2021年04月05日

野菜の豆知識|大量消費レシピも! たくさん食べよう「春キャベツ」

柔らかくて食べやすい春キャベツ。キャベツは通年手に入りますが、このおいしさは春だけのものです。そしてキャベツのようなサイズの大きな野菜は、ひと玉で買うのがお得。でも使い切れるか心配……という方に、春キャベツの特長や栄養面とともに、大量消費のコツをご紹介します。


柔らかくて食べやすい春キャベツ。キャベツは通年手に入りますが、このおいしさは春だけのものです。そしてキャベツのようなサイズの大きな野菜は、ひと玉で買うのがお得。でも使い切れるか心配……という方に、春キャベツの特長や栄養面とともに、大量消費のコツをご紹介します。

 

柔らかく生食しやすい春のキャベツ

キャベツは土地によって種まき・収穫の時期をずらしているので、おいしい時期は1~8月(雨の多い6月を除く)と長め。1~3月は冬キャベツ(寒玉)、少し重なって3~5月は春キャベツ(春玉)、7~8月は夏キャベツと呼ばれます。

春キャベツは葉の巻きがゆるく、内側までうっすら黄緑色をしています。どの時期のキャベツも栄養価はさほど違いませんが、春キャベツは水分が多くて柔らかく、青臭さも少ないので生食にしても美味です。このキャベツは冬・春どっちかな?と思ったら、横から眺めてみましょう。通常のキャベツは横から見ると楕円形で、春キャベツは丸に近い形をしています。

キャベツは生で食べる際に冷たくして食べがちですが、冷え性の方は冷たいキャベツの多食は避けて、常温や少し電子レンジで温めてから食べるのがおすすめです。

芯の部分はビタミンCが豊富

キャベツのビタミンCは淡色野菜のなかでトップクラス。また、ビタミンUも多く含み、こちらは出すぎた胃酸の分泌を抑えて、荒れた胃の粘膜を修復する働きがあり、有名な胃腸薬にも配合されている成分です。ビタミンCとビタミンUは水に溶けやすく熱に弱いのですが、春キャベツのように生食に向いている野菜を活用すれば、効率よく摂取することができます。

ビタミンCはキャベツの芯周りに多いので、ぜひとも捨てずに食べましょう。柔らかい春キャベツの芯なら、スライスして生で食べても、カットして汁ものに入れても、ほくほくとした食感が楽しめておいしいですよ。

ひと玉買って使い切る! 大量消費のポイント&レシピ

 

キャベツのような大きい野菜は、カットものよりも、まるごとひとつ買ったほうが断然お得。とはいうものの、痛む前に使い切れるかどうかが悩みどころです。ここでは、ひと玉買ったキャベツをしっかり使い切るためのポイントと簡単レシピをご紹介します。

千切りキャベツで

キャベツの大量消費といえば千切りにして使うお好み焼きですが、千切りキャベツは他にも使えます。和えたり漬けたりする前にレンジで少しだけ加熱すると、ぐっとかさが減ってたくさん食べられますよ。

ごま油と鶏ガラスープの素で和えると箸休めの一品に、お酢と砂糖少々を加えた漬け汁に入れておくとキャベツの酢漬けができ上がりです。和にも洋にも合うコールスローは、マヨネーズとお酢と砂糖を3:1:0.5くらいの割合で混ぜて作ります。コールスローはきゅうりやコーンを入れても、キャベツだけでも、どちらでもおいしいです。

おみそ汁やスープに

水溶性のビタミンが豊富なキャベツは、おみそ汁やスープにすることで、溶けだした栄養も逃さずいただけます。春キャベツは柔らかいですから、包丁を使わずに手でちぎってお鍋に入れてしまいましょう。大量消費が目的なら、いっそ千切りキャベツを入れてもOK。加熱時間も短くて済むうえ、たくさん食べられます。

手でちぎって常備菜に

ポリ袋に手でちぎった春キャベツと、以下のような合わせダレを入れて揉み込んで作る簡単常備菜。30分ほどおいたら食べごろです。2~3日を目安に食べきりましょう。

塩昆布とごま油 鶏ガラスープとツナ 梅肉とかつお節を、少々の白だしで伸ばしたもの

柔らかくてみずみずしい春キャベツ。なかまでうっすらと黄緑に色づいているので、食卓が春めきます。限られた時期のおいしさですから、たくさん味わっておきたいですね。今年はぜひ、ひと玉で購入して、野菜不足の解消に春キャベツのおいしさをまるごと堪能しましょう!