2020年08月21日

おみそ汁|火を使わずに作れる、夏に食べたい「冷やしみそ汁」

暑い日は、キッチンでの加熱調理がおっくうですよね。そんな時は火を使わずに作る「冷やしみそ汁」はいかがでしょうか。味噌は発汗で失われた塩分を補給し、発酵食品を摂ることで弱った胃腸を助けます。普段はおみそ汁に使わない、非加熱の具材が使えるのも魅力です。今回は、夏にぴったりの冷やしみそ汁の作り方と、加熱不要のおすすめ具材をご紹介します。


暑い日は、キッチンでの加熱調理がおっくうですよね。そんな時は火を使わずに作る「冷やしみそ汁」はいかがでしょうか。味噌は発汗で失われた塩分を補給し、発酵食品を摂ることで弱った胃腸を助けます。普段はおみそ汁に使わない、非加熱の具材が使えるのも魅力です。今回は、夏にぴったりの冷やしみそ汁の作り方と、加熱不要のおすすめ具材をご紹介します。

 

夏こそおみそ汁を食べたい理由

全身がだるい、食欲がわかない、すぐに疲れる……これらは夏バテの典型的な症状です。こうした時に食事を減らすと、栄養もエネルギーも足りず、さらにバテてしまうという悪循環に。とはいえ、無理に食べても気持ち悪くなってしまうので、夏の食事は難しいものです。

そこで、ぜひとも食べたいのがおみそ汁。味噌は発酵によって大豆のたんぱく質がアミノ酸に分解されていて、肉類よりも効率よく消化吸収できるかたちになっています。また、おみそ汁なら水分・塩分が補給できますし、たんぱく質のほかに脂質・ビタミンB2・鉄・リン・カルシウムなどがバランスよく含まれていますから、食欲がない夏こそ活用していただきたいメニューです。

火を使わない「冷やしみそ汁」のススメ

今回ご紹介する「冷やしみそ汁」は、さっぱりと冷たく、夏バテしていてもさらりと食べられます。みそ汁に含まれるうま味成分は冷たくても感じられ、食欲を増進し、消化を助ける酵素も豊富です。火を使わないで作れますから、キッチンに立つのもつらいという日に心強い味方になってくれます。

ただし、冷たいものばかり食べるのも、よいとは言えません。胃腸を冷やす食生活を続けていれば、いずれは冷えや胃弱を招いてしまいます。食べられそうな時にはあたたかいおみそ汁にしたり、冷やしみそ汁とレンジであたためたおかずを組み合わせたり、体調と相談しながらうまくバランスをとっていきましょう。

冷やしみそ汁におすすめ、非加熱OKの具材

 

冷やしみそ汁は火を使わないので、具材も加熱なしで食べられるものを合わせましょう。例えば以下のような食材がおすすめです。

豆腐…大豆を加工しているので、大豆そのものよりも消化吸収に優れ、たんぱく質や脂質などの栄養が吸収されやすくなっています。
きゅうり…生食することでビタミンCやβカロテンなどの栄養素が効率よく摂れます。余分な塩分を排出するカリウムも豊富。
水菜…βカロテン、ビタミンC・Eが豊富。カルシウムの石灰化を助け、骨を強くしてくれるビタミンKが豊富で、鉄分はほうれん草なみという優秀野菜です。辛味成分には血栓を防止する効果も。
シソ…強い抗菌・防腐の作用があり、胃腸の働きを助けます。シソの香り成分は鎮静効果があり、不眠などにも効果が期待できます。
山芋やオクラ…これらのネバネバ成分には整腸作用があり、胃の粘膜を保護するといわれているので特におすすめです。薄くスライスして使ってみてください。

冷やしみそ汁の作り方

冷やしみそ汁の作り方はとてもシンプルです。上でご紹介した具材や、レンジで加熱した野菜をたっぷり加えて作ってみてください。

おみそ汁の器に、1人分の味噌と顆粒だしを入れ、氷水を加えて溶かします。味噌と冷やしただし汁でもOKです。溶けたらお好みの具材を加えてできあがり。できあがった冷やしみそ汁に、少量のおろし生姜やごま油を入れても風味がアップします。
郷土料理にも、冷たいおみそ汁があります。ぜひ参考にしてみてください。

夏に不足しがちな栄養がしっかり摂れて、作るのも簡単な冷やしみそ汁。試したことのない方は、夏の定番メニューにぜひ加えてみてください。冷たすぎるのが気になる方は、常温のお水で作っても構いません。手軽な冷やしみそ汁を使って、今年の夏も元気に乗り切りましょう。