2021年01月29日

郷土料理|もつ鍋 実は低カロリーでたんぱく質豊富(福岡県)

福岡県の郷土料理でもあり、以前に大ブームになったこともある「もつ鍋」の概要と、おすすめの食べ方についてご紹介。脂っこいイメージがありますが、野菜もたっぷりとれ、たんぱく質も豊富で、実は以外にも低カロリーなヘルシーメニューです。


 

福岡県の郷土料理であり、以前は外食などでも大ブームとなった「もつ鍋」。脂っこいイメージがありますが、意外にもヘルシーなメニューなのです。今回は、「もつ鍋」の概要と、おすすめの食べ方についてご紹介します。

福岡県の郷土料理「もつ鍋」とは

牛または豚の内臓「もつ」を材料とした鍋料理

もつ鍋とは、「もつ」と呼ばれる牛または豚の内臓を主な材料とした鍋料理です。しょうゆ味、みそ味など味付けもバリエーションが見られます。
もつは、痛風のもとになるプリン体がやや多く、部位によっては脂質も少し多めなのですが、全体的に牛肉や豚肉よりも低カロリー。よく知られているコラーゲンに加えて、疲労回復が期待できるビタミンBやミネラル類なども多く、ヘルシーな食材なのです。

組み合わせる具材はニラ・キャベツ・ニンニク、そして豆腐が定番

味付けのバリエーションがあるもつ鍋ですが、もつと組み合わせる具材はニラ・キャベツ・ニンニク、さらにスパイスとして鷹の爪を加える作り方が定番。どれも栄養豊富で汁ごとたっぷり食べたい野菜です。ヘルシー食材でもある豆腐もまた、もつ鍋には欠かせない具材です。

実は具材の相性良し!もつ鍋の栄養素

もつも豆腐もたんぱく質たっぷり

大豆を原料とする豆腐が植物性たんぱく質に富んだ食材であることは知られていますが、実はもつに多く含まれるコラーゲンも、たんぱく質の一種なのです。つまりもつ鍋は、年齢とともに多く摂ることがすすめられているたんぱく質を、ダブルで補えるというわけです。

ニラやキャベツは、もつが含むコラーゲンの吸収を助ける

ニラは抗酸化作用に優れたビタミンCやアリシンなどが多く、キャベツもまたビタミンCや、胃腸を健やかにするビタミンUを含むなど、単体でも栄養豊富な野菜たち。実は、もつ鍋ではニラやキャベツのビタミンCが、もつのコラーゲンの吸収を助けてくれるのです。

ゴボウと鷹の爪で体をあたためよう

ニラやキャベツほど目立たないものの、博多風のもつ鍋にはよく使われるゴボウのささがき。ビタミンやミネラル類が豊富で、体をあたためてくれる根菜の仲間です。鷹の爪こと唐辛子もまた、辛み成分で発汗を促す食材ですから、よりいっそう体があたたまるというわけです。

アレンジレシピでもっと栄養アップ!

福岡名物の高菜を加えてβカロテンや鉄分の吸収力アップ

もつ鍋に並ぶ福岡名物でもある高菜漬け。高菜は、抗酸化作用に優れたβカロテンや、ニラ・キャベツと同じくビタミンCも多く含む野菜です。もつ鍋に高菜を加えれば、油と相性のいいβカロテンの吸収やビタミンCで吸収力が高まる味噌の鉄分なども、効率よく摂れます。
生の高菜だけでなく、高菜漬けを入れてもおいしいですが、塩分が多くなるので鍋の味付けを調整してみてください。

キムチもつ鍋で乳酸菌をたっぷり摂ろう

 

発酵食品であるキムチは乳酸菌が豊富。同じく乳酸菌豊富な味噌とも相性がよく、ピリ辛のもつ鍋にもぴったりの食材です。ニラ・キャベツ・ゴボウといったもつ鍋の具材には、乳酸菌など善玉菌のエサになる食物繊維もたっぷり含まれています。

カレーにアレンジすれば栄養を逃さずご飯も進む

もつ鍋の“しめ”といえばラーメンや雑炊が定番ですが、中華麺は比較的カロリーが高いですし、そもそも食べ切れないことも。そんな時は、残ったもつ鍋に野菜を加えてカレーにアレンジしてはいかがでしょうか。一晩おいて翌日食べてもご飯が進みますし、汁も残さず食べられるので栄養面でもおすすめです。

正肉にはない、もつのぷるぷるとした食感がおいしいもつ鍋。脂っこいのが苦手な方は、下ゆでのあとにグリルなど油を落とせる器具で軽く焼くと、よりあっさり、また焼き目もついて香ばしく食べられます。ここでご紹介した具材以外にもいろいろな具材を試して、お好みのもつ鍋を作ってくださいね。