2018年03月27日

おみそ汁|玉ねぎのおみそ汁 血行を促し、血管の老化を防いで健やかに

加熱すると甘みが増す玉ねぎは、おみそ汁の具としても定番ですが、実は栄養面から見ても玉ねぎと味噌はとても相性がよく、血行を促し血管の老化も防いでくれます。今回は、玉ねぎのおみそ汁の栄養についてご紹介します。


 

加熱すると甘みが増す玉ねぎは、おみそ汁の具としても定番ですが、実は栄養面から見ても玉ねぎと味噌はとても相性がいいのです。今回は、玉ねぎのおみそ汁の栄養についてご紹介します。

玉ねぎと味噌を食べ合わせることで血管を健やかに

玉ねぎには、「ケルセチン」というポリフェノールの一種や、「アリシン」という、辛み成分の元になる硫化アリルが含まれています。ケルセチンには強い抗酸化作用があり、活性酸素が血管に影響して、血栓が発生するのを防いでくれます。アリシンも、血管を広げて血行をよくしてくれる、いわゆる血液サラサラの元なのです。
さらに、味噌には血管内の炎症を防ぎ、血管の老化を防いでくれる「ポリアミン」が含まれています。
いずれも、血管を健やかに保ち、動脈硬化あを防ぐためにぜひ摂っておきたい食材というわけです。アリシンとポリアミンについては、下記の記事も参考にしてみてください。

おみそ汁にするなら「加熱時間を短く」がポイント

 

じっくり火を通した玉ねぎは甘くなっておいしいのですが、血管のことを考えると加熱時間は短めにしたいところ。実は、玉ねぎの血液サラサラ成分のうち、ケルセチンは熱に強いものの、アリシンの元になる硫化アリルは熱に弱いのです。
味噌に含まれるポリアミンも熱には強いのですが、一緒に摂りたい成分の中には酵素や乳酸菌などといった熱に弱いものもありますし、加熱し過ぎると味噌の香りも飛んでしまいます。そこで、こちらも仕上げ前にサッと加えて、加熱時間を短くするのがおすすめです。

玉ねぎのおみそ汁+αのバリエーション

おみそ汁で玉ねぎと組み合わせる具といえば、わかめやじゃがいもなどをはじめ、さまざまなものがあります。続いては、味だけでなく栄養面からも、ぜひ玉ねぎのおみそ汁と組み合わせたい具のバリエーションをご紹介しましょう。

玉ねぎのおみそ汁+豚肉で疲労回復!

豚肉は、栄養素をエネルギーに作り変え、疲労回復を助けるビタミンB1に富んでいます。玉ねぎに含まれるアリシンにはビタミンB1の吸収を助ける働きがありますから、より一層効果が期待できます。ちなみに、ビタミンB1は水に溶けだす性質がありますが、汁ごと食べるおみそ汁なら問題なし、という利点もあるのです。葉野菜や根菜、こんにゃくなどを加えた具だくさんの豚汁なら、おかず代わりにもなりそうです。

玉ねぎのおみそ汁+キムチで腸内環境改善

 

味噌やキムチには、 “善玉菌”こと乳酸菌が豊富に含まれています。さらに玉ねぎは乳酸菌のエサとなる食物繊維が豊富ですから、腸内環境を整え、お肌を健やかに保ったり、免疫力を高めたりするには絶好の組み合わせ。おみそ汁に入れれば、いつもとちょっと違う、ピリ辛の味わいになるのも新鮮ですね。玉ねぎは薄切りに、キムチも細かく刻んでおくと食べやすくなります。味噌とキムチの組み合わせについては、下記の記事も参考にしてみてください。

玉ねぎのおみそ汁+鮭で血管をさらに健やかに

鮭には血液サラサラ成分として知られる脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)に加えて、抗酸化作用に優れるアスタキサンチン酸も含まれていますので、玉ねぎや味噌の働きをバックアップしてくれます。きのこや葉野菜を加えて、石狩鍋風のおみそ汁にするのもおすすめです。

保存がききやすく、価格も比較的安定している玉ねぎは、野菜が高騰している時期でも取り入れやすい食材のひとつ。具の組み合わせも工夫して、毎日のおみそ汁を、おいしくて体にもうれしい一品にしてみてはいかがでしょうか。