2018年09月19日

おみそ汁|きのこのおみそ汁 豊富な栄養を逃さない食べ方

低カロリーで、食物繊維豊富な食材として知られているきのこ類。実は、きのこ類には多くのビタミン・ミネラルも含まれていて、おみそ汁にすることで効率よく摂ることができるのです。今回は、きのこ類の豊富な栄養素と、きのこのおみそ汁がおすすめメニューである理由をご紹介します。


 

低カロリーで、食物繊維豊富な食材として知られているきのこ類。実は、きのこ類には多くのビタミン・ミネラルも含まれていて、おみそ汁にすることで効率よく摂ることができるのです。今回は、きのこ類の栄養素と、おみそ汁がおすすめメニューである理由をご紹介します。

きのこは水溶性のビタミン・ミネラルが多く、おみそ汁向きの食材

きのこに含まれている主な栄養素には水溶性のビタミンやミネラルが多く、茹でると溶けだしてしまいます。茹で汁ごと食べられるおみそ汁であれば、溶けだした栄養素も残さず摂れますから、栄養面ではまさにおみそ汁やスープ向きの食材というわけです。それでは、きのこに含まれる水溶性の栄養素について見ていきましょう。

善玉コレステロールを増やす「パントテン酸」

しいたけやえのき、しめじに多く含まれる「パントテン酸」には、皮膚や粘膜を健やかに保ったり、善玉コレステロールを増やす働きがあります。
詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。

余分な塩分を排出し、高血圧を防ぐ「カリウム」

しいたけやえのき、しめじ、エリンギなどに多く含まれる「カリウム」には、体内の余分な塩分を排出し、高血圧を防ぐ働きや、腎臓の老廃物排出を促す働きがあります。

血行を促進する「ナイアシン」

しいたけやまいたけ、エリンギなどに多く含まれる「ナイアシン」には、血行を促したり、粘膜や皮膚の生成に関わる働きがあります。

疲労回復や脳の活性化を促す「ビタミンB1」、「ビタミンB2」

まいたけやエリンギなどに多く含まれる「ビタミンB1」には、栄養素をエネルギーに作り変え、疲労回復を助ける働きがあります。
同じくまいたけやエリンギなどに含まれる「ビタミンB2」は、脳の働きを活性化する「グルタミン酸」の吸収率を高めてくれます。実はこのグルタミン酸、味噌に多く含まれているので、おみそ汁は特におすすめのメニューというわけです。

肌や髪を健やかに保つ「ビオチン」

しいたけ、まいたけなどに多く含まれる「ビオチン」には、肌を健やかに保ち、白髪や抜け毛を防ぐ働きがあります。

生活習慣病を防ぐ「エリタデニン」

しいたけに多く含まれる「エリタデニン」には、血中の悪玉コレステロール値を下げる、血圧を下げるなど、いわゆる生活習慣病を防ぐ働きがあります。干ししいたけの場合は戻し汁に溶けだしますから、戻し汁も捨てずに有効活用したいところです。

天日で増える!油と好相性!水溶性ではない栄養素もチェック

 

もちろん、きのこ類には水溶性以外の栄養素も多く含まれています。特徴的なこれらの栄養素についても見ていきましょう。

カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」

しいたけやまいたけなどに多く含まれる「ビタミンD」には、カルシウムの吸収を助け、骨や歯を健やかに保つ働きがあります。天日に干すことでビタミンDの量が増えるため、干ししいたけの方がより多くのビタミンDを含んでいるのです。生のしいたけやまいたけも、できれば1時間ほど天日に干してから使うとよいでしょう。また、油に溶けだす脂溶性の成分なので、カルシウムの多い小松菜などと一緒に、油で炒めておみそ汁に加えるのがおすすめです。

お通じの調子を整える「不溶性食物繊維」

しいたけやえのき、エリンギをはじめ、きのこ類全般に多く含まれる「食物繊維」。きのこ類の食物繊維は水に溶けない「不溶性食物繊維」で、水分を吸って膨らみ、お通じを促す働きがあります。

血管を健やかにする「ポリアミン」

しいたけに多く含まれる「ポリアミン」には、血管の老化を抑え、動脈硬化を防ぐ働きがあります。ちなみに、ポリアミンは味噌にも含まれていますので、おみそ汁だとより多く摂れるのです。
詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。

複数の種類を組み合わせてもおいしくいただけるきのこ類。さまざまな種類のきのこが入った「きのこのおみそ汁」を、食べ応えも、栄養も満点の汁物メニューとして食卓に加えてみてはいかがでしょうか。