2021年09月10日

郷土料理|「ヒラヤーチー(沖縄県)」パパっと作れるおうちの軽食

沖縄の郷土料理ヒラヤーチーは、小麦粉を水で溶いて具を混ぜ、フライパンで薄く焼いたもの。おやつとしても、またお酒のおつまみとしてもおいしい、冷蔵庫のありあわせで作る軽食です。作り方も食材もシンプルですから、小腹が空いた時に試してみてはいかがでしょうか?今回は、ヒラヤーチーの由来や作り方をご紹介します。


 

沖縄の郷土料理ヒラヤーチーは、小麦粉を水で溶いて具を混ぜ、フライパンで薄く焼いたもの。おやつとしても、またお酒のおつまみとしてもおいしい、冷蔵庫のありあわせで作る軽食です。作り方も食材もシンプルですから、小腹が空いた時に試してみてはいかがでしょうか?今回は、ヒラヤーチーの由来や作り方をご紹介します。

おやつに、おつまみに ヒラヤーチーとは?

ヒラヤーチーは「平焼き」を指した沖縄方言で、お好み焼きを薄くしたような郷土料理です。宮古島ではナビパンビンともいいます。

ヒラヤーチーの作り方は簡単。小麦粉をだし汁や水で溶いて、ニラやツナを混ぜ、フライパンで焼けばでき上がり。醤油やソースでいただきます。薄焼きなのでおやつとしてちょうどよく、また、居酒屋でちょっと物足りない時に注文される定番メニューです。ありあわせの材料で作れるので、台風などで外出できない時に非常食として作られてきた一面もあります。

ヒラヤーチーの中身はさまざま

家庭料理のヒラヤーチーは、入れる具材が家庭によってさまざま。なかでも人気の具材はツナや紅しょうがです。トッピングには、同じく紅しょうがや鰹節、刻みネギなどをのせます。小麦粉は水で溶いてもだし汁で溶いてもOKで、卵を入れてボリュームアップさせることも。居酒屋メニューでは、豚肉のヒラヤーチーや納豆のヒラヤーチーもあります。

小麦粉を水で溶いて焼いた沖縄料理はほかにもいくつかあり、薄く焼いた小麦粉生地に油味噌や豚味噌を塗って巻く「ポーポー」や、同じく小麦粉生地に黒砂糖を振って巻く(生地に黒砂糖を混ぜることもある)「チンピン」が代表的です。スーパーに行くとチンピン用のミックス粉が手に入るほど、沖縄ではポピュラーな食べ物です。子どもたちにおやつとして出す際には、お仏壇にもお供えします。

ヒラヤーチーに欠かせないニラは、疲労回復に◎

 

具材に決まりのないヒラヤーチーですが、そのなかでもニラは欠かせません。ニラはスタミナ食材の代表格といってよく、体をあたためる作用があるので、冷え性の緩和や、あたためて楽になるタイプの神経痛を緩和する効果も期待できます。

ニラには抗酸化作用のあるβカロテン、むくみ改善や高血圧予防に必要なカリウム、骨の健康維持に不可欠なビタミンKが豊富です。ニラの栄養やおすすめの食べ方は、以下の記事で詳しくご紹介しています。

ヒラヤーチーを作ってみよう

 

ここからはヒラヤーチーの最もベーシックな作り方をご紹介。先に述べたように具材やトッピングはお好みのものを入れられるので、ご自身でアレンジしてみてくださいね。

<ヒラヤーチーの材料(2枚分)>
小麦粉…1カップ
だし汁か水…1カップ
ニラ…1/2束
ツナ缶…1/2缶
サラダ油かごま油…少々
※卵(1つ)を加えたい時は、小麦粉の量を半分(1/2カップ)に減らす。

<ヒラヤーチーのタレ>
ソース、醤油、マヨネーズなどをお好みで。鰹節や紅しょうがをトッピングしても。

<作り方>
1. ボウルに小麦粉、だし汁(または水)を入れて混ぜる。
2. 1にざく切りにしたニラ、ツナ缶を入れて、さらに混ぜる。
3. フライパンに油をひいて中火であたため、生地を流したらすぐに平らにのばす。
4. 両面をじっくり焼いてでき上がり。

ヒラヤーチーは家にあるもので簡単に作れますから、台風や雨で出かけられない日はもちろん、疲れて買い出しに行きたくないなんて時にも重宝しそうです。レシピで残ったツナの半分をトッピングにしたり、納豆をのせたりすれば、腹持ちのよい1品に。覚えやすく、レシピを見なくても作れるほど簡単ですから、おうちの楽ちんメニューとして、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。