2016年12月01日

風邪予防|「体温アップ健康法」 平熱を上げて抵抗力を高める!

「風邪をひきやすく治りにくい」「手足が冷えやすい」「肩こりや腰痛に悩まされている」といった人は、もしかしたら、平熱が平均よりも低い「低体温」かもしれません。 体温が低いと、冷えだけでなく、ウイルスや病気に抵抗する力にも悪い影響を与えてしまいます。今回は、体温を上げて身体の力を高める「体温アップ健康法」についてご紹介します。


「風邪をひきやすく治りにくい」「手足が冷えやすい」「肩こりや腰痛に悩まされている」といった人は、もしかしたら、平熱が平均よりも低い「低体温」かもしれません。
体温が低いと、冷えだけでなく、ウイルスや病気に抵抗する力にも悪い影響を与えてしまいます。今回は、体温を上げて身体の力を高める「体温アップ健康法」についてご紹介します。

体温が下がると免疫力も低下する!?

 

日本人の健康な時の体温、いわゆる平熱の平均値は36.89℃±0.34℃※。もちろん個人差がありますし、子どもはやや高め、お年寄りはやや低めになります。
ところが近年、平熱が36℃以下という「低体温」の人が増えていることが問題になっています。というのも、低体温は、食べたものの消化がうまくいかなくなる、血行が悪くなる、代謝が低下して太りやすくなるなど、さまざまな不調の原因となりかねないからです。
さらに低体温だと、病気に抵抗する力も弱まります。例えば体温が1℃下がると、血液の循環が滞ることから免疫細胞(白血球)が不足し、免疫力が30%以上も低下するといわれています。すると体内から発熱してウイルスを死滅させる働きが弱まるので、風邪が治りにくくなってしまうのです。

※田坂定孝:日新医学 44:633, 1957 より

低体温の原因にはさまざまありますが、多くの場合は栄養の偏りや身体の冷え、運動不足といった生活習慣に原因があるといわれています。逆にいえば、生活習慣を見直すことによって再び体温を上げ、体調を整えることもできるのです。

今日からできる!体温をアップする方法

 

それではおすすめの「体温をアップさせる方法」をご紹介します。
体温を上げる、身体を温めることは、体温を下げない、身体を冷やさないことと表裏一体。どちらも意識して取り組むようにすると、より効果的です。

朝一番に白湯を飲む

水を沸騰させて50℃ほどに冷ましたお湯である白湯は、身体を内側から温めてくれます。朝、水分が不足しているタイミングで飲むことで身体にしみわたり、内臓が温まりやすくなるのです。詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。

朝に体操・ウォーキングをする

体温の低い状態である朝に身体を動かすことで、体内に熱が生まれます。適度な運動は筋肉を鍛えて体温の上がりやすい身体づくりにつながり、元気に1日を過ごすためのウォーミングアップにもなります。

飲食は温かいものを中心に

冷たい飲み物・食べ物は胃を冷やし、身体も冷やしてしまいます。1日3食すべては難しくても、できるだけ温かい料理中心の献立を。冷めてしまった料理は温め直して食べるようにしましょう。食べはじめる時は、温かい料理から食べるのがポイントです。

加熱したショウガを温かいままいただく

ショウガの身体を温める成分「ジンゲロール」は、加熱することで「ショウガオール」という成分に変化し、身体を温める効果をより高めます。ポイントは、ショウガを加熱した後、温かいままいただくこと。すり下ろしたショウガを紅茶に入れるジンジャーティーなどがおすすめです。
詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。

GABA(ギャバ)の多い食材をとる

ストレスで体温が下がってしまう人もいます。そこで、GABAというストレスを緩和するアミノ酸の一種が多く含まれている食材をとるようにしましょう。発芽玄米や漬物、醤油、みそ、かぼちゃ、じゃがいも、トマトなどがGABAの多い食品です。

朝、体温を高めることは1日を快適に過ごすことにつながり、夜、しっかり身体を温めてから眠ることは質のよい睡眠にもつながります。いいことずくめの体温アップ健康法、ぜひ試してみてくださいね。