豆板醤にトマトケチャップやしょうがを組み合わせ、ピリ辛の味わいのなかに甘みもある「海老のチリソース」。「エビチリ」と呼ばれることが多いメニューです。日本では中華料理として浸透していますが、実は中華料理そのものではなく、日本人の舌に合うようアレンジされたものであることをご存じでしょうか。今回は、海老のチリソースの概要と定番食材の栄養、合わせたい副菜をご紹介します。
2023年02月10日
豆板醤にトマトケチャップやしょうがを組み合わせ、ピリ辛の味わいのなかに甘みもある「海老のチリソース」。「エビチリ」と呼ばれることが多いメニューです。日本では中華料理として浸透していますが、実は中華料理そのものではなく、日本人の舌に合うようアレンジされたものであることをご存じでしょうか。今回は、海老のチリソースの概要と定番食材の栄養、合わせたい副菜をご紹介します。
豆板醤にトマトケチャップやしょうがを組み合わせ、ピリ辛の味わいのなかに甘みもある「海老のチリソース」。「エビチリ」と呼ばれることが多いメニューです。日本では中華料理として浸透していますが、実は中華料理そのものではなく、日本人の舌に合うようアレンジされたものであることをご存じでしょうか。今回は、海老のチリソースの概要と定番食材の栄養、合わせたい副菜をご紹介します。
「エビチリ」と呼ばれ、日本の食卓でおなじみの「海老のチリソース」。殻をむいたエビを、豆板醤やトマトケチャップ、しょうがなどを合わせたチリソースで炒めてネギを加えた料理です。
中華料理のイメージがありますが、実は日本生まれ。四川料理の「千焼蝦仁(カンシャオシャーレン)」を元に、日本人の味覚に合うようにアレンジして作られたのがはじまりといわれています。海老のチリソースは、ピリ辛のなかにトマトケチャップの甘みがあるのが特徴ですが、本場の千焼蝦仁は、有頭エビを使って豆板醤や醤油などで炒めた辛みの強い料理。トマトケチャップは使いません。
背を曲げた姿から「腰が曲がるまで長生きできる」という意味を持った縁起物とされるエビ。たんぱく質を効率よく摂取でき、「抗酸化ビタミン」と呼ばれるビタミンE、高血圧予防やイライラ解消への効果が期待できるカルシウムが多く含まれています。見た目の鮮やかな赤色はアスタキサンチンによるもので、抗酸化作用や眼精疲労を緩和する働きがあるといわれています。
エビの栄養について、詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。
トマトを加熱して煮詰めたトマトピューレに、ほかの野菜や調味料菜などを組み合わせて作られるトマトケチャップ。トマトの代表的な栄養素であるリコピンを効率よく摂取することができます。リコピンは、多くの病気の原因となる活性酸素を除去する働きがあり、加熱することにより吸収されやすくなります。
トマトの栄養について、詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。
しょうがやネギは、身体をポカポカ温めることで知られています。しょうがにはショウガオールという成分が含まれ、血流をよくしたり、発汗作用を促したりしてくれる作用があります。しょうがは、生で食べると逆に体を冷やしてしまうので、乾燥または加熱していただきましょう。ネギは、アリシンという血流をよくする成分が豊富。アリシンには、疲労回復効果や殺菌作用などもあります。
しょうが・ネギの栄養について、詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。
インゲンのごま和えは、味わいだけでなく、栄養面も海老のチリソースと相性抜群の副菜。インゲンをゆでてから切り、すり鉢で擦った炒りごまに砂糖・醤油・だし汁を加えた衣で和えます。
インゲンは緑黄色野菜で、たんぱく質やアミノ酸、ミネラル、ビタミンなどが含まれています。必須アミノ酸であるリジンも含まれ、カルシウムの吸収や肝機能を高める働きがあります。ごまに含まれるセサミンも肝機能を高めるほか、ビタミンEを同時に接種することで高い抗酸化作用を発揮するといわれています。
海老のチリソースは、おいしいだけでなく、見た目が華やかで、さらに栄養バランスも優れています。エビを使うのが定番ですが、同じレシピで肉や魚介を使うのもおすすめ。食卓を彩るメインディッシュとしてはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりです。作り方もシンプルですので、ぜひお試しください。