2020年12月18日

おみそ汁|即席レシピも 風邪も逃げ出す「ネギのおみそ汁」

秋冬に旬を迎えるネギには、冬の不調を整える効能がたくさん。体を温めて発汗を促すので、寒さからくる風邪や頭痛、腹痛などの緩和が期待できます。今回は、ネギの効能や保存方法、ネギのおみそ汁の簡単レシピなどをご紹介。世田谷自然食品がお届けする健やかで楽しい人生を応援するライフスタイル情報サイト。


秋冬に旬を迎えるネギには、冬の不調を整える効能がたくさん。体を温めて発汗を促すので、寒さからくる風邪や頭痛、腹痛などの緩和が期待できます。そんなネギと相性がよいのがお味噌です。おみそ汁の温かさとネギの温めるチカラ、相乗効果でしっかりと体を温めてくれます。今回は、ネギの効能や即席でできるネギのおみそ汁レシピ、ネギの保存方法などをご紹介します。

 

初期の風邪、頭痛、腹痛に。ネギのうれしい効能

ネギは11月~2月が旬で、この期間で年間生産量の約7割を占める冬の野菜です。ネギの白い部分は薬効が高く、漢方薬にも「葱白(そうはく)」という生薬名で用いられています。

ネギの主な効能は、体を温めて発汗を促すこと。冬になると体を動かすことが億劫になり、運動量も減りますから、この効能はとてもありがたいものです。特に寒気からはじまる風邪の初期症状や、冷えからくる腹痛や頭痛がある時には、積極的に摂りましょう。

不調が改善する理由を栄養学的に見ると、ネギの香り成分アリシンの殺菌力と考えられます。また、アリシンはビタミンB1の吸収を高め、食欲低下・疲労や倦怠感などを回復させる作用もあります。また、ネギの白い部分にはビタミンCが多く、青い部分はカロテン・カルシウム・ビタミンKが豊富です。

マグカップで作る「ネギの即席おみそ汁」

ゾクッと寒気を感じた時や、頭痛のある時には、ネギをたくさん入れたおみそ汁をいただきましょう。飲んですぐにベッドで休むと、体を温めて発汗を促し楽にしてくれます。ここでご紹介するネギのおみそ汁は、家にある材料ですぐに作れます。

作り方はとっても簡単。ネギの白い部分を10センチくらい細かいみじん切りにします。マグカップにネギ、味噌大さじ1ほど(※)を加えて、熱湯を注いでよく混ぜたらできあがりです。もしあれば、すりおろした生姜小さじ1(チューブのものでも可)も入れるとさらに温まります。
※お使いの味噌の塩分に合わせて調整してください。

加熱した生姜は体の中心である消化器官を温めてくれます。おなかを冷やして下した時にもおすすめです。

味噌×ネギで、鉄分補給&疲労回復

 

鉄分は糖質やたんぱく質、ビタミンなどと比べてあまり注目されていない印象ですが、体の調子を整える重要な役割があります。疲れやすい、体がだるいなどの不調は、鉄分不足が隠れていることも多いのです。

日ごろから疲れを感じる方にはぜひとも摂っていただきたい鉄分ですが、吸収率の悪い栄養素でもあります。したがって、鉄分を摂る時には、その吸収を助けるビタミンCやたんぱく質を同時に摂取するのがポイントです。

そこでネギと味噌の組み合わせです。鉄分の多い食品のひとつである味噌に、ビタミンCが豊富なネギを加えることで、鉄分の吸収率が高まるベストコンビになります。

ネギは冷凍保存が便利

 

冬の間にたくさん食べたいネギは、この時期スーパーなどで特売されていることも。安くなっているのを見つけたら、多めに購入するのがおすすめです。使う形にカットして冷凍保存し、1ヵ月を目安に使い切りましょう。

冷凍する時は、小口切りやみじん切り、斜め薄切りなど、形状別に保存袋に入れます。その際、平たくならして凍らせると、使う分だけパキッと割って外せるので便利です。凍ったまま鍋物や炒めもの、もちろんおみそ汁の具材にも活用できます。

寒さやおなかの冷えだけでなく、疲労回復も助けてくれるネギのおみそ汁。難しい工程もありませんから、日々の食生活に取り入れやすいメニューです。さまざまな産地から特色のあるネギが出ていますから、味比べしてみるのも楽しいかもしれませんね。