2020年11月30日

おみそ汁|体ポカポカ、炒め生姜でおいしい「生姜のおみそ汁」

体をあたためる香味野菜の代表格「生姜」。漢方では吐き気を抑える特効薬とされ、冷えによる下痢や食欲不振にも適しています。今回は「生姜」のおみそ汁の作り方や余った生姜の保存方法をご紹介します。世田谷自然食品がお届けする健やかで楽しい人生を応援するライフスタイル情報サイト。


体をあたためる香味野菜の代表格「生姜」。漢方では吐き気を抑える特効薬とされ、冷えによる下痢や食欲不振にも適しています。今回は、生姜をたっぷり入れて、さらには辛味が穏やかになる生姜のおみそ汁の作り方や、余った生姜の保存方法をご紹介します。寒い日にぴったりの1品です。

 

冷え対策には“加熱した”生姜がおすすめ

生姜が体をあたためてくれるのは「ジンゲロール」や「ショウガオール」という辛味成分のおかげ。「ジンゲロール」は生の生姜に多く、加熱すると「ショウガオール」に変化します。

「ジンゲロール」は強い殺菌作用で知られています。生姜のすりおろしがカツオのたたきや馬刺しなどに添えられているのはこのためです。風邪をひいて発熱している時に用いると汗をかかせて解熱させ、また、頭痛をやわらげてくれます。生の生姜をすりおろして熱湯を加えたものは、吐き気や食欲不振に効果的です。ただし刺激が強いので、もともと胃腸が弱い方の摂り過ぎには注意が必要です。

「ショウガオール」は血流を促す作用があり、体全体はもちろん、特に消化器官をあたためてくれます。もともと冷え性の方の体質改善はもちろん、下痢や軟便を伴うおなかの冷え、血行不良による肩や首のこりといった一時的な症状の緩和にも効果が期待できます。また、風邪のなかでも寒気がある方、冷えて節々が痛いという方にはこちらがおすすめです。

体を内側からポカポカに、「生姜のおみそ汁」の作り方

 

さっそく生姜のおみそ汁を作ってみましょう。生姜の量は1人あたりおよそ15グラムとたっぷりです。最初に生姜をごま油で炒めることで、強い辛味を抑えて味に深みを与えます。お鍋だとこげつきそうな場合は、テフロン加工のフライパンで作ってみてください。

<材料:2人分>
生姜…2かけ(30グラム前後)
豆腐…半丁
だし汁…600cc(水と顆粒だしでも)
味噌…適量
ごま油…小さじ2
<作り方>
1.生姜を皮付きのまま薄切りにし、豆腐は一口大に切る
2.フライパンにごま油を入れて熱し、やや強火で生姜を炒める
3.生姜がしんなりしてきたら、だし汁を入れてひと煮立ちさせる
4.いったん火止め、味噌を溶き入れて、豆腐を入れる
5.弱火にかけ、沸騰する前に火を止める

お豆腐は絹ごしでも木綿でも、お好みで構いません。こちらの記事では、絹ごし・木綿のそれぞれに合う調理法や栄養面の違いについてご紹介しています。

お手軽に、生姜チューブを使ったおみそ汁も

生姜チューブを使っても、もちろんおみそ汁は作れます。その場合は1人あたり3センチほど絞り出して、おみそ汁に入れるだけでOK。炒める必要はありませんが火を通したいので、できあがったおみそ汁に足すのではなく、おみそ汁をあたためる最中に入れてください。

余った生姜の保存方法(冷蔵・冷凍)

 

生姜は基本的に少量ずつ使うものなので余ってしまいがち。しかし、やはり生の生姜はチューブのものより風味がいいですよね。余った生姜もきちんと保存すれば、長持ちしてくれます。最後まで使い切れるよう、長持ちする保存方法をおさえておきましょう。

生姜の保存:冷蔵 その1

生姜を水につけておけば、1ヵ月程度保存がききます。生姜の皮は剥かずに表面をしっかり洗いましょう。この時、保存容器に入りきらないようなら、1片ずつにカットしても構いません。容器に入れる前に、カットした面も洗っておきます。使いかけの生姜もこの方法で保存できます。

容器に入れたら、生姜が浸るくらいの水を入れ、フタをして冷蔵庫へ。密閉容器でなくとも構いません。だいたい2~3日を目安に水換え&洗い直しをして、使う際にはカットした面を薄く切り落としてください。

生姜の保存:冷蔵 その2

1週間くらいで使い切る予定なら、もっとお手軽な方法があります。皮のまま洗った生姜を、湿らせた新聞紙やペーパータオルで包んで、ラップするかビニール袋に入れて冷蔵庫へ。こうすることで表面がカラカラになるのを防ぎ、みずみずしさを保てます。

生姜の保存:冷凍

千切り・薄切り・すりおろしなど使いやすい大きさにしたものは、サッと取り出してすぐ使えるので便利です。こちらは冷凍保存が向いています。保存期間は1ヵ月ほどです。

用途別にカットしたら、ペーパータオルなどでしっかりと水気をとって、ラップでぴっちりと包みます。この時、できるだけ平たく包んでおくと調理時にほぐれやすいです。調理する際は自然解凍でも、凍ったまま加熱調理でも、どちらでも使えます。

日に日に寒さが厳しくなってくる時期には、加熱した生姜を意識的に摂るのがおすすめです。一年中冷えがある方や、夏でもクーラーで冷えてしまう方は、通年摂ることを試してみてください。適切な保存をすることで、生姜は長持ちします。冷蔵庫に常に生姜があると、安心ですよ。