2018年05月10日

スキンケア|しわを招く紫外線は春からピークに! 春の紫外線対策

日本国内での紫外線量が最も多くなるのは、その年の気候にもよりますが、たいてい7~8月、まさに夏本番の時期です。しかし、「春は夏よりも紫外線量が少ないから、対策も軽いものでOK」かというと、そうとも言い切れません。今回は春の紫外線の特徴と対策についてご紹介します。


 

日本国内での紫外線量が最も多くなるのは、その年の気候にもよりますが、たいてい7~8月、まさに夏本番の時期です。しかし、「春は夏よりも紫外線量が少ないから、対策も軽いものでOK」かというと、そうとも言い切れません。今回は春の紫外線の特徴と対策についてご紹介します。

「生活紫外線」と「レジャー紫外線」

紫外線には、波長の長さが違う紫外線A波(UV-A)、B波(UV-B)、C波(UV-C)の3種類があります。このうち、C波はすべて上空のオゾン層に吸収されるので、私たちが浴びる可能性があるのはA波とB波ということになります。
紫外線A波は最も波長が長い紫外線。窓ガラスを透過し、家の中に居ても肌に影響するため「生活紫外線」と呼ばれています。肌の中でも表皮の奥まで届いて活性酸素を発生させ、コラーゲンやヒアルロン酸の元を傷つけるので、浴びすぎると「しわ」や「たるみ」につながりやすいとされます。
一方、紫外線B波は波長が短く、主に屋外での日焼けの原因となるため「レジャー紫外線」と呼ばれています。肌の中では表皮へ影響して炎症を起こしたり、日焼けの元となるメラニンの生成を促すので、浴びすぎると「シミ」の原因になるとされています。

「しわ」や「たるみ」につながる「生活紫外線」は春からピークに

先ほど「紫外線量は7~8月に最も多くなる」とお伝えしたのは、A波とB波を合わせた総量のこと。実は紫外線C波だけでなく、紫外線B波(レジャー紫外線)も、その大半はオゾン層で吸収されています。しかし、日本付近の上空でオゾン量が減るなどして、年間で最もB波がオゾン層に吸収されにくくなる7~8月は、紫外線B波の量が増えるのです。
一方、紫外線A波(生活紫外線)はオゾン層の影響をほとんど受けずに地上へ届くため、日照時間が長くなる春から夏の間は常にピーク量をキープしていることになります。つまり、紫外線対策、特に生活紫外線の対策は春のうちから万全にしておく必要があるのです。

生活紫外線を防ぐ!春の紫外線対策

ここからは、具体的な春の紫外線対策についてお伝えしていきます。夏の紫外線対策とは少し違いますので、ぜひチェックしてみてください。

日焼け止めは春から塗り始める

 

お出かけ時の紫外線対策には日傘や帽子なども有効です。ただ、屋内にまで到達する紫外線A波(生活紫外線)を浴びすぎないようにするには、ベランダでの洗濯物干しや窓際での読書など、ちょっとした隙もカバーできる日焼け止めでのケアがおすすめ。一般的に、日焼け止めの効果が持続するのは数時間といわれていますから、午前・午後で塗り直しできるとより効果的です。

生活紫外線対策はSPFより「PA」に注目

 

日焼け止めの表示で必ずといっていいほど見かける「SPF」と「PA」。SPFの数値は、紫外線B波(レジャー紫外線)をどれくらい防御するか、PAの「+」の数は紫外線A波(生活紫外線)をどれくらい防御するかの目安となっています。数字で示されているSPFについ目が行きがちですが、生活紫外線対策を重視する場合は「PA」もしっかりチェックしておきましょう。

日焼けの自覚がなくても保湿をしっかりと

乾燥しがちな冬や、夏の強い日差しを浴びた後は、しっかりとお肌の保湿対策をする一方、春の間はそれなり……という方も多いのではないでしょうか。日焼けの自覚がなくても、私たちは日常生活の中で無意識に紫外線A波(生活紫外線)を浴びて、そのダメージがお肌に蓄積しています。季節を問わず、保湿対策には手を抜かないことが大切です。

抗酸化作用を意識した食生活を

紫外線自体を防ぐ対策も重要ですが、浴びてしまった紫外線の影響を食い止め、お肌が傷つかないようにすることもまた重要です。活性酸素を減らす、いわゆる抗酸化作用に優れたβカロテンやビタミンC、ビタミンEなどの豊富な食材を意識して、内側からの紫外線対策も万全にしましょう。
抗酸化作用のある食材については、下記の記事も参考にしてみてください。

紫外線A波(生活紫外線)対策は、日焼け止めや保湿、食生活など「毎日続ける」ことがポイントです。いずれも春だけでなく夏までずっと役に立つことばかりですから、ぜひ今のうちに始めて習慣化しておきましょう。