2019年07月17日

健康習慣|酢納豆 納豆が苦手な方にもおすすめ

納豆と酢は、どちらも栄養価の高さで知られていますが、風味が個性的で好みが分かれる食品でもあります。この納豆と酢、一緒に食べることで意外なメリットがあり、納豆が苦手な方にもおすすめです。今回は、酢納豆の栄養や作り方についてご紹介します。


 

納豆と酢は、どちらも栄養価の高さで知られていますが、風味が個性的で好みが分かれる食品でもあります。この納豆と酢、一緒に食べることで意外なメリットがあるのです。今回は、酢納豆の栄養や作り方についてご紹介します。

酢と納豆の栄養についておさらい

酢は疲労回復のもと、さらに腸内環境を整える

酢は疲労回復に良いとよくいわれます。これは、酢に含まれるクエン酸が、食べ物の栄養をエネルギーに変える働きを助けているためです。また、クエン酸には体を整える働きがあるミネラルの吸収をサポートする働きもあります。腸内には“善玉菌”と“悪玉菌”、そして数の多い菌につくとされる“日和見菌(ひよりみきん)”の3種類の細菌がいますが、酢には善玉菌のえさになる成分が含まれているだけでなく、悪玉菌を減らす働きもあり、腸内環境を整えてくれるのです。

納豆は良質なたんぱく質や鉄分を含み、腸内環境を整える

納豆の原料は大豆。畑の肉ともいわれるだけあって、植物性の良質なたんぱく質を含んでいます。また、血液を健やかにする鉄分や、ナットウキナーゼも豊富です。食物繊維もたっぷり含まれていますから、こちらも腸内環境を整える働きが期待できます。

酢と納豆を一緒に摂る「酢納豆」

 

一緒に摂ることで酢単体よりも胃にやさしく

酢はそのまま飲むと酸性が強く、歯や胃を傷めてしまいます。5~10倍に薄めて飲んでも良いのですが、米酢などは風味が強く、飲みやすいとはいえません。酢納豆であれば、わざわざ薄めずとも納豆のおかげで胃に負担をかけずに摂ることができます。

よく混ぜることで納豆の独特のにおいや粘りも和らぐ

酢をかけた納豆は、よく混ぜることでふわふわと泡立ち、食感もやさしくなります。酢の酸味が和らぐとともに、納豆独特のにおいや粘りも緩和されるので、納豆が苦手な方でも食べやすくなるでしょう。

よく混ぜるだけで簡単、アレンジの幅も広い

そのままでもよし、付属のタレやオリーブオイルで調味しても

酢納豆の作り方は、納豆に酢をかけてよく混ぜるだけ。分量にも特に決まりはありませんが、酢は1日大さじ1~2杯、納豆は1日65グラム~200グラム以下(一般的な商品で約1~4パック)が適量といわれますので、納豆1パックに大さじ1杯程度で、1日1~2食が目安になるでしょう。
食べにくい場合は割合を調整しても良いですし、付属のタレで調味して食べても良いでしょう。酢や納豆と同じく健康効果の高いオリーブオイルを加えるのも、おすすめの組み合わせです。

キャベツ、きのこ……健康食材と組み合わせて小鉢料理に

酢納豆は、できれば毎日続けたい食べ方です。単体では飽きが来やすいですから、サラダにかけたりあえたりしてドレッシング代わりにしたり、他の食材と組み合わせて小鉢料理にするなどのバリエーションをつけると良いでしょう。おすすめは、納豆の鉄分の吸収を助けるビタミンCが豊富なキャベツや、血管を健やかにするポリアミンを多く含むしいたけなどのきのこ類。
キャベツやきのこの栄養については、下記の記事も参考にしてみてください。

酢と納豆、両方の風味を緩和し、食べやすくしてくれる酢納豆。特別な材料や込み入った調理法なども必要なく、すぐに挑戦できるのもうれしいポイントですね。風味の強い食材同士ですから、食べてみるまでは抵抗を感じるかもしれませんが、ぜひ試してみてください。