2022年08月30日

健康メニュー|アクアパッツァ 魚介をおいしく食べるイタリア料理

イタリア料理やその食材が広まるにつれて、日本でも食べられることが多くなった「アクアパッツァ」。魚介中心なので、イタリア料理の中でもヘルシーなメニューです。今回は、アクアパッツァの定番具材とその栄養についてご紹介します。


 

イタリア料理やその食材が広まるにつれて、日本でも食べられることが多くなった「アクアパッツァ」。魚介中心なので、イタリア料理の中でもヘルシーなメニューです。今回は、アクアパッツァの定番具材とその栄養についてご紹介します。

アクアパッツァとは

 

アクアパッツァは、イタリア南部・ナポリ地方の郷土料理のひとつ。白身魚をオリーブオイルやにんにくで焼き、あさり・トマト・オリーブなどとともに水や白ワインで煮込んだものです。

アクアパッツァ(acqua pazza)は、イタリア語で「狂った・暴れる(pazza)」「水(acqua)」という意味。その由来は、漁師が揺れる船の上で調理したからとも、油がはねる様子からともいわれます。簡単に作れるうえに見た目は華やかなので、普段の食卓にはもちろん、おもてなしの一品にもぴったりです。

アクアパッツァの定番具材とその栄養

 

アクアパッツァの具材は厳密に決まっているわけではありませんが、材料も作り方もシンプルなので、素材のおいしさが味の決め手になります。魚の種類を変えたり野菜を加えたりと、お好みで自由にアレンジして作ってみてください。ここでは、定番具材とその栄養についてご紹介します。

白身魚

アクアパッツァに欠かせないのが魚。一般的には、クセのない淡泊な味わいの白身魚が適しているといわれますが、どんな魚でも作ることができます。白身魚でおすすめなのは、タイ、タラ、メバル、イサキ、カサゴ、ホウボウ、ホッケ、キンメダイなど。白身魚は低脂肪かつ高たんぱくで、コラーゲンを豊富に含みます。魚介からうま味たっぷりの出汁が出るので、魚はまるごと1尾を使うのがおすすめ。2種類以上の魚を組み合わせると、さらに豊かな味わいになります。また、アジやサバ、イワシなどの青魚を使ってもおいしいですよ。

あさり

あさりには、貧血防止に役立つ鉄分や、免疫力を高める亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。また、疲労回復の効果が期待できるタウリンもたっぷり。あさりは1年を通して味わえますが、春(4~5月頃)と秋(9~10月頃)に旬を迎えるといわれています。旬のあさりは身がふっくらとしてうま味が増します。

あさりの栄養については、下記の記事も参考にしてみてください。

トマト

トマトに含まれるビタミンCには、鉄分の吸収率を高める働きがあります。そのため、鉄分を多く含むあさりと、栄養面での相乗効果が抜群です。さらに、トマトの酸味は魚の臭みをカバーするだけでなく、あさりのうま味と相性がよく、味わいの面でもぴったりの組み合わせといえます。アクアパッツァを作る時は、ミニトマトを使うのがおすすめです。

トマトの栄養については、下記の記事も参考にしてみてください。

オリーブオイル

オリーブオイルには、悪玉コレステロールを減らすオレイン酸や、抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富。動脈硬化や生活習慣病の予防に役立つと考えられています。また、腸の動きを活発にさせることで、便秘の改善にもつながるといわれています。

栄養満点でありながら、ヘルシーなのもうれしいアクアパッツァ。旬の食材を取り入れることで、さらにおいしく味わえます。健康な毎日をサポートするメニューとして、ぜひ作ってみてください。