2022年07月22日

健康メニュー|「青椒肉絲」日本と中国では肉が違う?

麻婆豆腐や回鍋肉などとともに、日本の食卓ですっかりおなじみの中華料理「青椒肉絲(チンジャオロース)」。実は、日本と中国で使われる定番の肉が違っていることをご存じでしょうか?今回は、青椒肉絲の概要や、主な具材とその栄養、組み合わせたい副菜についてご紹介します。


 

麻婆豆腐や回鍋肉などとともに、日本の食卓ですっかりおなじみの中華料理「青椒肉絲(チンジャオロース)」。実は、日本と中国で使われる定番の肉が違っていることをご存じでしょうか?今回は、青椒肉絲の概要や、主な具材とその栄養、組み合わせたい副菜についてご紹介します。

青椒肉絲とは?

 

細切りにしたピーマンやタケノコ、肉を炒め、醤油やオイスターソースなどで味付けした青椒肉絲は、日本でも定番の中華メニュー。18世紀後半に中国の貴州省と湖南省で誕生したと伝わり、19世紀には四川省で定着、その後中国全土へ広まったといわれています。1952年に来日し、四川料理を広めた陳建民氏が、本場の味を家庭向けにアレンジして紹介したのがはじまりのようです。

 

中国語で「青椒」はピーマン、「肉」は豚肉、「絲」は細切りを意味します。日本では牛肉が多く用いられ、醤油ベースの合わせ調味料で下味をつけて炒めるのが一般的。中国では細切りにした豚肉を揚げてからピーマンと一緒に強火で炒めるのが定番です。牛肉を使う場合は、豚肉と区別して「青椒牛肉絲(チンジャオニウロースー)」と呼ばれます。

青椒肉絲の定番具材とその栄養

 

青椒肉絲はおいしいだけでなく、栄養バランスにも優れています。定番の具材とそれぞれの栄養を見ていきましょう。

熱に強いビタミンCを持つピーマン

いかにも栄養たっぷりの濃い緑色をしたピーマン。ビタミンCやビタミンE、β-カロテンがたっぷり含まれています。ピーマンのビタミンCは熱に強く、炒めものに適しています。夏から初秋に旬を迎え、今がお手頃に入手できる時期。冷凍保存可能なので、まとめ買いもおすすめです。

日々の食卓の栄養アップに役立つピーマン。詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

食物繊維やカリウムが豊富なタケノコ

コリッとした独特の食感と爽やかな香りが魅力のタケノコ。整腸作用がある食物繊維と、体内の余分な塩分を排出する働きがあるカリウムが多く含まれています。また、神経や脳の働きを助け、うつ病の改善に役立つと期待されているチロシンというアミノ酸の一種も豊富です。

独特の食感が魅力のタケノコ。詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

血液をつくるのに役立つ鉄が豊富な牛肉

牛肉には、人間が体内で合成することができない必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく質がいっぱい。そのたんぱく質をエネルギーに変える、ビタミンB2やB6、B12などのビタミンB群も多く含まれています。また、貧血の予防になる鉄や、味覚の維持に作用する亜鉛も豊富です。

青椒肉絲と組み合わせたい副菜

 

最後に、青椒肉絲と組み合わせたい、栄養価の高い副菜をご紹介します。夏バテ予防にもおすすめです。

おすすめの副菜1:ブロッコリーの中華あんかけ

若々しさを保つビタミンCや腸を健やかにする食物繊維など、栄養たっぷりの食材として知られるブロッコリー。あんかけにして卵をのせ、サイドメニューにしてみてはいかがでしょうか。エビやホタテなど魚介を加えれば、中華料理のメインの献立にもなります。

 

おすすめの副菜2:紫キャベツと玉ねぎの甘酢和え

抗酸化作用に優れたポリフェノールが豊富な紫キャベツを使った、色鮮やかな副菜。玉ねぎのケルセチンと酢に含まれる酢酸で、糖の吸収をゆるやかにし、体脂肪の分解や燃焼を促してくれます。食欲が減退しがちな暑い季節に、酢を使ったメニューは食欲を増進させてくれます。

世田谷自然食品の「温彩特選便 彩り御膳 定期便」は、栄養バランスに配慮した料理が手軽に味わえる御膳。「青椒肉絲」や「紫キャベツと玉ねぎの甘酢和え」などがお届け品に含まれています。

夏野菜のピーマンやスタミナアップできる牛肉をたっぷり使った青椒肉絲は、元気が出る中華メニュー。栄養いっぱいの副菜を合わせて、暑い夏を乗り切りましょう。