2022年08月12日
しょうがのピリッとした風味が食欲をそそる「豚のしょうが焼き」。豚肉は疲労回復、しょうがは冷え性対策に効果的で、暑さで疲れやすく冷房で体が冷えやすい夏にぴったりのメニューです。今回は、豚のしょうが焼きの具材とその栄養、あわせて味わいたい副菜についてご紹介します。
しょうがのピリッとした風味が食欲をそそる「豚のしょうが焼き」。豚肉は疲労回復、しょうがは冷え性対策に効果的で、暑さで疲れやすく冷房で体が冷えやすい夏にぴったりのメニューです。今回は、豚のしょうが焼きの具材とその栄養、あわせて味わいたい副菜についてご紹介します。
豚のしょうが焼きとは、すりおろしたしょうがに醤油・酒・みりんなどを合わせたタレを、豚肉とからめて焼いた料理のこと。洋風にアレンジを加えたものは、ポークジンジャーと呼ばれることもあります。
豚のしょうが焼きは家庭料理の定番メニューのひとつですが、その由来は定かではありません。一説によると、大正時代の書籍にレシピが掲載されており、飲食店で提供されはじめたのは昭和20年代ではないかといわれています。
豚のしょうが焼きに欠かせない食材は、そのメニュー名の通り「豚肉」と「しょうが」です。どちらも疲労回復に役立つ栄養が豊富な食材なので、夏バテ対策におすすめ。それぞれの栄養を簡単にご紹介します。
豚肉にはビタミンB群が豊富で、特にビタミンB1は100グラムあたりの含有量があらゆる食材のなかでトップクラス。ビタミンB1は、体内での糖質代謝に欠かせない栄養素です。糖質をエネルギーに変換するのを助け、疲労回復の効果が期待できます。ビタミンB1が不足すると、体内に疲労物質が溜まりやすくなるため、積極的に摂取したい栄養素です。また、筋肉や骨などの材料となるたんぱく質も多く含まれています。
しょうがのピリッとした辛味は、ジンゲロールという成分によるものです。ジンゲロールには血行を促進するはたらきがあるほか、免疫力を高める効果も期待できます。しょうがはチューブタイプを使ってもよいですが、生のしょうがをすりおろして使うのがおすすめ。生のしょうがには肉をやわらかくするたんぱく質分解酵素が含まれています。焼く前にタレに漬け込んでおくことで、肉にしっかり味が付くだけでなく、ジューシーに仕上がります。お好みでたまねぎを加えてもおいしいですよ。
しょうがの栄養やおすすめの食べ方については、下記の記事を参考にしてみてください。
豚のしょうが焼きだけでも満足感のあるメニューですが、彩りや栄養の面から、食卓にもう一品ほしいところ。そこで最後に、豚のしょうが焼きと組み合わせたい副菜をご紹介します。豚のしょうが焼きは和風の味わいですが、洋風や中華風のおかずとも意外と合いますよ。
レンコンの粘り気の元となっているムチンという成分は、疲労回復に役立つといわれています。栄養豊富な豚肉と一緒に食べることで、ダブルの効果が期待できます。また、レンコンもブロッコリーもビタミンCが豊富で、お肌を健やかに保つはたらきをしてくれるほか、免疫力もアップ。ビタミンCは水溶性ビタミンのため、下ゆでをするとゆで汁にビタミンCが流れてしまいます。そのため、栄養を逃さずに摂ることができる蒸し野菜でいただきます。
豚のしょうが焼きは、材料も作り方もシンプルだからこそ、豚肉の種類やタレの味付け、焼き方などによって味わいが変わります。ご家庭ごとのお好みのアレンジを見つけてみてください。