2021年12月17日

おみそ汁|身体ポカポカ! 冬のおみそ汁3選

体が冷えがちな冬は、あたたかい食べ物で内側からあたたまりたいものです。体をポカポカにしてくれる代表的なメニューといえば、「おみそ汁」。今回は、日本全国のさまざまなおみそ汁のなかから、冬におすすめの3種類のおみそ汁をご紹介します。


体が冷えがちな冬は、あたたかい食べ物で内側からあたたまりたいものです。体をポカポカにしてくれる代表的なメニューといえば、「おみそ汁」。今回は、日本全国のさまざまなおみそ汁のなかから、冬におすすめの3種類のおみそ汁をご紹介します。

「めった汁」さつまいも入りで具だくさん

 

「めった汁」は石川県の郷土料理。ごぼうやにんじんなどの野菜と豚肉が入っためった汁は、一見豚汁と似ていますが、大きく異なるのはさつまいもが入っている点です。さつまいもは豚肉とともに、めった汁には欠かせない具ですが、野菜や味付けは各家庭によって違うのだそう。石川県の伝統野菜「加賀野菜」のひとつであるさつまいも「五郎島金時」を使ってみてもおいしそうですよね。

現在も、石川県では大鍋でめった汁をふるまったり地域行事で出したりすることがあり、地域に密着した郷土料理として親しまれています。以下の記事では、具だくさんの郷土料理めった汁について紹介しています。

「粕汁」酒粕のおかげで体中ポカポカ

 

酒粕と具材を煮込んで作る「粕汁」。特に、京都や奈良を中心とした関西地方でよく食べられる料理として知られます。その発祥は定かではありませんが、奈良が固形酒粕の発祥の地であること、京都に造り酒屋が多いことから、関西発祥の家庭料理という説が有力です。

粕汁は、今では日本全国で食べられている家庭料理ですが、地域によって使われる具材や作り方が異なります。一般的な粕汁は、大根やにんじんなどの根菜類に、サケやブリなどの「あら」を使います。しかし京都では魚ではなく豚肉を使い、味噌を加えずに、お吸い物に酒粕を加えて仕上げるのが特徴です。

酒粕の血管を拡張する作用により、粕汁は体をポカポカあたためてくれる効果が期待できます。また、新陳代謝も活発にしてくれるので、美肌効果も期待できるといわれているんですよ。

粕汁については、以下の記事も参考にしてみてください。

「きのこ汁」いろんなきのこのうま味が一椀に

 

しめじやえのき、マイタケなどのきのこは、おみそ汁の具材としてよく使われます。種類によって異なる味わいを持つきのこは、一種類だけでもおいしく味わえるのはもちろん、複数のきのこを使えば凝縮されたうま味が一度に楽しめる、栄養たっぷりの一椀になります。

きのこは味噌と相性がよいだけでなく、栄養を摂取しやすい具材。水溶性ビタミンとミネラルを多く含んでいて、おみそ汁なら、ゆでると溶け出してしまう栄養素も逃さず摂れるので、きのこの栄養素を効率的に摂取できる料理といえます。

きのこに含まれる水溶性ビタミンには、疲労回復や脳の活性化を助ける「ビタミンB1」や「ビタミンB2」、血行促進や皮膚・粘膜の生成に関わる「ナイアシン」、高血圧予防につながる「カリウム」などがあります。きのこを使ったおみそ汁でうま味を楽しむとともに、豊富な栄養素も摂取してみてはいかがでしょうか。

時間がなくても具だくさん! フリーズドライのおみそ汁

 
具だくさんのおみそ汁を作るのは、手間と時間がかかるもの。時間がない時はフリーズドライのおみそ汁を試してみては? お湯を注ぐだけできのこを使ったおみそ汁を手軽に楽しめます。

寒い季節に体をあたためてくれるおみそ汁。さまざまな種類のおみそ汁を味わって、たっぷり栄養を摂取しながら健康に冬を乗り切りましょう。