特徴的です。

これに加えて、2020年は新型コロナウイルスの流行がありました。もしも発熱を伴う不調を感じた場合、インフルエンザなのか、たちの悪い風邪なのか、または新型コロナウイルスなのか、自分では判断がつきません。

コロナ禍においては、結果的にインフルエンザだったとしても、医療現場や自宅でさまざまな不便が生じることが予想されます。したがって、例年よりもいっそうインフルエンザや風邪にかからない暮らしをこころがけなくてはなりません。

インフルエンザ予防の基本は「手洗い」「マスク」「咳エチケット」

 

インフルエンザ予防の基本は「手洗い」「マスク」「咳エチケット」の3本柱です。どれかひとつだけをがんばってもあまり意味はなく、全てを適切に行うことが肝心です。

正しい手洗いで、接触感染を“予防する”

ウイルスに汚染された食器やテーブル、手すり、ドアノブ、スイッチなどを触ることで、ウイルスが手指に付着します。そのまま口や鼻に触れたり目をこすったりすることで感染に至る「接触感染」は、あらゆる感染症のルートとなります。

ウイルスを洗い流す手洗いが、あらゆる感染症予防の基本といわれるのはこのためです。ノロウイルスやO157といった感染性胃腸炎予防にもなると聞いたことのある方は多いことでしょう。もちろん、インフルエンザ・風邪・新型コロナウイルスに対しても有効です。

接触感染を防ぐためには、食事の前後やトイレのあと、それから帰宅時など、こまめな手洗いを忘れずに行いましょう。手をぬらすだけ、石けんで手のひらをサッと洗うだけ……では、対策にはなりません。石けんをつけて、手のひら、手の甲、指の間、爪の先と念入りな手洗いを徹底しましょう。正しい手の洗い方については、以下の記事も参考にしてみてください。

マスクや咳エチケットで、感染を“広げない”

マスクは感染を防ぐためというよりは、「自分が誰かに(病気を)うつさないため」にするものだということを、ご存じの方は多くないかもしれません。

マスクや咳エチケットは、ウイルスを含んだしぶきを飛ばさないためのもの。このしぶきを吸い込むことによって、ウイルスに感染するのが「飛沫感染」です。インフルエンザ・風邪・新型コロナウイルスは、ともに飛沫感染のルートを持っています。

咳エチケットとは、咳やくしゃみをする時に、ティッシュやハンカチで口や鼻を覆って飛沫を防ぐこと。その意味ではマスクをすることも咳エチケットのひとつです。マスクやティッシュを持っていない時は、上着の内側や袖で口と鼻を覆って咳やくしゃみをしましょう。とっさに手で受けてしまうのは避けてください。その手で触れた手すりやドアが、接触感染の感染源になってしまいます。

また、新型コロナウイルス感染症は、自覚症状のない方も多いと聞きます。コロナ禍においては、ご自身の体調に心配はないと感じていても、近くで人と話す時にはマスクをすることをこころがけてください。WHOは、5分間の会話で1回の咳と同等の飛沫が飛ぶと報告しています。正しいマスクの使い方については、以下の記事も参考にしてみてください。

重症化を防ぐ「インフルエンザ予防接種」

インフルエンザの予防接種は、非常に高い効果をあげています。完全に感染を抑えるものではありませんが、発症の可能性を低くし、また、感染しても重症になることを防ぐ効果があります。インフルエンザ予防接種は、むしろ後者を最も大きい効果としています。

多くの医療機関は10月ごろから予防接種ができるようになります。効果が現れるのは接種後約2週間とされていますから、体調とタイミングを見ながら、予防接種を受けるようにしてください。効果は一般的に5ヵ月ほど続くといわれています。

腸内環境&口内環境を整えよう

食生活では、暴飲暴食や過度なダイエットは避け、胃腸に負担のかからないメニューを摂るようにしましょう。
以下の記事では、免疫力アップに欠かせない乳酸菌の働きと、乳酸菌を摂れるさまざまな発酵食品をご紹介しています。

毎日の歯磨きが「不要な細菌やウイルスなどを体内に取り込まないようにして、感染症などを防ぐ」効果があることをご存じでしたか? 口はウイルスの入り口にもなるわけですから、病気のきっかけになるリスクもあるのです。
以下の記事では、細菌を洗い流す、歯磨きでの口腔ケア方法をご紹介しています。

体が弱っていると、インフルエンザや風邪にかかりやすくなります。休養をしっかりとること、健康的な食生活を送ること、この2つはあらゆる病気の予防につながると常に心に留めておきたいところです。そして秋に入ってからは、ここでお伝えした予防対策も合わせて行ってみてください。秋のうちに予防習慣を身につけて、冬を健やかに乗り越えましょう。